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原稿種別: 表紙
1996 年 32 巻 4 号 p.
Cover1-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 表紙
1996 年 32 巻 4 号 p.
Cover2-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 4 号 p.
App1-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 4 号 p.
App2-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 4 号 p.
App3-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 4 号 p.
App4-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 4 号 p.
App5-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 4 号 p.
App6-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 4 号 p.
App7-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 4 号 p.
App8-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 4 号 p.
App9-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 4 号 p.
App10-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 4 号 p.
App11-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 4 号 p.
App12-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 4 号 p.
App13-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 4 号 p.
App14-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 4 号 p.
App15-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 4 号 p.
App16-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 4 号 p.
App17-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 4 号 p.
App18-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 4 号 p.
App19-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 4 号 p.
App20-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1996 年 32 巻 4 号 p.
App21-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
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原稿種別: 目次
1996 年 32 巻 4 号 p.
Toc1-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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鈴木 誠, 河谷 正仁, 尾崎 毅, 岡松 孝男
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 4 号 p.
669-674
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
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フリー
Hirschsprung 病の無神経節腸管における狭小化の理由については諸説あり未だ結論を得ていない. 近年, 無神経節腸管では非アドレナリン-非コリン作動性 (non-adrenergic non-cholinergic, 以下 NANC) 抑制神経の神経伝達物質の1つである vasoactive intestinal polypeptide (以下 VIP) の欠如が報告されているが, 最近の研究からガスの1つである一酸化窒素 (nitric oxide, 以下 NO) が腸管平滑筋の弛緩に関与していることが指摘されている. NO は一酸化窒素合成酵素 (nitric-oxide synthasc, 以下 NOS) および nicotinamide adenin dinucleotide phosphate (以下 NADPH) によってアルギニンより合成される. 今回, Hirschsprung 病の動物モデルである先天性 aganglionosis rat (以下 AGR) を用い腸管及び骨盤神経節での NO の分布・局在を NADPH 染色にて検討した. 健常ラットにおいて認められた KADPH 陽性の堕在神経節細胞や神経線維のネットワークは AGR の無神経節腸管では認められなかった. しかし, AGR の拡張部およびその口側の上部小腸では NADPH 陽性線維のネットワークは健常ラットと同様であった. また骨盤神経節には健常ラット・AGR ともに NADPH 陽性細胞が認められた. このことから無神経節腸管の狭小化には NO の欠如が関与していることが示唆された. AGR の骨盤神経節細胞が NADPH 陽性であることから直腸での NADPH 陽性線維は仙部副交換神経由来である可能性が予想された.
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松尾 吉庸
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 4 号 p.
675-685
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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小腸大量切除後に残存小腸粘膜が代慣性増殖を起こす事が知られている. 食物繊維は従来栄養素としてはあまり注目されていなかったが, 近年, 小腸粘膜の形態, 細胞回転に影響を及ぼす事が報告されている, 今回著者は SD rat を用いて可溶性食物繊維の一種であるペクチンが, 残存小腸の代慣性増殖に及ぼす影響を検討した. 実験モデルとしては, 空腸あるいは回腸のそれぞれを 10cm 残し, 残りの小腸を全て摘除する短小腸モデル (90%小腸切除に相当) を作成し, それぞれにペクチンを混じた, 或いは混じない Elemental diet を一定量持続投与し屠殺剖検した. 代慣性粘膜増殖の指標として, 粘膜の絨毛の高さ, 陰窩の深さ, 粘膜の厚さ, 粘膜湿重量, 蛋白量及び DNA 量を測定した. その結果, 回腸残存 rat の十二指腸粘膜は, ペクチン投与群において非投与群に比し, 測定した全ての指標は有意に増加していた. 一方空腸残存群ではこの効果は見られなかった. 即ち食物繊維ペクチンは小腸大量切除後の十二指腸粘膜の代償性増殖を促進する食物中の1因子であり, その作用には回腸の存在が重要と考えられた.
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丹治 雅博, 岩谷 文夫, 猪狩 次雄, 小野 隆志, 小川 智弘, 星野 俊一
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 4 号 p.
