設定された公差の妥当性と量産性を定量評価するために, 仮想量産試作システムを提案し, それに基づく量産シミュレーション・システムの開発を行った.また, 工程能力調査の結果から量産シミュレーションの信頼性を検証し, 以下の結果を得た.
(1) 鏡筒光学製品の製品開発プロセスを調査・分析し, その問題点を明らかにした.
(2) 鏡筒光学製品において量産性と公差の定量評価を可能とする「仮想量産試作システム」を提案した.
(3) 提案に基づいて, モンテカルロ法による光学製品の「量産シミュレーション・システム」を開発し, 光学性能及び量産性の定量評価を可能とした.
(4) 実製品の調査結果からシミュレーションの信頼性を検証し, 予測結果は95%信頼区間内にあることを確認した.
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