本稿では,知財創造教育を地域において,多様な実施主体が協働的に推進するための「地域コンソーシアム」について,知財創造教育のこれまでの経緯や,中国地域の事例を踏まえ「地域コンソーシアム」のあり方と要点の整理を試みた.
地域コンソーシアムとして,行政,学校,企業,社会教育など多様なメンバーが参画したことで地域に潜在している知財創造教育的な実践や資源が見える化され共有された.また地域コンソーシアムの活動により,成果が生まれると同時に,新たな潜在課題が次々に顕在化している.そのため,地域コンソーシアムの自走化において,その活動は少ない予算に応じて縮小するどころか,委員からは,さらなる知財創造教育の機会や支援の要望があり,より強力な推進体制の構築が必要な状態にある.
抄録全体を表示