686-691
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
1歳未満大動脈縮窄複合11例を対象とし, 治療方法と手術成績について検討した. 男児4例, 女児7例で, 初回手術時年齢は11日〜11ヶ月 (平均72日) でうち6例が新生児例であった. 初回手術時体重は1860〜7380 (平均3700) g であった. 合併心奇形は心室中隔欠損 (VSD) 10例, VSD + Dextrocardia 1例であった. 手術は二期的根治術を10例に, 一期的根治術を1例に施行した. また二期的根治術10例中4例に肺動脈絞扼術(PAB)を併用した. PAB 非併用の6例中, VSD 径が5mm 以下で Pp/Ps 0.5以下, 肺動脈径/上行大動脈径比1. 6以下の3例では VSD の自然閉鎖または縮小を認めた. 他の3例はPp/Psが0.8以上で, 初回手術後全例気管チューブを抜管できずに心内修復術を行い, 左室流出路狭窄及び大動脈弓低形成合併の1例を失った. PAB 併用の4例中3例が新生児例 (1例は未熟児例) , 1例が Dextrocardia 合併例であった. 初回手術後金例気管チューブを抜管し得, 待期的心内修復術が可能であった. 一期的根治術は生後6ヵ月の女児に対して行い, 術後3日に気管チューブを抜管, 経過良好であった. PAB 併用二期的根治術は待期的心内修復が可能であり, 未熟児や複雑心奇形合併などのリスクの高い症例では, 有用な方法と考えられた. VSD 径が 5mm 以下の perimembranous VSD で Pp/Ps 0. 5以下, 肺動脈径/上行大動脈径比1. 6以下の症例では VSD の自然閉鎖も期待でき, 初回手術として縮窄解除のみを行うことは妥当と考えられた.
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大谷 俊樹, 角田 晋, 駿河 敬次郎, 鈴木 徹也, 宮野 武
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 4 号 p.
692-696
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
これまで順天堂大学小児外科では, 胆道閉鎖症の経過観察のために血液検査, 超音波, シンチグラム, 上部消化管内視鏡検査等を行ってきたが, 更に組織学的検討を加えるため肝針生検を施行した. 対象は黄疸持続例, もしくは高度門脈圧亢進症合併例, すなわち将来肝移植が必要となりそうな10例とし, 針生検施行時年齢は0.8〜16歳である. 超音波ガイド下に 18G バイオプティーガンを用い, 同一点から2方向へ2検体を得た. 初回肝門部腸吻合時に比し, 全例で肝線維化の進行を, また10例中9例に小葉内胆移植の減少を認め, これらの症例では胆這閉鎖症の末期像に向かっていることが示された. また3例はほとんど paucity の状態であったが, 内1例は無黄疸例であった. また10例中9例においては2検体間でほぼ同様の所見を得られたものの他の1例では2検体間で著しく異なった結果, すなわち, 一つの検体では軽度肝線維化と Paucity を, もう一つの検体では高度線維化とほぼ正常数の小葉間胆管を認めた. 肝針生検は胆道閉鎖症の病態を捉える上で有用な手段ではあるが, 必ずしも肝の全体像を反映しておらず, あくまで, 他の臨床像, 検査との兼ね合いにおいて結果を判断することが, 肝要であると思われた.
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矢内 俊裕, 下村 洋, 宮野 武
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 4 号 p.
697-701
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
重複尿道の多くは無症状であり, 積極的な治療の対象とはならないが, 時に外科的治療を要するものがある. 我々は, 包皮亀頭炎・陰茎海綿体炎・尿路感染症の基礎疾患として重複尿道もありうるという点に注意を喚起される症例を経験したので, 若干の文献的考察を加えて報告する. 症例は4歳男児で, 難治性の亀頭部膿漏を主訴に来院した. 亀頭部背面に開口部を有し陰茎背側皮下を縦走する約 3cm の瘻孔を認め, 膀胱尿道造影および瘻孔造影では尿道と瘻孔との交通はなかった. 以上より難治性感染を伴う背側重複尿道と診断し, 瘻孔摘出術を施行した. 組織学的には瘻孔盲端の近位部は移行上皮様で上皮下に平滑筋組織がみられ, 遠位部すなわち開口部側は扁平上皮で慢性炎症像を伴っていた. 瘻孔周囲に海綿体組織は含まれていなかった.
