日本ペインクリニック学会誌
Online ISSN : 1884-1791
Print ISSN : 1340-4903
検索
OR
閲覧
検索
4 巻 , 1 号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
  • 高橋 雅彦, 橋本 恵二, 長谷川 隆一, 松岡 博, 橋本 保彦
    4 巻 (1997) 1 号 p. 1-4
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    目的: フェンタニル持続静脈内投与の術後疼痛に対する有用性の検討を目的とした. 方法: 腹式単純子宮全摘出術施行症例101名を対象とし, フェンタニルを200μg 1回静注後1μg・kg-1・h-1にて持続静注した群 (53名) とペンタゾシン15mg静注とブプレノルフィン坐剤0.2mgを投与した群 (48名) に分けて, 術後疼痛および副作用を比較した. 疼痛の評価は, 1: 無痛, 2: 体動時痛のみ, 3: 自制内の安静時痛, 4: 補助鎮痛薬が必要, の4段階スコアにて行なった. 結果: 術後4時間までは両群の疼痛スコアに差がなかったが, 4時間目以降はフェンタニル投与群が有意に低く, 鎮痛状態が良好であった. また術後16時間の観察期間中一度も鎮痛薬を必要としなかった症例は, ブプレノルフィン群31%に対しフェンタニル群57%とフェンタニル群が有意に多かった. 副作用として両群とも嘔気嘔吐が高率にみられたが, 呼吸抑制は認められなかった. 結論: フェンタニル持続静注はブプレノルフィン坐剤に比べ, 腹式単純子宮全摘出術後の鎮痛に有効であった.
    抄録全体を表示
  • 長谷川 守, 服部 卓, 石埼 恵二
    4 巻 (1997) 1 号 p. 5-10
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    これまで Minnesota Multiphasic Personality Inventory (MMPI) を用いた性格特性の痛みへの影響を検討する研究が数多く行なわれてきた. しかし, 精神病理学的な性格特性を知る目的で作成されたMMPIを痛みの強さの評価に用いることのむずかしさが問題とされている. そこで今回は, 慢性疼痛患者150人を対象に性格傾向がどれくらい痛みの強さに影響をもたらすかを検討した. 治療や診療期間などの影響を最小限にするため, 初診患者のみを選択した. 患者の疼痛持続期間は6カ月以上で, 疼痛部位は腰部, 頸部, 顔・頭, 肩, その他と慢性疼痛のみられる部位全般を含んでいた. 治療前に interview 形式により McGill Pain Questionnaire (MPQ) 日本語版とその他の疼痛計測尺度 (Visual Analogue Scale: VAS, Verbal Rating Scale: VRS, Numerical Rating Scale: NRS) を施行し痛みの強さを評価した. さらに, MMPIを患者に手渡し施行した. 分析の結果, MMPIの各尺度の示す性格傾向は痛みの強さそのものの予測には役立たないことがわかった. しかし, MPQを用いて痛みの強さを質的側面から検討すると, 性格傾向との関連性が示され注目された.
    抄録全体を表示
  • 大瀬戸 清茂, 塩谷 正弘, 長沼 芳和, 佐野 智美, 川井 康嗣, 井関 明生, 唐沢 秀武
    4 巻 (1997) 1 号 p. 11-14
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    目的: 1994年1月より95年10月までに多汗症に対する胸腔鏡下交感神経焼灼術を38例施行したので, その治療成績と合併症について検討した. 対象および方法: 多汗症に対して, 胸腔鏡下交感神経焼灼術をレゼクトスコープ使用による Claes が考案した方法に準じて施行した. 施行部位は, 第2から第4肋骨頭上に走行する交感神経幹および節を焼灼切断した. 結果: 手術直後の成績は, 38例 (76手掌) のうち74手掌 (97.4%) の発汗が停止または著明に減少した. 1996年5月に患者との電話インタビューとアンケートによる調査 (経過観察期間は0.5~22カ月で平均8カ月) を行ない, 38例中34例の返答を得た. 34例 (68手掌) のうち32例 (64手掌) (93.4%) の患者が焼灼術後, 手掌の発汗停止または減少していると返事した. 結論: 胸腔鏡下交感神経焼灼術は, 成功率が高く, かつ長期に効果が認められた. この術式は多汗症に対して有力な治療法となりうると考える.
    抄録全体を表示
  • 鈴木 健二, 大畑 光彦, 高橋 伸明, 松井 秀明
    4 巻 (1997) 1 号 p. 15-18
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    脊椎手術後とその変形のため持続硬膜外ブロックが困難であった下肢痛患者2症例に持続大腰筋筋溝ブロックを施行した. 硬膜外カテーテルを大腰筋筋溝に留置し, 局所麻酔薬10~20mlを注入した. これにより鎮痛効果が得られ, また血圧低下などの副作用は認めなかった. 本ブロックは神経刺激装置を用いれば比較的簡単に施行でき, 副作用も少ないことから硬膜外ブロックが困難な症例には施行してみる価値があるものと思われた.
