日本看護研究学会雑誌
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12 巻, 1 号
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  • -特に下腿, 頭部を洗う場合-
    萩沢 さつえ, 河瀬 比佐子, 畑 裕子, 油木 幸代, 木津 由美子, 清島 千昌, 早崎 和也
    1989 年 12 巻 1 号 p. 1_57-1_62
    発行日: 1989/04/01
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
     シャワー浴の中でどの動作が心負荷を増すことになるかを明らかにするために健常者15名を対象に立位で下腿,頭部を洗う場合について模擬動作を行い,洗う体位及び手の運動による影響を心拍数,血圧の変化から検討した。
     立位で下腿を洗うために前屈立位をとると血圧は急激に上昇し,その体位のまま洗う手の運動が加わると主に心拍数が増加した。
     頭部を洗うために上肢を頭上に挙上すると血圧は変わらず心拍数のみ増加し,その体位のまま洗う動作をすると血圧,心拍数とも増加した。
     以上のことから,立位で下腿,頭部を洗う場合は洗うための体位を保持するだけですでに心負荷は増し,それに洗うという手の運動が加わり更に増幅されるものと思われ,シャワー浴の際,体位を十分考慮する必要があると思われる。
  • 高林 ふみ代
    1989 年 12 巻 1 号 p. 1_63-1_73
    発行日: 1989/04/01
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
     本研究は,セルフメディケーションの実行の程度に関連する要因について検討することを目的とした。目的変数として,身体不調時の対応・服用方法へのコンプライアンスの程度・OTCあるいはRx服用時に効果が得られなかった場合の対応・複数OTCの同時服用経験を設定した。説明変数として,健康感・入院経験・HPB実行程度・薬イメージ因子を設定し,目的変数とのクロス表によるX2Y検定を行った。対象は,静岡女子短大1年生120名である。
     その結果は,以下の通りである。
    1) 身体不調時の対応に関し,望ましいセルフメディケーションの実行の促進要因は,薬には副作用がある,薬は新しいというイメージであった。
    2) 薬の用法・用量の遵守に関し,望ましいセルフメディケーションの実行の促進要因は健康への不安であった。
    3) Rx無効時の対応に関し,望ましいセルフメディケーション実行の促進要因は健康への満足・HPBの高実行・薬には副作用がある・薬の服用は暗いというイメージであった。
    4) 複数OTCの同時服用に関し,望ましいセルフメディケーション実行の促進要因は,薬の服用は日常的である・薬の服用は不幸であるというイメージであった。
     これらのことから,セルフメディケーション実行の程度には,薬イメージがかなり関連していることが明らかとなった。特に,薬には有効な作用と同時に副作用もある,あるいは,薬の服用は歓迎すべき事態ではないというイメージを形成することが,望ましいセルフメディケーション育成の為には重要であると思われる。
  • -基礎概念の提案-
    川口 孝泰, 松岡 淳夫
    1989 年 12 巻 1 号 p. 1_74-1_83
    発行日: 1989/04/01
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
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