本報では, 立体, 面を自由に組合せて立体形状を生成したり修正するために, 立体, 面, およびこれらを組合せた形状をシェルとして表現し, 非多様体シェル演算により統一的に処理する方法を提案した.
これにより, 設計者は, 設計途中の不完全な立体形状を自由に作成でき, また, 面と立体を自由に組合せた形状から, 立体部分を自動的に抽出することができる.非多様体シェル演算による処理法では,
(1) 面, 立体よりなる3次元形状を, 3次元領域の境界であるシェルにより統一的に表現する.これらのシェル間の演算を, シェルが交差した干渉線に沿って非多様体オイラ操作による面問の結合分離を行うことにより, 正則集合演算と, 面と立体の組合せ, 面と面の組合せ, およびこれらからの立体の抽出を統一的に処理する.
(2) 演算の取消操作やパラメトリック設計では, 干渉線に世代番号を格納し不要シェルを管理することにより, 取消しに関連するシェルを探索し, 非多様体シェル演算により取消し, 復元操作を行う.
などの特徴があり, 他の3次元領域を用いる方法とは異なり, 必要最小限の情報の管理と操作により, 効率的な処理法が実現できた.
本研究の一部は, 平成5年度文部省科学研究費一般研究 (C) (課題番号 : 05650151) の補助を受けて行われた.
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