精密機械
Print ISSN : 0374-3543
9 巻, 105 号
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  • 豊澤 昇
    1942 年 9 巻 105 号 p. 383-390
    発行日: 1942/06/25
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    圖2によれば,綜合誤差は零線を基準として波形を示してゐる.No.1ダイヤル・ゲージに於て,誤差経過の折線は何れも互に類似的に凡そ1mmの周期的波形を現し,1mm毎の峯よしり1/4波長の點に於て小さく上下,1/2波長に於て谷となり,更に3/4の黙に於て1/4の場合と類似の傾向が見られるが,No.2試料にはかゝる経過は認められない.
    更に何れの線圖によつても,最大誤差±10μを超えたものは見られなかつたが,8種の試験状態に於ける結果の比較研究に資するために,次の數學的處理を行つた.
    即ちダイヤル・ゲージの0.10mm(10目盛毎)の理想値を萬能測定顯微鏡に依つてn囘(第1表よりn=100となる)繰返し測定した場合に相當すると考へて,その最も確からしい値として,測定値x1,x2,……xnの算術平均Xx/nを求め,更に残差δ=x-Xより算術平均の公算誤差に關するBessel式
    R=±0.6745√Σδ2/n(n-1)
    によつて算出したる結果は
    No.1ダイヤル・ゲージに於て
    静摺動往き 0.1003571±0.0001772mm
    静摺動復り 0.1003200±0.0002217mm
    衝摺動往き 0.1001842±0.0001966mm
    衝摺動復り0.1001055±0.0002088mm
    No.2試料た就て
    静摺動往き 0.1002907±0.0001703mm
    静摺動復り 0.1001665±0.0002012mm
    衝摺動往き 0.1002140±0.0001396mm
    衝摺動復り 0.1000069±0.0001549mm
    を得た.
    式中第1項は,10目盛についてダイヤル・ゲージが理想的には0.10mmを示すべき場合に,0.10mmを基準とした正,負の誤差の総平均値に相等するもので,ダイヤル・ゲージの精度を示す要素であり,第2項は波形の上下に變動する状況を示すもので,誤差の發生する可能度即ち公算を與へる.從つて結論として
    (a),概して復り行程に於て良好な干均精度であるが,誤差發生の公算は多い.
    (b),衝動の場合は,輝動測定の時に比較して,正しい指度を與へ,且つ誤差の發生率も少い.
    (c),No.2がNo.1に比較して,やゝ良好な結果を示してゐる.
    が擧げられる.(a)には多少考究の餘地があるやうに思はれるが,今の場合は上の様に推斷し,更に將來の研究にゆづる事と致し,(b)は最も重要な事項であつて,この特性を利用する事が最も正しいダイヤル・ゲージの使用法と云ひ得る.
    以上はダイヤル・ゲージの10目盛毎に就ての結果であるが,0.01mmの最小目盛毎に就ても相似的な傾向を想像して差支へないと思ふ.
    尚上式第1項が何れも0.100mmより若干大きい事は,實験方法の不都合に基因するものでは無いと思はれる.完全に注意深く行ひ,且つ既に述べたる如く,ブロック・ゲージの組合せ等も各試料に就いて變更して行つたもので,全く偶然の結果と思はれる.
  • 太田 信之
    1942 年 9 巻 105 号 p. 391-402
    発行日: 1942/06/25
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
    鑄込壓力,鑄込温度,及び型の温度がザマック合金製ダイカスト鑄物の寸法に如何に影響するかを研究し,所定寸法の鑄物を得るためには,型の寸法を如何にすべきかを決定し,併せて鑄肌及び鑄巣の問題に及ぶ.
  • 1942 年 9 巻 105 号 p. 407-444
    発行日: 1942/06/25
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
  • 1942 年 9 巻 105 号 p. 445-447
    発行日: 1942/06/25
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
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