日本ペインクリニック学会誌
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15 巻 , 4 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
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原著
  • 岡崎 良平, 難波 宏好, 吉田 広幸, 岡井 恒, 河村 稔
    15 巻 (2008) 4 号 p. 407-413
    公開日: 2011/12/01
    ジャーナル フリー
    目的:ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液(ノイロトロピン®,以下NTP)と疼痛疾患治療に使われる非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)および抗うつ薬の抗アロディニア作用を比較した.また,NTPとミルナシプランの併用効果についても検討した.
    方法:9週齢Wistar系雄性ラットを用い,麻酔下でL5脊髄神経の後根神経節末梢側を結紮した.手術28日後に薬物を経口投与し,機械刺激性アロディニアを測定した.NTPとミルナシプランの30%有効用量を求め,アイソボログラムにより併用効果を評価した.
    結果:NTPは400 NU/kgでアロディニアを抑制した.NSAID(ロキソプロフェン)およびCOX-2選択的阻害薬(セレコキシブ)は100 mg/kgで抑制しなかった.抗うつ薬であるSNRI(ミルナシプラン)は100 mg/kgでアロディニアを抑制したが,SSRI(パロキセチン)は10 mg/kgで抑制しなかった.NTPとミルナシプランとの併用により相加効果が認められた.
    結論:神経障害性疼痛に対してNTPはSSRIおよびNSAIDより有効であり,NTPとSNRIの併用が有用であることが示唆された.
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症例
  • 正司 喜信
    15 巻 (2008) 4 号 p. 414-417
    公開日: 2011/12/01
    ジャーナル フリー
    頬骨骨折後に発症した口腔内の神経障害性疼痛の1症例を報告する.24歳の女性で,4カ月前に交通事故による左頬骨骨折で他医にて頬骨を金属プレートで固定する手術を受けた.手術後口腔内の疼痛はなく,順調に回復した.しかし,2カ月前から口腔内に疼痛が起こり,歯科に紹介された.ニューロセンソリーステントと呼ばれる口内装置を作製し,疼痛部位を保護するために表面麻酔薬と義歯安定剤を混和したゲルを1日4~5回内面に塗布し,装着させた.ステント使用開始から6週間後に疼痛は軽減した.その後,心療内科に紹介し,歯科で処方が困難な抗うつ薬を主体とした薬物療法が行われた.疼痛は服薬開始から6カ月後に日常生活に差し支えない程度に軽快した.口腔内の神経障害性疼痛には医科と歯科の連携が有効な手段のひとつであることが示唆された.
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  • 押渕 素子, 境 徹也, 村田 寛明, 青木 浩, 澄川 耕二
    15 巻 (2008) 4 号 p. 418-421
    公開日: 2011/12/01
    ジャーナル フリー
    交通事故により頸椎症性脊髄症の早期診断が困難であったと推測された症例を報告する.66歳の男性で,15年前に交通事故に遭い,その1カ月後より左側の頸肩腕に灼熱痛が出現した.痛みは徐々に増強し,左側の胸腹部痛,下肢痛も出現した.15年の間,複数の病院を受診したが交通事故による外傷性頸部症候群と診断されていた.当科初診時,上下肢の筋力は正常であったが,左側の頸肩腕部,側胸腹部,下肢に疼痛と感覚異常があり,両側の膝蓋腱反射は亢進しており,MRIでC3/4-6/7の脊柱管狭窄がみられた.漢方薬内服と腕神経叢ブロックを行い,痛みは軽減した.当科初診から約1年の現在も痛みはコントロールされている.本症例は交通事故の受傷後に頸椎症性脊髄症の症状が発現し,初期の脊髄症の症状が軽度で,上下肢の筋力が低下していなかったことが,頸椎症性脊髄症の早期診断を困難にしたと考えられる.
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