【目的】日本人の新身体計測基準値JARD2001に準じた小児の基準値を作成する. 小児用身長・体重予測式を構築する.
【対象及び方法】2005年から3年間, 栄養障害のない0~15歳の小児を対象に上腕周囲長, 上腕三頭筋部皮下脂肪厚, 膝高を計測し, 上腕筋囲長と上腕筋面積と合わせて性別・年齢区分別基準値を作成する. 基準値としての妥当性を年齢, 身長, 体重との相関関係から検討する. 身長・体重予測式は年齢と各計測項目から重回帰分析により求める.
【結果】475例の測定値は全項目で男女とも年齢との有意な相関を認めた. 身長予測式は膝高と年齢から式が得られ, 年齢係数は正となった. 体重予測式は男女とも年齢と上腕周囲長を含む3変数を独立変数とする回帰式が構築された.
【結論】栄養評価の指標として有用な小児の身体計測基準値を作成した. 小児期の成長を反映した身長・体重予測式を構築した.
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