卒後2~5年目の看護師の自己効力感とストレス反応との関連を明確にするために,質問紙調査を行い,有効回答者199名を解析した。
自己効力感では,失敗に対する不安が高かった。看護師のストレッサーでは,人命に関わる仕事内容,技術革新が高く,医師との関係が低かった。職業性ストレスでは,自覚的な身体的負担度,心理的な仕事の負担(質・量)がストレスの原因であった。ストレス反応は疲労感が中心で,影響を与える因子は仕事や生活の満足度が低かった。
重回帰分析では,仕事の困難さ,上司の悪口を同僚と言う,患者・家族との関係がストレス反応を高くし,仕事の裁量度,仕事や生活の満足度,心理的な仕事の負担(質),失敗に対する不安,同僚からの支援が低くする要因であった。失敗に対する不安には,上司はほめてくれる,が関連していた。
卒後2~5年目の看護師のストレス反応は,上司がほめることで軽減できる可能性があることが示された。
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