日本ペインクリニック学会誌
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3 巻 , 2 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
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  • 世良田 和幸, 小山 陽子, 真部 淳, 鈴木 結実人, 野村 直人, 森本 冬樹, 外丸 輝明
    3 巻 (1996) 2 号 p. 77-79
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    目的: 針のない圧縮空気式注射器 (MadaJet®) を用いて, 胸部および腰部の硬膜外麻酔時の皮膚の局所麻酔を行ない, その有用性について検討を行なった. 方法: 対象は昭和大学藤が丘病院において, 持続硬膜外麻酔を実施予定の30名 (腰部20名, 胸部10名) であった. これらの患者にMadaJet®を用いて硬膜外麻酔時の局所麻酔を行ない, Touhy 針刺入時の疼痛の有無を比較検討した. 結果: MadaJet®による局所麻酔時の痛みについては, かなり痛いが2例, 少し痛いが8例, まったく痛くないが20例であった. 衝撃については, 強いと感じた例はなく, 我慢できるが12例, 気にならないが18例であった. 腰部硬膜外麻酔例では, 痛みのため局所麻酔の追加を行なった患者は1例のみで, 胸部硬膜外麻酔例では4例であった. 結論: MadaJet®は局所麻酔が瞬間的で, 局所麻酔薬の噴射時の衝撃や痛みもほとんどなく, 腰部硬膜外麻酔時の局所麻酔には有用と思われる.
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  • 原野 清, 原野 愛生, 高崎 光浩, 佐藤 英俊, 十時 忠秀
    3 巻 (1996) 2 号 p. 80-84
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    1988年~1993年の6年間にわれわれが診療した69例の小児帯状疱疹について検討を行なった. 発症年齢は7歳以降すなわち就学期以後に増加する傾向があり, 性差は男児32例 (46%), 女児37例 (54%) であり, 発症した暦月は8月が11例 (19%) と最も多く, 1月と5月がそれぞれ1例 (2%) と最も少なかった. 罹患側は同側 (左) の複発性症例を1例含めて, 右側38例 (54%), 左側32例 (46%) でいずれも大差はなかった. 罹患部位については胸神経領域が50例 (71%) と最も多く, その中で第4胸神経 (T4) が10例 (14%) と最多であった. 基礎疾患を有している症例の13例 (19%) 中, 5例が悪性疾患であった. 基礎疾患のない56症例で帯状疱疹痛のために入院治療を行なった症例は16症例で12例に対して6~19日 (平均11日) 間の持続硬膜外ブロックを行なった. 4症例は非ステロイド系消炎薬 (non-steroidal antiinflammatory drugs; NSAIDs) にて鎮痛が得られ, 1週間以内に退院した. 他の40症例は数回の外来通院にて治癒し, その中の8例は帯状疱疹痛をまったく訴えなかった. 基礎疾患を有する症例に対しては抗ウイルス薬の静脈内投与を行なった. 補体結合抗体価 (complement fixing antibody titer; CF抗体価) は発症2週間前後頃に上昇する傾向が認められた. 併発症は顔面神経麻痺1例のみで, これは急性リンパ性白血病 (acute lymphatic leukemia; ALL) を基礎疾患にもつ同側のC2領域の帯状疱疹であった. 以上より, 小児帯状疱疹は痛みが軽度で, 帯状疱疹後神経痛 (post herpetic neuralgia; PHN) に移行せず, 夏季に発症が多いことがわかった.
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  • 長谷川 守, 服部 卓, 猿木 信裕, 石埼 恵二, 木谷 泰治, 町山 幸輝, 藤田 達士
    3 巻 (1996) 2 号 p. 85-91
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    McGill Pain Questionnaire (MPQ) は多くの国で標準化された Pain Rating Scale (PRS) であるが, 言語や文化の違いから, わが国では, 標準化されていない. 今回, われわれは慢性疼痛患者105人を対象に Meizack らの方法論に準拠した日本語版MPQ (J-MPQ) (疼痛表現は佐藤らによる) と他のPRSを同時に施行しJ-MPQの信頼性と妥当性を検討した. さらにSTAI (State-Trait Anxiety Inventory: 状態-特性不安尺度) によって状態不安とJ-MPQ得点との関連性を検討した. 検討の結果, J-MPQの信頼性と妥当性は証明されPRSとしての有用性は確認された. 各 subscale 間は比較的高い相関があり, 痛みの構造を評価する尺度としては独立性に問題があることがわかった. そのため, 他のPRSと最も相関が高く, 各 subscale の総得点であるPRI-T (Total score of the Pain Rating Index) をPRSの代表として使用するのが望ましいと考えられた. また, STAIとJ-MPQには低い相関しかみられず不安とJ-MPQ得点との関連性は低いと考えられた.
