目的:経鼻胃管からメディエフプッシュケア
®の注入の可能性とその効果を明らかにするために、実験的、臨床的に検討した。
方法:試験装置を用いて、12、14、16 Frの胃管からの本剤とテルミールPGソフト
®の注入時間を比較した。臨床例20例(平均年齢80.0 ± 14.0歳)で、14 Fr胃管から本剤のみを注入し、栄養状態、下痢、胃食道逆流症状、褥瘡、投与時間を検討した。
結果:注入試験の結果、14 Fr以上の胃管が最適で、本剤はテルミールPGソフトの約1/2の時間で注入可能であった。本剤による臨床検討では、栄養状態改善が17/20例(85%)、下痢軽快が7/8例(87.5%)、褥瘡改善が4/4例(100%)に認められた。胃食道逆流症状は皆無であった(0%)。中止例は5/20例(25%)であった。
結論:メディエフプッシュケア
®は無調整で経鼻胃管から投与可能で、下痢、胃食道逆流、褥瘡への有効性が示唆された。
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