日本ペインクリニック学会誌
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9 巻 , 1 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
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  • 森 由香, 川井 康嗣, 内田 研一郎, 大竹 一信, 盛重 洋子, 松崎 由美子, 坂部 武史
    9 巻 (2002) 1 号 p. 1-6
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    帯状疱疹の痛みに対する神経根ブロックの有効性を左右する因子として痛みの性質に注目し, 神経根ブロックの有効性と痛みの性質の関連性について検討した. 疼痛と日常生活動作制限が強く, 神経根ブロックを施行した急性帯状疱疹痛・帯状疱疹後神経痛の患者40名を対象とし, 治療終了後にアンケート調査を行った. そのうち記述が十分であった25名について, 自発痛の性質により発作痛・電撃痛群 (A群, 平均71歳, n=11) と持続痛・鈍痛群 (B群, 平均64歳, n=14) に分類した. 神経根ブロック前を10としたアンケート時点でのペインスコア (0-3著効, 4-6有効, 7-10無効とした) において著効・有効例の占める割合 (有効率) を比較すると, A群, B群はそれぞれ91%と44%であり, 痛みの性質が発作痛, 電撃痛であるものが持続痛・鈍痛であるものよりも有効性が高いことが示唆された. また, ペインスコアの低下が得られた患者のほとんどに痛みの性質の変化を認めた. 発症からブロックまでの期間が短い方が有効率が高かったが, 今回の検討では知覚低下の程度, 年齢, 皮疹重症度の違いにより有効率に差はみられなかった. 神経根ブロックの有効性を予測するうえで, 発症からの期間以外に痛みの性質は重要な一因子と考えられる.
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  • 福井 弥己郎, 重盛 紫乃, 薦田 恭男, 藤野 能久, 高橋 淳, 山田 尚登, 松本 富吉, 野坂 修一
    9 巻 (2002) 1 号 p. 7-10
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    目的: 難治性慢性CRPS Type-1 では視床の活動異常が深く関与していると考えられており, 前帯状回, 島の血流増加も報告されている. また電気痙攣療法 (electroconvulsive therapy: 以下ECT) の有効性が報告されている. 今回難治性慢性CRPS Type-1 患者にECTを用いた前後で局所脳血流量を比較した. 方法: ECTを施行した3例の難治性慢性CRPS Type-1 患者を対象として, キセノンCTを用いてECT治療前後に視床, 島, 前帯状回の局所脳血流量を測定した. 結果: 3例で病側の視床血流量は減少しており, 著効した2例ではECT治療後は視床血流量の左右差が少なくなった. 前帯状回, 島の血流量の変化に一定の傾向は認めなかった. 結論: ECTが視床血流量の左右差を改善したことが, 難治性CRPS Type-1の症状の軽快につながった可能性が示唆された.
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  • 横地 歩, 岡林 和弘, 小西 阿倭子, 堀口 良二, 小西 邦彦, 丸山 一男
    9 巻 (2002) 1 号 p. 11-15
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    50歳男性の群発頭痛に対し, 星状神経節ブロック (SGB) を試みた. 近医での3ヵ月にわたる, 酸素吸入を含む薬物療法 (スマトリプタンはまだ販売されていなかった) にて難治であったが, 1回目の患側SGBで, 当日午後から症状が半減. 翌日は3ヵ月ぶりに頭痛発作を認めなかった. 以後, 患側SGBを1週間に2回の頻度で, 計10回施行した. 患者の協力で, 連日の頭痛発現時間を, 図示することができたので供覧する (図1). 頭痛発作の頻度と持続時間は, SGBの開始で減少. 頭痛の強さも漸減した. 随伴症状についても, 減弱を認め, 6回目のSGBを行う頃には鼻閉感のみとなっていた. 10回目のSGBを行う頃には, すべての症状が消失. この間, 後頭神経ブロックを1回併用した. 文献上, SGBの群発頭痛への有効性は, 本邦で以前から報告されている. 一方, 群発頭痛の患者では, 交感神経機能の左右非対象な異常, 患側での機能低下が知られている. 群発期においては, 患側交感神経機能の低下を安定させることが症状軽減に役立つように感じられた.
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  • 高橋 完, 北川 裕利, 石井 努, 岩下 成人, 今宿 康彦
    9 巻 (2002) 1 号 p. 16-19
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    知覚異常を主症状とした抜歯後CRPSの2症例を経験した.〔症例1〕50歳, 男性. 左下顎智歯抜歯後より左口唇周囲のしびれ感を自覚し, 徐々に増強するため当科を受診. 星状神経節ブロック, 抗てんかん薬, 抗うつ薬の内服等を行ったが無効であった. その後, 直線偏光近赤外線を局所および星状神経節近傍に頻回に照射したところ, 時々しびれ感を忘れる程度に軽快した. しかし症状は再燃し, 不安や焦燥が強くなったため心療内科を紹介し, 現在も治療を続けている.〔症例2〕67歳, 女性. 左上顎智歯抜歯後に口腔内の違和感や味覚異常が出現した. 抗うつ薬内服, 直線偏光近赤外線照射を行い症状は軽快した. しかし, 約6ヵ月を経て左口唇から眼窩部にかけての疼痛が出現, 再び当科を受診した. ケタミンテストを施行したところ強陽性であった. その後週に1回ケタミン少量点滴を外来で行い, 計5回で治療を終了できた. 抜歯後CRPSは医原性疾患であるため, 患者が侵襲的治療を拒否する傾向にあり治療に難渋することが多い. その場合, 外来で施行可能なケタミン少量点滴療法や近赤外線照射などの非侵襲的治療や心理学的療法を組み合わせて治療していくことが必要である.
