日本ペインクリニック学会誌
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5 巻, 4 号
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  • Kenjiro Dan, Koichiro Hori, Kazuhiko Hirata, Keiko Sakimura
    1998 年 5 巻 4 号 p. 445-454
    発行日: 1998/10/25
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
  • Lars Arendt-Nielsen
    1998 年 5 巻 4 号 p. 455-462
    発行日: 1998/10/25
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
  • 寺井 岳三, 行岡 秀和, 浅田 章
    1998 年 5 巻 4 号 p. 463-469
    発行日: 1998/10/25
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    目的: 術後痛評価のアンケート調査から痛みを評価する際の問題点について検討した. 方法: 集中治療室 (ICU) の看護婦40名を対象とし, 術後痛の評価に関するアンケートの記入を依頼した. 結果: 34名から回答を得た. 鎮痛薬を積極的に用いて痛みがない状態にすべきと答えたのは58%, 鎮痛薬投与後も痛みが残る場合は我慢したほうがよいが34%であった. ICUでの鎮痛方法に70%は満足していた. 38%の看護婦は術後痛を十分に評価ができていないと答えた. 痛みの評価が術後患者の看護に役立っていると答えたのは94%であった. 現在の評価法のなかで, 訴え, 筋緊張状態・体動時痛, 呼吸状態の評価には85~91%が満足していたが, 表情による評価は38%が満足していなかった. 鎮痛薬投与の判断基準は総合的に判断するが83%で最も多かった. 結論: ICUの看護婦の多くは, 現在の鎮痛方法に満足し, 重症術後患者に対する積極的な鎮痛の必要性と患者看護における痛みの評価の重要性を認識しているが, 表情から痛みを判断するのはやや困難であり, 他の評価と組み合わせて総合的, 経時的に判断することが必要である.
  • 中保 利通, 安藤 幸吉, 長谷川 淳一, 筆田 廣登
    1998 年 5 巻 4 号 p. 470-474
    発行日: 1998/10/25
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    目的: 胸神経領域の帯状疱疹で皮疹の治癒した患者の初診時サーモグラフィ像を分析し, 皮膚知覚異常の有無, 発症から経過期間および受診後の治療期間との関係について検討する. 方法: 31名の患者を対象とし, サーモ像において皮疹の生じた皮膚分節の高さで, 患側と健側の平均温度較差(ΔT) を求め, 皮膚知覚異常との関係や発症から初診までの期間および初診から治療終了までの期間との関係についても検討を加えた. 結果: 発症後30日以内の症例は同31~60日の症例より有意に患側の平均温度が高かった. また知覚低下のあった症例は知覚過敏症例に比べ, 発症から初診までの経過期間が長かった. 一方, ΔTと治療期間の間の有意な関係や知覚障害によるΔTの有意な差を見出すことはできなかった. 結論: 帯状疱疹の経過に伴った皮膚温度分布の変化と知覚異常について, 一部ではあるが有意な知見を得ることができた.
  • エピネフリン添加局所麻酔薬による影響
    高田 知季, 豊澤 公史, 内山 智浩
    1998 年 5 巻 4 号 p. 475-480
    発行日: 1998/10/25
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    ディスポーザブル携帯式持続注入器を用いた硬膜外ブロックによる術後鎮痛やペインクリニックでの疼痛管理が行なわれているが, 局所麻酔薬単独持続注入では臨床上十分な効果を確認できないことがある. これに対して, 局所麻酔薬単独持続注入における麻酔域の確認と, 局所麻酔薬エピネフリン添加による麻酔域への影響を検討した. その結果, 2.0%メピバカイン (2.83±0.41ml/hr), 0.5%ブピバカイン (2.90±0.77ml/hr), エピネフリン添加2.0%メピバカイン (2.90±0.49ml/hr) を2時間持続注入した場合の麻酔域はそれぞれ2.73±2.52, 4.83±3.01, 6.87±1.73分節であった. 持続注入器の場合, 局所麻酔薬単独注入では麻酔域に個体差が大きく, 麻酔域が極端に狭い症例では臨床上の効果が期待できないことを認めた. これに対し, 局所麻酔薬にエピネフリンを添加することにより麻酔域が拡大し個体差が少なくなることが確認された.
