日本看護研究学会雑誌
Online ISSN : 2189-6100
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22 巻, 1 号
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  • 森 文子, 久米 和興
    1999 年 22 巻 1 号 p. 1_27-1_37
    発行日: 1999/04/01
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
     本研究の目的は,痴呆患者介護者の抱える問題点を明らかにし,外来看護に求められる機能を検討することである。 そこで,山形県A地区老人性痴呆疾患センターを受診した介護者にアンケートを郵送し,センターの活動,介護負担の特徴,介護者の特性による介護負担の相違,早期受診が痴呆症状と介護負担に及ぼす影響の4点について調査した。 痴呆疾患センターの活動のうち,治療や診察では介護者のニーズを満たしていたが,介護方法の指導とカウンセリングについては不十分であった。 また,多くの介護者が不安と葛藤を感じていた。 女性介護者や痴呆患者と同居している介護者において,介護負担感がより強かった。 痴呆症状と介護負担に対する早期受診の効果は認められなかった。 以上の結果より,外来看護者の役割として,介護者に対する介護指導や相談をさらに充実させることの重要性が示唆された。
  • 休波 茂子, 荒尾 博美, 脇 幸子, 島田 達生
    1999 年 22 巻 1 号 p. 1_39-1_45
    発行日: 1999/04/01
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
     絆創膏貼付と細胞の剥離との因果関係を明らかにするために,走査電子顕微鏡 (SEM) を用いた形態学的研究を行った。 11種類の絆創膏とビニールテープを上腕内側に貼付し,3,12,24,時間後に剥がし,SEM で観察して得られた結果を以下に述べる。
    1) 絆創膏やテープによって除去された角質層の扁平上皮細胞が SEM で鮮明に同定された。
    2) 絆創膏表面に付着した扁平上皮細胞の密度や形像は,使用された絆創膏の種類や貼付時間によって異なった。
    3) 紙バンやエラストポアは,強力な接着力をもち,扁平上皮細胞を層ごと剥離した。 一方,ビニールテープは接着力が弱く,皮膚の一部に剥離されない部分がみられた。
    4) 使用されたすべての絆創膏において,貼付3時間後では,表皮の剥離の程度は弱かったが,貼付時間の延長とともに上皮細胞の剥離は増大した。
  • 竹内 登美子
    1999 年 22 巻 1 号 p. 1_47-1_58
    発行日: 1999/04/01
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
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