産学連携学
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5 巻, 2 号
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論文
  • ――知的資産経営報告書の教育ツールへの応用――
    中森 孝文, 川北 眞史, 坂倉 孝雄
    2009 年 5 巻 2 号 p. 2_1-2_16
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/07/01
    ジャーナル フリー
    キャリア教育の充実が,大学教育においても重要視されてきている.キャリア教育にはインターンシップの活用が効果的であると言われている.他方でインターンシップの期間が総じて短いことや,企業の協力目的と学生の参加目的との間にギャップがあるという課題が指摘されている.
    そこで,知的資産経営報告書を教育ツールとして用いた産学官連携型の教育を実践した.短期間のインターンシップであっても,また,企業と学生のインターンシップに対する目的にギャップがあっても,学生のキャリア形成に役立ち,かつ,企業と学生の双方が満足できる教育プログラムの実行が可能であることを明らかにした.また,産学官連携は,研究の分野や,理工学系の分野だけでなく,教育の分野や,人文・社会科学系の分野でも有益となる可能性を示した.
  • 福重 八恵, 前田 利之, 岡本 直之, 淺田 孝幸
    2009 年 5 巻 2 号 p. 2_17-2_26
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/07/01
    ジャーナル フリー
    著者らの研究グループは,平成16年度以降約5年にわたり,教育支援システムに関する産学共同研究開発を実施してきた.また,産学の連携体制を整え,産学協同による大学発ベンチャーを設立した.本稿では,まず,この産学協同ベンチャーにより開発されたモバイルシステムの実用化事例について紹介する.その上で,大学,民間,産学のそれぞれが研究開発を行った類似の教育支援システムの比較・分析を通し,産学共同研究開発の有効性と実用化の成功要因を明らかにする.さらに,産学連携の本質を「場」の概念を用いて説明する.
短報
研究ノート
  • ――共同研究事例報告――
    畑山 知子, 長野 真弓, 北村 真吾, 大貫 宏一郎
    2009 年 5 巻 2 号 p. 2_37-2_43
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/07/01
    ジャーナル フリー
    本稿では,産学連携の一モデルとして,大学の有する調査・評価手法を応用した共同研究事例を報告する.本共同研究では,(株)ティナプリのエステティックサロン移転に際し,九州大学ユーザーサイエンス機構(以下,USI)の有する感性評価技法を応用した.まず,移転前のサロンに対して感性評価を実施し,その後,感性評価を参考として新しいエステティックサロンを設計し,再度感性評価を実施した.結果,感性評価を用いて新旧サロンの違いを明確に示すことができ,新しいサロンでは評価が飛躍的に向上したことが示された.本結果より,感性評価を応用することでユーザーの意見を取り入れたエステティックサロンづくりに貢献できること,さらに新旧の差異を評価できることが明らかとなり,大学の有する調査手法の応用も産学連携の一つの有効なモデルであることが示唆された.
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