石川県における暗渠排水工について,(1) 疎水材,(2) 掘削断面 (幅と深さ, 掘削機),(3) 表土厚さ,(4) 排水効果の検証, 等に関する3年間の実態調査結果に基づいて新しい標準断面を提示した。
その主要な改定は, 雨水あるいは地表残留水の排水時の流れに注視して, 暗渠溝の深さ (平均0.6m) と幅 (0.2m), 疎水材の選定と十分な充填および施工管理の重要性を指摘した点である。
さらに, この新断面によって施工した暗渠について, 水田の畑利用時における雨水の排除能力と地下水位の低下に関する排水試験を半年間実施し, 暗渠の排水の効果を確認した。
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