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川手 裕義, 石曽根 新八, 大倉 充久, 百瀬 芳隆, 太田 喜義, 太田 浩良
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 4 号 p.
702-707
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は, 1歳1ヶ月男児で腸重積の診断のもと緊急手術を施行した. 異所性胃粘膜が先進部となった回腸-回腸型の腸重積であった. 異所性胃粘膜は回盲弁から約80cm の回腸の腸間膜対側に位置していた, 同部を含めて10cm 腸切除を行い端端吻合した. 異所性胃粘膜は, 径1.5cm の結節型で境界明瞭, 組織学的には胃幽門腺から成っていた. 文献上, Meckel 憩室や腸管重複症と無関係のトライツ靭帯以下の小腸異所性胃粘膜の報告例はこれまでに31例あり, そのうち18例が腸重積症を合併したため発見されていた. 本症例を含め腸重積19例を集計したところ, 最年少3ヵ月, 最年長32歳, 平均年齢は11歳で, 16歳以下が16例を占めた. しかし, 19例中2歳以下は3例と少なく2歳以下が90%以上を占める特発性の腸重積に比べ明らかに異なった年齢分布を示した. 腫瘍の存在部位につき空腸と回腸, 腸間膜付着側と反対側を比較したが差はなかった. 性差もなかった.
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富山 英紀, 下竹 孝志, 柳原 潤, 岩井 直躬, 吉野 英二
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 4 号 p.
708-711
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
胸腰部脊髄破裂を合併した左横隔膜ヘルこア (Bochdalek) を経験した. 症例は在胎37週, 体重2199g で出生した女児で, 出生前に胎児超音波検査で水頭症を指摘されていた. 出生時に, さらに胸腰部脊髄破裂が診断された. 生後26時間より呼吸困難を来し, 胸腹部単純 X 線像で左先天性横隔膜ヘルニアと診断された. 生後2日目に経腹的に修復術を施行した. 更に, 生後7日目と11日目に皮弁による脊髄破裂修復術及び V-P shunt 術を施行した. 術後経過は順調で生後15日目に抜管し, 経口栄養(母乳)に移行出来た. 本症例では脊髄破裂を合併していたため, 術後の腹臥位での呼吸管理, 脊髄破裂修復術に用いる皮弁形成に配慮した皮膚切開を要した.
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栗山 裕, 川村 健児, 松永 正訓, 堀江 弘
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 4 号 p.
712-716
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
3歳男児. 生後7ヵ月より水分, 固形物に関係なく嘔吐するようになった. 食道造影で食道下部に狭窄を認め, 食道内圧検査で静止圧陽圧, LES 弛緩反応欠如, メコリールテスト陽性であった. 食道アカラシアの術前診断にて手術を施行した. 術中, 下部食道壁内に硬結を触知し迅速病理組織にて気管原基の迷入を認めたため,下郎食道狭窄部切除・食道食道端々吻合術を行った. 切除した食道の病理組織にて気菅原基迷入と Auerbach 神経叢の神経節細胞に変性を認めた. 術後嘔吐は消失し食道アカラシア様の運動異常も軽快した. 術後経過より, 自験例の食道アカラシア様の食道運動障害は気管原基迷入型食道狭窄症に伴った二次的な病態と考えられた. 文献的にも食道アカラシアに類似した所見を呈する気菅原基迷入型食道狭窄症があり, 術中の下郎食道硬結触知が鑑別点として重要である.
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芦塚 修一, 佐伯 守洋, 本名 敏郎, 中野 美和子, 黒田 達夫, 村上 研一, 宮内 潤, 清水 興一, 正木 英一
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 4 号 p.
