日本母性看護学会誌
Online ISSN : 2434-6187
Print ISSN : 1345-773X
最新号
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原著
  • ─妊娠中の妻を持つ夫の母乳育児の認識に関する質的研究─
    北 ありさ, 森 恵美, 岩田 裕子
    2021 年 22 巻 1 号 p. 1-8
    発行日: 2021/09/20
    公開日: 2021/09/21
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は、日本における妊婦の夫が持つ母乳育児の認識を明らかにすることであった。妊娠後半期で正常妊娠の妻を持つ夫21名を対象に、半構造化面接を行い質的帰納的に分析した。その結果【当然母乳で育てたい】【母親の負担やセクシュアリティへの配慮が必要不可欠】【負担が大きいため母乳育児にこだわらない】【二人の子どもだから互いに協力したい】【授乳は妊娠出産の延長にあり、母親に任せたい】の5つのテーマが導き出され、母乳育児を肯定的に捉えると同時に、妻への負担や制約の懸念から否定的な認識を持つことが明らかとなった。加えて父親らは、育児への積極的な態度を示す中でも、授乳方法の決定においては母親の意思を尊重していると考えられる。このことより、日本の父親は母親の気持ちを理解し、精神的に支え共に歩むことができる存在であり、看護者は、妊娠中から父親への母乳育児に関する看護支援を提供することが望ましいと考える。
  • 福山 智子
    2021 年 22 巻 1 号 p. 9-16
    発行日: 2021/09/20
    公開日: 2021/09/21
    ジャーナル フリー
    高校生が正しい月経痛に関する情報を得て、母親と相談しながら月経痛軽減のためのセルフケアを獲得する母親参加型学習プログラムの評価を目的に、便宜的標本抽出法で5校169名の協力を得て、プログラム実施の有無で2群に振り分けプログラム前後で比較した。最終的な評価対象は介入群57名、比較群55名で、開始時の介入群の月経痛NRS6.8(SD1.9)が比較群の月経痛NRS5.9(SD2.0)より有意に強かった(p=0.016)。二元配置分散分析で交互作用を認めたのは「月経痛レベル」(p=0.001)、「月経痛の知識」(p=0.007)で、介入群の知識は増え、月経痛はNRS4.3(SD2.7)に軽減した。介入群の会話は有意に増えたが(p=0.014)、セルフケアを示す「月経痛コントロール」に有意差はなかった。プログラムは会話を促進し、月経痛の知識の増加と月経痛軽減に有益だがセルフケアの獲得には至らなかった。
研究報告
  • ─MFICU入院中の切迫早産妊婦が抱く看護への思い─
    野中 悠, 大月 恵理子, 兼宗 美幸
    2021 年 22 巻 1 号 p. 17-25
    発行日: 2021/09/20
    公開日: 2021/09/21
    ジャーナル フリー
    本研究の目的はMFICU入院中の切迫早産妊婦が受けた看護に対してどのような思いを抱いているかを明らかにすることである。MFICUに切迫早産の診断にて入院している妊婦16名を対象に、看護場面の参加観察を行い、MFICU退床後に参加観察日に受けた看護をどのように感じたかのインタビューを実施した。データを質的帰納的に分析した結果、【説明の有無による自分と胎児の状態がわかる安心と不安】【状態の把握程度による安心と不安】【MFICUの生活への希望受け入れに対する嬉しさと不満】【振る舞いに左右される気持ち】【切迫早産が増悪する対応への不快感】【手際の良さから感じる信頼感】の6つのカテゴリーに集約された。妊婦は事前に説明があることや状態が把握されていることに安心感を抱き、生活に関して選択肢が示されることに嬉しさを感じていた。また、看護職者の振る舞いや手技により気持ちが左右されており、看護職者は安心できる振る舞いで接することや手技の習得の必要性が示唆された。
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