日本看護研究学会雑誌
Online ISSN : 2189-6100
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早期公開論文
早期公開論文の6件中1~6を表示しています
  • 泊 祐子, 赤羽根 章子, 岡田 摩理, 部谷 知佐恵, 遠渡 絹代, 市川 百香里, 濵田 裕子, 叶谷 由佳
    論文ID: 20211027165
    発行日: 2022/10/20
    [早期公開] 公開日: 2022/09/22
    ジャーナル フリー 早期公開

    目的:小児の利用者のいる訪問看護ステーション(以下,訪問看護St.)において属性と他施設・多職種との連携困難,診療報酬が算定できないサービスの実施状況の地域差を明らかにする。方法:無作為に抽出した指定小児慢性特定疾病訪問看護St.に質問紙調査を行った。結果:回収した455部を,都市部(31.4%),中間部(31.4%),郡部(36.3%)の3群で比較した。都市部と比べて,郡部では訪問距離「片道15km以上」が61.8%と多く,小児利用者数は4.8±7.0人と少なかった。医療的ケア児数には有意差がなかった。他施設・多職種連携困難は,「退院調整会議での連携に困難を感じる」が都市部より郡部が有意に多かった。また,診療報酬が算定できないサービスの実施は「受診時の訪問看護師の同席」が都市部より郡部が有意に多かった。結論:どの地域でも訪問看護St.が機能しやすい仕組づくりの必要性が確認された。

  • ─ Hybrid法による理論構築の試み─
    髙橋 智子
    論文ID: 20211112167
    発行日: 2022/10/20
    [早期公開] 公開日: 2022/09/22
    ジャーナル フリー 早期公開

    目的:急性期看護における日常生活ケアにかかわる概念間の関係について示し,急性期の日常生活ケアモデルを構築する。方法:先行研究の概念をもとに,Hybrid法による理論構築法を用いモデル構築した。生活を捉える視点を図式化して仮モデルを作成した後,患者の状況・日常生活ケアの実践内容・日常生活ケアがもたらす反応や効果の関係性についてフィールドワーク事例を用いて説明し,結果を統合してモデル構築した。結果:急性期看護における日常生活ケアモデルは,生命活動・生活行動・生活様式の3層構造で示され,看護師はこの重層的視点で〈急性期の患者の状況〉を捉え,いくつかの【日常生活ケアのアート】を組み合わせて実践し,《その人の全体性の回復》を導くという関係性が示された。結論:本モデルは急性期看護における日常生活ケアを重層構造で示し,ケアの効果との関係性を示したことにより日常生活ケアの価値を示すものとなった。

  • 大塩 佳名子, 流郷 千幸
    論文ID: 20211115166
    発行日: 2022/10/20
    [早期公開] 公開日: 2022/09/22
    ジャーナル フリー 早期公開

    目的:夫婦を対象にし,夫婦関係満足度が児の泣きに対する育児困難感へ影響を与えるかを明らかにすることである。方法:A県内で生後3〜6か月の児をもつ父親および母親を対象とし,無記名自記式質問紙を配布した。質問紙は基本属性,夫婦関係満足度,児の泣きに対する育児困難感,対児感情(接近感情,回避感情)の3つを調査項目とし,重回帰分析,媒介分析を行った。結果:夫婦ともに回答のあった100人(父親50人,母親50人)から有効回答を得た。父親は夫婦関係満足度が父親の接近感情を媒介し,児の泣きに対する育児困難感に影響を与えていた。母親の児の泣きに対する育児困難感に影響を与えていたのは回避感情が最も強く,次いで接近感情,夫婦関係満足度であった。結論:父親・母親ともに夫婦関係満足度が児の泣きに対する育児困難に影響を与えていたことから,夫婦関係満足度を高めることで児の泣きに対する育児困難を軽減させることが示唆された。

  • 上妻 尚子, 田口 太郎, 樋口 マキヱ
    論文ID: 20211018164
    発行日: 2022/10/20
    [早期公開] 公開日: 2022/08/03
    ジャーナル フリー 早期公開

    目的:鍼治療は自律神経活動を調整し,更年期の女性が自覚する症状を緩和する効果があるかを検証した。方法:48名の更年期女性を,鍼治療の有無とほてりなどの症状の程度に応じて4群に分類した。実験中は看護師が見守りながら,鍼治療は7か所の経穴に10分間,1回/週の頻度で4回実施し,偽治療は同部位に鍼管のみで行った。24時間測定した自律神経活動を,心拍変動パワースペクトル解析法にて分析し,ほてり・発汗・冷えの症状は,Visual Analog Scale(VAS)で評価した。結果:実験─中等症群の夜間の副交感神経活動は上昇し,交感神経活動は低下した。また,ほてりの症状は4回の治療後に有意に軽減された。一方,中程度の発汗や冷えは,鍼治療の有無にかかわらず4回の治療後に有意に緩和された。結論:鍼治療と看護における「見守り」は,夜間の自律神経活動を調整し,ほてり・発汗・冷えの更年期症状を緩和することが示唆された。

  • 高田 望
    論文ID: 20211118163
    発行日: 2022/10/20
    [早期公開] 公開日: 2022/08/03
    ジャーナル フリー 早期公開

    目的:PNSが看護師の自律性および看護実践能力に与える影響を明らかにすること。方法:PNS実施・未実施施設の各3施設で一般病棟に勤務する経験年数3年以下の看護師を対象に質問紙調査を実施した。質問項目は,基本属性,PNS実施の有無,自律性,看護実践能力だった。PNSしか経験のない看護師(PNS群)192名とPNSの経験がない看護師(非PNS群)121名の自律性および看護実践能力の得点を比較した。結果:自律性では,自律的な臨床判断,働き方の裁量の因子でPNS群が有意に低く,業務の独立性では2群間の差はなかった。自律的な臨床判断ではPNS群のスコアの分散が非PNS群と比べて有意に大きく,得点のばらつきが大きかった。看護実践能力は2群間に差はなかった。結論:PNSが看護師の自律性の育成を阻害する可能性があること,自律性の低い看護師がPNS実施施設を選ぶ可能性があることが示唆された。

  • 部谷 知佐恵, 岡田 摩理, 泊 祐子, 赤羽根 章子, 遠渡 絹代, 市川 百香里, 叶谷 由佳, 濵田 裕子
    論文ID: 20211206162
    発行日: 2022/10/20
    [早期公開] 公開日: 2022/08/03
    ジャーナル フリー 早期公開

    目的:全国の小児の訪問看護を行う訪問看護ステーション(以下,訪問St.)において診療報酬を算定できないサービスの実態と算定の必要があると考えるサービスについて明らかにする。方法:全国の小児利用者のいる訪問St.に診療報酬を算定できないサービスの実施状況と必要性に関する質問紙調査を行い,455か所の訪問St.の記述統計および自由記述の内容分析を行った。結果:診療報酬を算定できないサービスは78.7%の訪問St.で実施されており,実施による小児のメリットは【状態が変化しやすい小児の体調悪化のリスク回避ができる】【状況の変化に合わせて小児の成長発達が促進できる】【医療的ケア児と家族の生活が安定する】【小児と家族の状況に応じた支援体制が構築できる】があった。結論:多くの訪問St.が,診療報酬の算定ができなくても小児にとってのメリットがあることでサービスを提供しており,算定の必要性を感じていた。

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