日本看護研究学会雑誌
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7 巻, 1 号
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  • -手術体験者との会話を通して-
    金田 浩子, 木村 紀美, 米内山 千賀子, 川上 澄
    1984 年 7 巻 1 号 p. 1_70-1_74
    発行日: 1984/04/01
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
      手術に対する不安を軽減させることが,術前看護では重要視される。そこで,不安緩和の一援助として,術前患者に手術経験者を面接させ,不安軽減の効果を検討した。その結果,次のような結論をえた。
      1. 術前患者が同じ手術の経験者との面接を通して会話することは,不安テストの上で明確にされるほどの効果はなかったが,不安が緩和されたと自己評価した患者が約50%に見られた。
      2. 手術経験者との面接は,不安特に状態不安の高い症例で効果的であったと言えた。
      3. 不安緩和の為には,最低30分以上の面接が必要で,良い対人関係を成立させることが必要と考えられた。
  • 三沢 ふみよ, 木村 紀美, 米内山 千賀子, 藤丸 留里子, 福島 松郎
    1984 年 7 巻 1 号 p. 1_75-1_80
    発行日: 1984/04/01
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
      近年,気管カニューレを留置するケースが増加し,気道吸引に際しては,感染予防に心がける操作が必要とされている。そこで,カテーテルの汚染状況と消毒液の効果を調査し,適確なカテーテルの交換時期について検討した。その結果,次のような結論を得た。
      1. カテーテルは,使用時間が長くなるにつれ細菌汚染が増加する。
      2. 消毒液の効果は,0.05%ヒビテン液が最も高く,次いで0.02%ヒビテングルコネート液,0.02%ヒビテン液となる。
      3. 0.02%ヒビテン液では3時間,0.02%ヒビテングルコネート液では8時間,0.05%ヒビテン液では12時間でカテーテルを交換すれば,大幅な細菌の増殖は避けられる。
      4. 吸引カテーテルを無菌的に保つためには,0.05%ヒビテン液を用い,3時間で交換することが必要となる。
  • 宮崎 和子, 山田 泰子, 小山 幸代, 田中 千鶴子, 相馬 朝江, 佐藤 麗子, 岡部 純子, 小野寺 綾子, 土屋 尚義, 山口 桂子 ...
    1984 年 7 巻 1 号 p. 1_81-1_95
    発行日: 1984/04/01
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
  • 大町 尚美, 野波 公重, 堀江 由美, 内輪 進一
    1984 年 7 巻 1 号 p. 1_96-1_104
    発行日: 1984/04/01
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
      SCLの安全装用のための日常管理,特に洗浄について検討するため,SCLを装用している86名の大学生に質問紙調査を行うとともに,現在使用中のレンズ付着細菌の検索,市販洗浄液(メニクリーン)の抗菌特性および人工的に表皮ブドウ球菌で汚染させたSCLに対する洗浄効果についての細菌学的実験を行って次の結果を得た。
      1) 質問紙調査では,手指の消毒,洗浄の方法,煮沸消毒,ハイドロケア(蛋白除去剤)の使用,保存液の交換など,日常管理の実施状況について調査した。その結果,日常管理を指導通り,あるいはより良いと判断できる方法で行っていた者は少数であった。
      2) 質問紙調査協力者のなかから無作為に抽出した31名について細菌学的検索を行ったところ,装用中のレンズから緑膿菌,表皮ブドウ球菌,グラム陽性球菌,グラム陽性桿菌,グラム陰性桿菌,真菌が検出された。保存ケース中の保存液についても同様の検索を行った結果,同種類の細菌がレンズより高率に検出された。
      3) 供試市販洗浄液は,表皮ブドウ球菌に対して増殖低下作用と誘導期遅延効果を示したことから,殺菌作用を持ちあわせていることが推定された。
      4) レンズ洗浄に関して9通りの方法による洗浄効果について細菌学的実験を行った。その結果,洗浄液量1.0ml,レンズをこする回数30回の方法の場合に最もよい洗浄効果がみられた。
      5) レンズ使用経験年数の経過とともに洗浄をはじめとする日常管理法が粗雑化するので定期検診の場を利用し,SCLの日常管理法をチェックすることが大切である。
  • -特に脳卒中後の家庭看護について-
    片岡 恵津子, 松岡 淳夫
    1984 年 7 巻 1 号 p. 1_105-1_116
    発行日: 1984/04/01
    公開日: 2016/03/31
    ジャーナル フリー
    33, aged patients after approplexie in Ichihara city were studied on the relations between A.D.L. recovery and situational factors of nursing help to their daily life.
    In order to prevent them from falling into bedridden cases, we accepted necessity to find recovering target from early time according to their stages, under A.D.L. estimation, as well as to enlighten family member to encourage and look after patients. Further, nursing needs were stressed on giving them possible role in their family based on their preserved function of basic activity, and on expanding socialization of patients for elevation of recovering intention of them.
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