効果的な知的財産学習の推進のためには,学習の状況の把握と良質な学習教材及び学習コンテンツの提供が必須である.そこで,本研究では,知的財産に関する学習活動において,教授者が期待している学習活動及び活動成果を明確にしたルーブリックを開発した.さらに,開発したルーブリックを用いて,教育実践を行なった.学習活動は,知識習得及び知的財産に関わる課題解決とした.
その結果,学習経過に伴い,知識習得及び興味関心を対象としたルーブリック評価の平均値は上昇が見られた.このことから,授業へのルーブリック評価の導入が,学習者による望ましい学習活動の実行をもたらした可能性があることが示唆された.
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