廃棄物資源循環学会論文誌
Online ISSN : 1883-5899
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24 巻, 1 号
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研究ノート
  • 景山 広樹, 長田 昭一, 窪田 光宏, 松田 仁樹
    2013 年 24 巻 1 号 p. 1-6
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/03/01
    [早期公開] 公開日: 2012/11/29
    ジャーナル フリー
    N2-H2S雰囲気下,1,673~1,773KでCaO-SiO2-Al2O3溶融スラグからの鉛の揮発速度を測定した。スラグ試料は都市ごみガス化溶融スラグを模擬し,20~30wt% CaO,30~60wt% SiO2,20~40wt% Al2O3,PbO 2,000mg・kg−1に調整した。鉛の溶融スラグからの揮発速度はスラグ中に残存するPbO含有量の経時変化から求めた。
    その結果,N2-H2S雰囲気では溶融スラグ中のPbOはPbSとして揮発し,PbSの揮発速度はN2-O2雰囲気でのPbOの揮発速度よりも大きくなった。またPbSの見かけの揮発速度定数はH2S分圧の増加とともに増大し,CaO含有率の高い低粘度の溶融スラグほど増大した。さらに,H2SとHCl分圧が同一の場合,溶融スラグからのPbSとPbCl2の見かけの揮発速度定数はほぼ等しく,溶融温度の上昇とともに増大した。
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