日本看護研究学会雑誌
Online ISSN : 2189-6100
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20 巻, 4 号
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  • 山本 恭子, 鵜山 治, 松野 郁子
    1997 年 20 巻 4 号 p. 4_9-4_16
    発行日: 1997/09/01
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
     本研究では大学生における運動と血清脂質の関係について調査を行った。 221名の大学生 (女子) を対象とし,BMI,総コレステロール,HDL-コレステロール及びトリグリセリドを測定し,動脈硬化指数を算出した。 同時に運動及び食生活に関するアンケート調査を行った。 血清脂質の学年別平均値の比較より,高学年ほど HDL-コレステロールが低く動脈硬化指数が有意に高いことが明らかとなった。 一方,BMI と動脈硬化指数の間に正の相関関係,BMI と HDL-コレステロールの間に負の相関関係が認められた。 さらに,スポーツや通学時の徒歩時間が HDL-コレステロールに与える影響が有意であり,動脈硬化の予防につながると考えられた。 また,週に6時間以上スポーツをする群で HDL-コレステロールは顕著に高い値を示すが,週に1時間以上3時間未満のスポーツをする群や,通学で1日30分以上徒歩を行う群でも高い値を示した。 また,徒歩の BMI に与える影響が有意であり,通学で1日30分以上徒歩を行う群で BMI が低い値を示した。 一方,食生活と運動との関係において,スポーツをする群がしない群より,通学時に徒歩を30分以上する群が30分未満の群より,バランスのとれた食生活をしていることが伺えた。
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