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  • 大野 健次, 延原 弘明, 有村 聡美, 唐澤 秀武, 多久島 匡登, 塩谷 正弘, 井関 明生, 森下 孝仁
    3 巻 (1996) 2 号 p. 92-96
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    目的: 三叉神経痛に対する小柴胡湯・桂枝加芍薬湯併用療法の有効性を調べるために visual analogue scale (VAS) と4段階評価を用いて prospective study を行った. 対象と方法: 特発性三叉神経痛患者13名を対象とした. 対象患者には朝夕の食前に, 小柴胡湯と桂枝加芍薬湯のエキス顆粒をそれぞれ1包ずつ服用させた. 投与前と2週間後に発作痛の強さをVASで評価し, 痛みの頻度および自覚症状の総合的な強さについて服用開始前を10とする numerical score で回答を求めた. また食事と洗顔について, (1)全く痛まない/(2)軽く痛むが支障なし/(3)痛いがなんとか可能/(3)痛くて不可能/の4段階評価を投与前と2週間後の時点で行った. 結果: 2週間後のVASは有意に低下した (p=0.0030). 食事・洗顔に際しての4段階評価も有意に改善した (それぞれp=0.0158, p=0.0021). 2週間後, 痛みの頻度は平均2.8に, 自覚症状の総合的な強さは平均3.6に低下した. 結論: 小柴胡湯と桂枝加芍薬湯の併用療法は発作痛の強さを軽滅し, その頻度を減少させた. また食事・洗顔に際しての痛みも軽減し, 自覚症状を全体として改善した. 本療法は三叉神経痛の薬物療法として有用であると思われた.
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  • 太田 孝一, 並木 昭義
    3 巻 (1996) 2 号 p. 97-101
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    骨転移腫瘍の脊髄神経への圧迫浸潤による腰下肢痛に対して, 通常のオピオイドなどによる疼痛管理が不十分な場合, 硬膜外鎮痛法が併用されるが, 腫瘍による硬膜外腔への圧迫により効果が得られなくなる症例がある. 今回, 硬膜外オピオイド鎮痛法による疼痛管理が無効になった症例で, くも膜下オピオイド鎮痛法に変更したところ, 良好な疼痛管理が可能となった3症例を経験した.
    大腸癌 (2例), 胃癌 (1例) の骨盤内浸潤および骨転移による腰下肢痛にて, モルヒネ静注のほか, 放射線療法, ハロペリドール, ケタミン, カルバマゼピン, ステロイドなどの鎮痛補助薬による疼痛管理を試みたが, 十分な疼痛管理ができなかったため, 硬膜外オピオイド鎮痛法を併用した. 当初, 硬膜外オピオイド鎮痛法が有効であったが, 1~2カ月で無効になった. そこで, くも膜下オピオイド鎮痛法に変更したところ, 1例は死亡するまでの1カ月間, 良好な疼痛管理が行なえた. しかし, 残りの1例は, 髄膜炎のため, 11日目で, もう1例は5カ月目にくも膜下モルヒネによると思われるミオクロヌスとアロディニアによりくも膜下鎮痛法を断念せざるをえなかった. 終末期癌性疼痛管理における硬膜外およびくも膜下オピオイド鎮痛法の適応およびその限界について若干の考察を加え報告した.
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  • 北 敏博, 玉川 進, 岸 祐一, 小川 秀道
    3 巻 (1996) 2 号 p. 102-104
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    中足骨変形に起因する右下肢疼痛に対し腰部交感神経節ブロックが有効であった症例を経験した. 症例は50歳女性. 10年前より歩行開始時に右関節の疼痛を自覚した. 疼痛は次第に悪化したため当科を受診した. 右下肢は萎縮し, 皮膚温の低下が認められた. 右足のアーチは凸化し, 足趾は内旋していた. X線写真では中足骨, 舟状骨の内側偏位を認めた. 腰部交感神経節ブロックを施行したところ, しびれ感の消失と疼痛の軽減が得られた.
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  • 菅野 浩子, 薦田 恭男, 野坂 修一
    3 巻 (1996) 2 号 p. 105-107
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    内服薬物療法が無効であったメニエール病患者に, 星状神経節ブロック療法を施行した. 初診時より内服は中止し, 1%メピバカイン5mlによる星状神経節ブロックを週2~3回開始した. 10回目終了時よりめまい発作と耳閉感が消失し, 右耳鳴のみとなった. 16回目終了時に右耳鳴も消失し, 20回目終了時より自覚的に聴力の左右差は消失した. ここでオージオグラムを施行したところ, 星状神経節ブロック療法開始時にみられた感音性難聴が改善されていた. 21回目終了したところで, 星状神経節ブロック療法は終了とした. その後, 妊娠を契機にメニエール病が再発したが, その時点では治療せず, 出産を待って星状神経節ブロックを施行した. 13回目のブロック終了時にはオージオグラム改善, 15回目終了時には左耳鳴を残すのみとなり, めまい発作は消失した. 妊娠による循環血液量の増加がメニエール病の再発につながったと考えられる. また, メピバカインは胎盤通過性は高いが, 組織への分配係数が非常に小さく, 胎児組織に取り込まれにくい. このため, 妊娠中であっても, 必要であれば星状神経節ブロック療法を試みてもよいと考えた.
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  • 3 巻 (1996) 2 号 p. 108-109
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
  • 3 巻 (1996) 2 号 p. A1
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
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