以上の結果を総括して
(1) 過鹽素酸系は仕上り面は最も良好であるが, 垂直位置にある場合減量は多く, 先端はさ程尖鏡化せす, テーパーは他の場合に比し大きくなる.
(2) 燐酸系は平行位置の方が減量は多く, 先端は比較的鋭くなり, テーパーはあまり變化しない.尚面は前者に比しやゝ劣る.
(3) 硫酸系は炭素鋼には不向であるが先端は極めて鋭くなる傾向を有する.
(4) 燐酸系を交流で使用した場合, 性能は良いが先端の尖鋭鈍化が繰返されて起るものゝ樣である.
以上は0.8~1%Cと云ふ極く限られ, た資料に就て行つだものであるが3それでも資料の形状電解條件等に依り研磨され方從つて變形の仕方が色々異つて來る.從つて使用目的に應じて電解條件を過當に決定して電解研磨を行へば最も数果的に研磨出來るものと考へる.
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