日本ペインクリニック学会誌
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28 巻 , 6 号
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総説
  • 森脇 克行, 大下 恭子, 堤 保夫
    原稿種別: 総説
    2021 年 28 巻 6 号 p. 91-99
    発行日: 2021/06/25
    公開日: 2021/06/25
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    2022年1月1日に国際疾病分類第11版(ICD-11)が発効される.ICD-11には,はじめて慢性疼痛の分類コードが加えられる.この分類コードは国際疼痛学会(IASP)のタスクフォースによって開発された慢性疼痛の体系的な分類に基づいている.分類の特徴は慢性疼痛を3カ月以上持続または再発する痛みと定義した上で,慢性一次性疼痛と慢性二次性疼痛に分けたことである.慢性一次性疼痛には基礎疾患や組織障害が明らかでない線維筋痛症や複合性局所疼痛症候群などの慢性疼痛症候群が含まれる.一方,慢性二次性疼痛は基礎疾患や組織障害による二次的な疼痛で,病態や身体部位によってさらに6つのカテゴリーに分類されている.IASPの分類には慢性疼痛に関する最近の新しい科学的知見をもとにした疼痛概念が反映されており,今後の慢性疼痛の診療に大きな進歩をもたらすと考えられる.また公開されたWHOのICD-11ブラウザは,慢性疼痛の診療用ツールとしても有用である.

原著
  • 川真田 樹人, 佐々木 琢磨, 石田 光裕, 石橋 徹, 肥田 英明, 菊地 臣一
    原稿種別: 原著
    2021 年 28 巻 6 号 p. 100-108
    発行日: 2021/06/25
    公開日: 2021/06/25
    ジャーナル フリー HTML

    【目的】中等度から高度の非がん性慢性疼痛患者を対象にオキシコドン塩酸塩徐放錠(OXC)からOXCの新剤型であるS-8117OTR(OTR)への切替え前後の有効性と安全性,薬物動態を評価する.【方法】国内27施設において,多施設共同,非無作為化オープンラベル試験を実施した.試験は,用量調節期(14~29日間,OXCを投与して切替え移行基準を満たすまで用量調節を行う),切替え治療期(14日間,OTRに切替えて用量を維持し評価を行う),漸減期(7日間),後観察期(7日間)で構成した.OXCからOTRへの切替え前後の有効性と安全性,薬物動態を評価した.【結果】81名が登録され,そのうち61名が切替え治療期に移行し44名が完遂した.主要評価項目の切替え治療期の疼痛コントロール維持率[95%信頼区間]は80.3%[68.2,89.4]であった.有害事象は81例中65例(80.2%)に発現した.主な副作用は,便秘,悪心,傾眠,嘔吐であった.薬物依存と評価された症例はなかった.【結論】OXCからOTRへの切替え前後において有効性と安全性,薬物動態に大きな差はなかった.

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