    抄録全体を表示
  • 堤 哲也, 大竹 哲也, 石倉 秀昭
    4 巻 (1997) 1 号 p. 19-22
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    目的: 変形性膝関節症は中高年層に多い慢性疾患で, 治療期間も長期にわたることから, その薬物療法においてNSAIDs内服による副作用や頻回の関節内注入による化膿性膝関節炎あるいはステロイド関節症などに悩まされる場合も少なくない. われわれは変形性膝関節症の薬物療法に副作用の頻度が少ない漢方薬を取り入れている. 今回, 変形性膝関節症の疼痛に対してNSAIDsと漢方薬の鎮痛効果について比較検討を行なった. 対象と方法: 変形性膝関節症で痛みを訴える患者 (67例)に, NSAIDsおよび漢方薬を投与し, retrospective に3群に分類した. A群 (n=10): NSAIDs群, B群 (n=29): 漢方薬群, (C群 n=28): NSAIDs+漢方薬併用群. NSAIDsはプロピオン酸を中心に5種類, 漢方薬は漢方の『証』に従い,『利水剤』を中心に12種類が投与された. 痛みの改善度をペインスコアで評価し, 3群間で比較した. 結果: ペインスコアはA群 (5.5±2.8), B群(2.0±2.2), C群 (3.0±2.5) で, A群に対して, B群およびC群で有意にペインスコアの改善を認め, B群・C群間には有意差を認めなかった. 結論: 本研究は変形性膝関節症における漢方薬の有用性を示している.
    抄録全体を表示
  • 岡本 孝則
    4 巻 (1997) 1 号 p. 23-26
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    星状神経節ブロック (SGB) によるまれな合併症である異常高血圧をきたした1症例を報告する. 鼻アレルギーを有する32歳女性患者に対して, 左右交互にSGBを行なったところ, 左SGBでは有意に再現性のある高血圧が生じた. 左SGB16回のうち8回で収縮期血圧が160mmHgを超えたのに対して, 右SGB13回ではまったく変化がなかった. 左SGB16回のうち3回においては収縮期血圧が200mmHgを超えた. 検査データでは, 高血圧発生時に血漿ノルアドレナリンの高値がみられたが, 異所性褐色細胞腫の存在は各種の検査より否定された. SGB後の異常高血圧の原因は, SGB手技時の左交感神経への刺激と, その後の局所麻酔薬の広がりによる左迷走神経ブロックであることが推察された. まれな合併症ではあるが, 左側SGB施行時には異常高血圧発生に留意すべきと考えられた.
    抄録全体を表示
  • 小林 伊都子, 福崎 誠, 新谷 貞代, 鳥羽 晃子, 前川 拓治, 澄川 耕二
    4 巻 (1997) 1 号 p. 27-30
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    目的: 頸椎症性神経根症は頸肩上肢に激しい根性疼痛を生じる. 今回頸椎症性神経根症例に各神経ブロック治療を行ない治療開始6カ月後における長期効果を検討した. 方法: 頸椎症性神経根症 (男性18例, 女性15例) の根性疼痛に対し, 硬膜外ステロイド注入およびブロックあるいは星状神経節ブロックから開始し, その後, 各神経ブロックを行なった. 結果: 著効例が18例 (55%), 軽快例が6例 (18%), 再燃例7例 (21%), 手術例2例 (6%) であった. 結論: 頸椎症性神経根症の根性疼痛に対し神経ブロック治療の有効率は73%であった. 疼痛の性状, 局在部位に合わせて, より効果的な神経ブロックを選択することが重要である. しかしながら治療抵抗例あるいは脊髄症進行例には手術適応も考慮する必要があろう.
    抄録全体を表示
  • 矢船 明史
    4 巻 (1997) 1 号 p. 31-37
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    ペインクリニックの分野では, 2種類の薬剤あるいは処置の有効率を比較する場合, 実際に得られた有効率の差が, ある有意水準のもとで統計学的に有意であるか否かを検討する. このようなアプローチにおいては, 有意水準に加えて, 統計学的検出力および必要症例数に関しても考慮しない限り, 有効率を適切に比較することはできないが, ほとんどの臨床報告では, 検出力や必要症例数についてはまったく考慮されていない. 本論文では, 薬剤を含めたなんらかの2種類の処置の有効率の比較における, 検出力および必要症例数の推定方法を示すとともに, 実際の臨床報告例に関して, 検出力および必要症例数についての検討を行なった. その結果, 各処置に割り当てられる症例数が必要症例数に比べてかなり不足している場合には, 検出力もきわめて低くなるため, 各処置の有効率の差を統計学的有意差として検出できず, 症例数が必要症例数を上回る場合には, 同じ程度の有効率の差を統計学的有意差として検出できることが示された. 今回の結果は, 2種類の処置の有効率を比較する場合, 有意水準のみならず, 検出力および必要症例数に関する考慮も必要であることを具体的に示すものである.
    抄録全体を表示
  • 4 巻 (1997) 1 号 p. 38-45
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
  • 4 巻 (1997) 1 号 p. 46-57
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
  • 4 巻 (1997) 1 号 p. 58-60
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
  • 4 巻 (1997) 1 号 p. 61-63
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
  • 4 巻 (1997) 1 号 p. 64-66
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
  • 宮崎 東洋
    4 巻 (1997) 1 号 p. 67
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
feedback
Top