717-721
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
当院では, 29年間に84例のメッケル憩室を経験した. メッケル憩室による症状のために手術を行ったのは47例で, そのうち下血か28例と最も多く認められた. 小児の無痛性の下血を診た場合メッケル憩室はその鑑別疾患として重要であり, ^<99m>Tc-O_4 シンチグラフィがその診断法として有用とされている. 下血例のうち23例に ^<99m>Tc-O_4 シンチグラフィが行われており, 17例が陽性で, そのうち8例は1度陰性の診断を受けたが, 2回目以降の再検で陽性となった. 陽性例全例に異所性胃粘膜を認め, 陰性例6例の中でも4例に異所性胃粘膜が存在した. また, 診断までに時間を要し, 大量に輸血をきれている症例が多くみられており, ^<99m>Tc-O_4 シンチグラフィを行うにあたっては False negative の症例を減らすよう工夫し, 場合によクては検査を繰り返して早期診断に努めることか重要と思われた.
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毛利 成昭, 東本 恭幸, 岡 成光, 大畠 雅之, 西島 栄治, 連 利博, 津川 力
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 4 号 p.
722-726
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例1は, 6歳の男児. 出生直後より口唇の色素沈着を認めていた. 著明な貧血と巨大胃ポリープのため当科に紹介になった. 胃流出路障害のため胃切開・ポリーブ摘出術を行った. 症例2は, 13歳の女児. 2歳の時に口唇の色素沈着により Peutz-Jeghers 症候群 (以下 P-J 症候群) と診断された. 12歳時に胃・下行結腸ポリープに対して内視鏡的ポリペクトミーを受けている. その後腸重積をきたしたため緊急手術となった. ポリープの集蕨部分を切除すると共に小腸に10ケ所の切開を置き可能な限りポリープを摘出したか, 1年3か月後に小腸造影でポリープの増大を認めた. この2例の経験から, P-J症候群のポリープに対しては, 内視鏡的アプローチの容易な胃・大腸では定期的な内視鏡的ボリペクトミーを施行し, 手術の際には術中内祝鏡を利用するなどしてポリープの遺残がないようにすることか重要と思われた.
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向井 基, 林 奐, 鎌形 正一郎, 石田 治雄
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 4 号 p.
727-731
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
症例は2生日の女児で, 出生時より両下肢弛緩性麻痺を認め, MRI 検査で右後腹膜の原発で脊椎管内へ進展した腫瘍を認めた. 第8生日に腰背部皮下に進展した腫瘍を生検し神経芽腫の診断を得た. 下肢麻痴に対し準緊急的椎弓切除術を考慮したが, 麻捧改善の可能性か低く患児への侵襲が過大であると考えて施行しなかった. 第33生日まで無治療にて経過観察したが, 画像上の腫瘍縮小とわずかながら麻疹症状の改善が得られた. 化学療法開始後も腫瘍縮小は持続し, 第160生日には画像上腫瘍はほぼ消失した. 4歳の現在両大腿の挙上と右膝関節の伸展が可能となっているが, 現在でも両親の介助による車椅子生活を余儀なくされている. しかし, 本症例では椎弓切除術を施行しなかったため, その合併症である脊椎変形は認められず, 装具や介助なしで座位の保持が可能である. 下肢麻操を伴った先天性亜鈴型神経芽腫に対しても, 後天性のものと同様に準緊急的椎弓切除術が行われてきたが, 下肢麻痺の改善が得られたとする報告は少ない. 我々は自験例の経験と文献的考察より, 生下時より弛緩性麻疹を認める亜鈴型神経芽腫に対しては安易に椎弓切除術を行うべきでないと考えている.
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高橋 篤, 松山 四郎, 鈴木 則夫, 黒岩 実, 池田 均, 小泉 武宣, 清水 信三, 川島 佐枝子
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 4 号 p.
