日本看護研究学会雑誌
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21 巻, 4 号
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  • -ある公立看護短期大学の場合-
    寺島 喜代子
    1998 年 21 巻 4 号 p. 4_7-4_19
    発行日: 1998/09/01
    公開日: 2016/03/31
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     本研究は,3年課程看護短期大学生58名の学習意欲,学習イメージ,および自尊感情の縦断的変容の実態を明らかにしたうえで,入学動機の相違が及ぼす影響と,臨床実習の効果をあきらかにするために調査した研究である。
     その結果,以下の結果が得られた。
    1.全体的な変化は,学習意欲,学習イメージは1年次から2年次にかけて低下する。 その後卒業前に一気に1年次以上にまで回復する。 自尊感情は,学年の進行とともに順調に高まっていた。
    2.入学動機の影響は3年間にわたって学習意欲と学習イメージでは認められ,強い動機をもつ学生のほうが動機の弱い学生より高い状態が持続していた。 自尊感情においてはその影響は全く認められなかった。
    3.入学動機の強弱毎に学習意欲が低下する時期をみると,動機の強い学生は2年春の基礎看護実習直後であり,弱い入学動機をもつ学生は3年秋の各論実習中であった。
    4.学生個々に基礎看護実習後と各論実習中の学習意欲を比較すると,どちらかの実習が学習意欲の高揚につながるという傾向は認められなかった。
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