目的 : COPDでは体重減少の一因として安静時消費エネルギー (REE) の亢進が指摘されているが、食後代謝 (TEF) の関与については十分な知見が得られていない。そこで、COPD患者のTEFを健常者と比較検討した。
対象及び方法 : 体重減少がみられないCOPD患者9名 (%FEV
1 mean ± SD 52.0 ± 16.7% BMI 23.1 ± 2.3kg/m
2) と健常者5名 (85.4 ± 12.9% 24.9 ± 5.2kg/m
2)を対象に、間接熱量計による代謝測定と生体インピーダンス法による体脂肪測定を行った。
REEの測定は早朝空腹時に行い、TEFの測定は試験食摂取後30~240分まで30分毎に行った。
結果 : REEはCOPD群とコントロール群において有意差はなかったが、TEFはCOPD群で有意に高値であった (p<0.05)。
結論 : 標準体重のCOPD患者においても、すでにTEFは亢進しており、エネルギー代謝の変化が確認された。
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