モニタリングは栄養管理を行う上で必要不可欠である。モニタリングの目的は、施行されている栄養療法の「合併症を防ぐため」、また栄養管理が長期間施行されている場合の定期的な「動的栄養評価のため」である。
合併症予防のモニタリングについては、非生理的で合併症も多く管理が難しい中心静脈栄養法について習熟すれば良い。その他の末梢静脈栄養法、経腸栄養法については、それぞれの合併症の特徴を少し加味すれば対応ができる。
効果判定(動的栄養評価)のモニタリングについては、各種栄養療法で共通なものである。
NST(nutrition support team)の普及に伴って栄養管理の重要性が認識され始めているが、refeeding syndromeの存在を知らずに栄養管理がなされていることがある。その結果不幸な転帰をとる可能性があるので、refeeding syndromeの存在をした上での栄養管理(モニタリング)が重要である。
抄録全体を表示