732-736
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
特殊な虐待形態の被虐待児症候群の一乳児例を経験した. 症例は在胎34週, 出生体重2504g, Apgar S. 2点 (1分)・4点 (5分) で出生した男児. 分娩遷延による胎児・新生児重症仮死から低酸素性虚血性脳症を来して当院外来にて経過観察中であった. 生後5ヵ月, 発熱・嘔吐・腹部膨満を呈し, 腸炎疑いで当科入院となった. 症状発生3日後に母親が虐待の事実を告白して診断が確立した. 虐待形態は強酸性洗浄剤の注腸という特殊なもので, 結腸に進行性の腐食性瘢痕狭窄が生じた. 2ヵ月後に狭窄結腸を切除し消化管を再建した. 虐待要因は児の低酸素性虚血性脳症, 母親の神経症, 育児ノイローゼと推測された. 再発防止策として, 母親の神経症とストレスに対する精神科治療, 家族に対して母親のストレスを軽減する指導などを行った. 術後1年6ヵ月母親が児を養育しているか, 現在のところ再発はない.
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安戸 幹人, 加藤木 利行, 饗庭 了, 中道 司, 川田 志明
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 4 号 p.
737-740
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
大動脈弁上狭窄症にしばしば合併する, 右上肢圧が左上肢圧より高い現象は Coanda 兆候といわれ, 大動脈狭窄部による血液のジェット流が変位して無名動脈に流れ込むためと考えられている. 今回われわれは, Coanda 兆候による, 大動脈中隔欠損症術後10年目に発生した右上肢高血圧症に対して上行大動脈パッチ拡大術を施行した. 収縮期圧較差は, 術前60mmHg であったが, 術後3ヵ月には消失した. 初回手術のパッチ閉鎖部及び大動脈横切開部の狭窄硬化が大動脈弁上狭窄症と似た病態を生じたと考えられる.
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日本小児外科学会保険委員会
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 4 号 p.
741-745
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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湊屋 洋一, 安達 昭, 菅原 啓, 岡本 史元, 酒井 圭輔, 浜田 勇, 清水 隆
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 4 号 p.
746-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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村下 十志文, 今村 道明, 滝上 剛, 佐々木 重行, 椎谷 紀彦, 松居 喜郎, 安田 慶秀, 南雲 淳, 武田 宏一郎, 信太 知, ...
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 4 号 p.
746-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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浜田 弘巳, 上田 拓実, 三國 聡, 山本 憲治, 高木 知敬, 宮田 睦彦, 阿部 修司, 富沢 一浩
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 4 号 p.
746-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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三神 俊彦, 平間 敏憲, 篠原 義文, 小林 尚, 清水 健吾, 平田 公一
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 4 号 p.
746-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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細田 充主, 佐々木 伸, 川村 秀樹, 越前谷 勇人, 山本 浩史, 高橋 弘昌, 佐々木 文章, 内野 純一
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 4 号 p.
746-747
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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宮本 和俊, 兼古 稔, 平澤 雅敏, 村木 専一, 久保 良彦
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 4 号 p.
747-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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兼古 稔, 平澤 雅敏, 村木 専一, 宮本 和俊, 久保 良彦
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 4 号 p.
747-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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清水 研吾, 平田 公一, 三神 俊彦, 篠原 義文, 平間 敏憲, 小林 尚
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 4 号 p.
747-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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関下 芳明, 押切 太郎, 新関 浩人, 大竹 節之, 宗村 忠信, 佐藤 兆昭, 竹之内 伸郎, 藤森 勝, 塩野 恒夫
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 4 号 p.
747-748
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
フリー
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村木 専一, 平澤 雅敏, 宮本 和俊, 久保 良彦
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 4 号 p.
748-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
ジャーナル
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高橋 周作, 堀江 卓, 小池 能宣, 佐野 秀一, 中西 昌美, 手戸 一郎, 小川 弥生, 福島 直樹, 富樫 武弘
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 4 号 p.
748-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
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平間 敏憲, 三神 俊彦, 篠原 義文, 小林 尚, 清水 研吾, 平田 公一
原稿種別: 本文
1996 年 32 巻 4 号 p.
748-
発行日: 1996/06/20
公開日: 2017/01/01
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