用紙をゴムローラにより摩擦送りする場合の用紙の蛇行特性を定式化し,
y : 用紙の平均的送り量, δ : 用紙の左右の送り量の差,
X : 用紙の幅方向のずれH量, θ : 用紙の傾き, とする時
dδ/d
y=- (
Aθ+
BX)
の形で表されるフィードバックを行うことにより, 用紙の蛇行を修正できることを示した.
また基準位置より平行にずれた用紙が, ずれ量の10%以内に整定する距離は, フィードバックゲインを十分大きくとることにより, ローラ位置から蛇行検出器までの距離を
aとする時, 2.3
aとなることを明らかにした.
この結果を (1) 用紙の両端を2対のローラで送る場合, (2) 1本の伊一ラの左右の圧力を変化させる場合に適用し定式化の正しさを証明した.
終わりに本研究の遂行にあたり終始ご指導をいただいた横須賀電気通信研究所・杉山入力装置研究室長, 同藤本ファクシミリ研究室長, また実験に御協力いただいた東京通信局金子社員に深謝いたします.
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