  • 山崎 裕, 御村 光子, 岩崎 富美, 硲 光司, 並木 昭義
    1998 年 5 巻 4 号 p. 481-485
    発行日: 1998/10/25
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    目的: 難治性吃逆に対する神経ブロック治療の効果について検討した. 方法: 難治性吃逆の治療法として硬膜外ブロックまたは星状神経節ブロック (SGB) を第1選択とした7例の患者を対象とした. 吃逆の原因, ブロックの効果および吃逆停止に要した期間について検討した. 結果: 吃逆の原因として3例がいわゆる術後吃逆であり, 2例では脳神経系, 消化器系疾患が原因と考えられ, 2例は特発性であった. 硬膜外ブロックおよびSGBは一時的な停止を含めると全例で吃逆に対し効果があった. 7例中6例において神経ブロック治療により吃逆は停止し, 完全停止に要した時間は平均で約15日であった. 結論: 硬膜外ブロックおよびSGBが吃逆停止に奏効する機序として, 吃逆反射弓における頸髄由来の横隔神経および胸部交感神経節の遮断が推測された. 硬膜外ブロックおよびSGBは吃逆停止に有効であり, ペインクリニック医として最初に試みるべき治療のひとつと考えられた.
  • 山崎 豊, 小嶋 由希子, 高橋 巨
    1998 年 5 巻 4 号 p. 486-490
    発行日: 1998/10/25
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    少量のフェンタニルを用いた麻酔後にブプレノルフィンの硬膜外投与が術後痛に対して有効かを上腹部手術を受けた40名で検討した. 麻酔はプロポフォールと10μg/kg以下のフェンタニルで行ない, 適宜硬膜外麻酔を併用した. 手術終了時にC群 (n=20) では0.25%ブピバカイン5mlを注入し, 0.25%ブピバカイン96mlを術後48時間 (2ml/hr) で硬膜外持続注入した. B群 (n=20) ではブプレノルフィン0.1mgと0.25%ブピバカイン5mlを注入, その後ブプレノルフィン0.8mgと0.25%ブピバカイン92mlを2ml/hrで投与した. 術後48時間以内に追加投与された鎮痛薬の使用回数を調べ, 著効・有効・無効の3段階で鎮痛スコアをつけた. また術後4, 12, 24, 48時間後に安静時のVASと Prince Henry Pain Scale に基づいて客観的に5段階で痛みを評価した. B群では安静時のVASがいずれの時点でも平均で20mm以下であり, 客観的にも安静時痛があると評価された症例はなく, いずれの時点でもC群よりも有意に優れていた. 以上より硬膜外ブプレノルフィンは少量フェンタニル麻酔後の術後痛に有効であることがわかった.
  • 大森 英哉, 小林 巌, 高橋 広巳, 金井 直樹, 岩崎 寛, 並木 昭義
    1998 年 5 巻 4 号 p. 491-494
    発行日: 1998/10/25
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    陰イオン性血管造影剤である amidotrizoate (商品名ウログラフィン) は厚生省特定疾患突発性難聴調査研究班の治療効果検討の対象薬に採用されている. 今回重症難治性症例にウログラフィン療法を追加し, その有効性について検討した. 対象・方法: 平成7年から2年間で当院耳鼻咽喉科にて突発性難聴と診断され入院治療し約1週間のステロイド剤, 低分子デキストラン, ビタミン剤, 代謝改善剤の薬物療法に加え星状神経節ブロック, 高圧酸素療法でも自覚症状の改善が少なかった23例 (男:女=10:13), 平均年齢51.6歳 (14~91歳)とした. ウログラフィン®は患者の同意を得たのちに60%ウログラフィン®20mlを連日退院時まで静注した. なお, 前記治療は継続した. ウログラフィン®の治療効果は初診時とウログラフィン®静注前, 退院時で純音聴力検査の聴力改善度および耳鳴, めまい, 耳閉感の自覚症状の改善度によって比較判定した. 結果: 聴力改善度はウログラフィン療法前で軽度回復6例, 不変17例であったがウログラフィン療法後では全治1例, 著明回復4例, 軽度回復8例, 不変10例と有意な改善を認めた. 耳鳴, 聴こえの自覚症状もウログラフィン療法前で不変が8例であったがウログラフィン療法後は不変1例のみの有意な改善を認めた. なお, ウログラフィン®による副作用は1例もみられなかった. 結語: 難治性突発性難聴に対してウログラフィン療法の有効性が示唆された.