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  • 都 正彦, 福崎 誠, 小林 伊都子
    9 巻 (2002) 1 号 p. 20-23
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    右足関節捻挫後に, 同側下肢の灼熱痛, アロディニア, 腫脹, 冷感, 発汗過多等および運動障害を伴う典型的な反射性交感神経性萎縮症 (Reflex Sympathetic Dystrophy; RSD) の症状を呈した12歳女児の治療を経験した. 右足関節捻挫の診断で, 4ヵ月間整形外科的治療を受けており, 当科入院後は, 交感神経ブロック (持続硬膜外ブロック, 局所静脈内交感神経ブロック) を行い, 内服薬 (カルバマゼピン, 塩酸イミプラミン, ノイロトロピン®, 塩酸メキシレチン, デキストロメトルファン, ビタミンD薬) と, 早期よりのリハビリを開始したが著明な効果は得られなかった. 退院後は, 週3回の荷重訓練によるリハビリの継続とともに, 精神療法すなわち, 毎日の通学による, 体育以外の日常学校生活習慣の指導を行った. 家庭および学校の協力もあり, 治療開始2年後には内服薬も中止でき, 体育の授業も可能となった. 運動障害を伴う小児RSDでは早期より交感神経ブロック療法後, 症状に合わせたリハビリを行うことはもちろんのこと, 難治性の場合には, 入院治療にこだわらず, 理学療法の継続とともに日常学校生活の指導施行といった精神療法を主体とした治療に変更すべきであろう.
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  • 佐藤 博臣, 篠崎 未緒, 北島 敏光, 斉藤 有樹, 小林 俊哉
    9 巻 (2002) 1 号 p. 24-26
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    ネオビタカイン®を用いた腰部硬膜外ブロックでクモ膜下投与となった2症例を経験した. 両症例とも腰椎椎間板ヘルニアに対して0.5%メピバカインによる腰部硬膜外ブロックを行っていた. 効果持続時間の延長を期待してネオビタカイン®を硬膜外投与したところ, クモ膜下投与となった. 1症例はTh10以下, 他例はTh9以下の知覚・運動麻痺を生じ, 尿道カテーテルの留置が必要だった. いずれも帰宅まで要した時間は8~9時間であった. ネオビタカイン®は0.1%ジブカインに0.3%サリチル酸ナトリウムと0.2%臭化カルシウムを配合したものである. 通常の0.3%ジブカインを用いた脊椎麻酔でもこのような長時間のブロックは起こらない. 長時間の麻痺を生じた原因として, サリチル酸ナトリウムおよび臭化カルシウムによる血管収縮作用, 3種配合による高pHによってジブカインの遊離塩基濃度が上昇し, 組織・神経線維への浸透性が高まったこと, サリチル酸ナトリウム自体の神経伝導ブロック作用などが考えられた.
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  • 下畑 敬子, 茂木 僚一郎, 下畑 享良, 宮下 興
    9 巻 (2002) 1 号 p. 27-31
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    目的: 5-HT1B/1D受容体作動薬であるスマトリプタン注射薬 (イミグラン®) を片頭痛難治症例7例, および眼球結膜の充血と流涙を伴う, 短時間の一側性の神経痛様頭痛を呈するSUNCT症候群1例に使用し, その有効性と問題点について検討した. 方法: 片頭痛発作時にスマトリプタン3mgを皮下注射し, NSAIDsおよびエルゴタミン製剤の併用は行わなかった. 有効性の評価は問診で行い, 増悪, 変化なし, 軽減, 著効, 消失の5段階評価を行った. 副作用の出現や頭痛再発現象の有無についても検討した. 結果: 片頭痛症例の場合,「消失」1例,「著効」6例で, 効果の発現は注射後10分から30分以内に速やかに認められた. 一方, SUNCT症候群1例については効果を認めなかった. 副作用としては軽度の後頸部痛を2例で認めた. 頭痛再発現象はいずれの症例でも認めなかった. スマトリプタンを使用できた症例は全例, 30分以内に当院に通院可能な距離に住む患者に限られていた. 結論: スマトリプタンは片頭痛発作時に推奨される薬剤であると考えられるが, その反面, 適応が発作後早期に来院できる症例に限られるという制限があり, 今後, 自己注射の認可や, 他のトリプタン製剤を含めた剤型の改良 (経口・点鼻等) などについて検討が必要である.
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  • 9 巻 (2002) 1 号 p. 32-38
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
  • 9 巻 (2002) 1 号 p. 39-40
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
  • 花岡 一雄
    9 巻 (2002) 1 号 p. 41
    公開日: 2009/12/21
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  • 9 巻 (2002) 1 号 p. e1
    公開日: 2009/12/21
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