種々の加工法の中で,どこまでをエネルギービーム加工に含めるかは,各人によって異なるであろうが,「エネルギー粒子をビーム状にして材料に供給し,加工を行うもの」と規定するのが一般的と思われる.これに含まれるものは,レーザ・電子・イオンビーム,プラズマ,液体ジェット,噴射砥粒による加工などであろう.エネルギー粒子は,細い束状にかぎらず,一定方向に流れるものと拡大した方がよいとも思われる.さらに,パワー,パワー密度,エネルギー供給方向が制御できることが望ましいことはいうまでもない.
エネルギーを運ぶ粒子はそれぞれ異なり,当然,固有の性質も異なる.この固有性によって,それぞれの加工法の特徴が出てくるわけである.
このように,エネルギービームという点では一致している各加工法を,全体的にながめ,学術講演会とは違った意味での討論を中心とした場をもとうとして,「エネルギビームの精密工業への応用に関する調査研究分科会(EnB分科会)」が過去3年間にわたって当学会内に設置された.本分科会の運営に携わった者として,少し述べるように編集委員会より要望があったので,エネルギービーム加工の役割と課題について概説する.
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