  • 永峯 由紀子, 有田 英子, 菅井 直介, 花岡 一雄
    1998 年 5 巻 4 号 p. 495-497
    発行日: 1998/10/25
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    脊髄の硬膜動静脈奇形による腰痛および両下肢痛をきたした1症例を報告する. 患者は53歳の男性で, 腰痛, 両下肢痛を伴う間欠性跛行, 排尿障害のため当院整形外科に入院した. 整形外科にて, Th7~Th8を中心とした硬膜動静脈奇形と診断し, 動静脈奇形に対して人工塞栓術を施行, 動静脈奇形は消失した. いったん腰痛, 両下肢痛も徐々に軽快していたものの, 術10日後に激しい下肢痛が再発したため, 当科に紹介された. 仙骨麻酔を施行する一方で内服治療を行ない, 症状の軽減を得た. 脊髄の硬膜動静脈奇形はまれな疾患であるが, 難治性の腰痛および下肢痛をみた際には疑ってみる必要があり, また塞栓術後も神経ブロックや内服治療を要することを考慮すべきと考えられた.
  • 水越 裕三, 遠山 一喜, 山元 康徳, 小泉 千春
    1998 年 5 巻 4 号 p. 498-502
    発行日: 1998/10/25
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    目的: 硬膜外モルヒネの悪心・嘔吐に対する硬膜外ドロペリドールの予防効果の有無について二重盲検法による検討を行なった. 方法: 全身麻酔下に婦人科下腹部手術を受けるASAリスク1~2の患者64名を対象とし, 無作為に対照群 (C群) とドロペリドール群 (D群) の2群に分けた. 硬膜外カテーテルよりC群には, 生理食塩水1mlとモルヒネ2.5mgの1回注入とモルヒネ2.5mg/日の持続注入を術後3日間, D群にはドロペリドール2.5mgとモルヒネ2.5mgの1回注入とそれぞれ2.5mg/日の持続注入を術後3日間行ない, 帰室時より3日間にわたり両群における悪心・嘔吐, 掻痒感, 疼痛の程度を調査した. 結果: 1. 悪心・嘔吐の発生率はC群で48%, D群で46%であり両群間に有意差はなかった. 2. 術後の時間経過別の悪心・嘔吐の程度にも両群間に有意差はなかった. 3. 硬膜外ドロペリドールはモルヒネの鎮痛作用を増強した. 結論: 今回の投与量では硬膜外ドロペリドール投与に, 硬膜外モルヒネによる悪心・嘔吐の予防効果はなく, 硬膜外モルヒネによる悪心・嘔吐を予防するには他の方法を考慮する必要があると考えられた.
  • 1998 年 5 巻 4 号 p. 503-508
    発行日: 1998/10/25
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
  • 1998 年 5 巻 4 号 p. 509-512
    発行日: 1998/10/25
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
  • 1998 年 5 巻 4 号 p. 513-517
    発行日: 1998/10/25
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
  • 1998 年 5 巻 4 号 p. 518-524
    発行日: 1998/10/25
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
  • 1998 年 5 巻 4 号 p. A1-A3
    発行日: 1998/10/25
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
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