目的:再就業看護師の「再就業前の予想と現実との一致の程度」と「再就業の満足感」の関連を明らかにする。
方法:都内100~499床の一般病院(72施設)の再就業看護師667名に無記名自記式質問紙を配布,回収数367(回収率55.0%),うち344を分析対象とした。『労働条件(3項目)』,『人間関係(2項目)』,『看護ケア(3項目)』,『有用感と成長(2項目)』の「予想と現実との負の不一致」と「再就業の満足感」の関連について共分散構造分析で分析した。
結果:それぞれの「負の不一致」が「再就業の満足感」に影響していた(R
2=.66)。「再就業の満足感」へのパス係数は『労働条件(-.30)』『人間関係(-.31)』『看護ケア(.11)』『有用感と成長(-.41)』であった。
結論:「再就業の満足感」への影響が最も大きかったのは『有用感と成長』の「負の不一致」であった。
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