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原稿種別: 表紙
1988 年 10 巻 3 号 p.
Cover1-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 表紙
1988 年 10 巻 3 号 p.
Cover2-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1988 年 10 巻 3 号 p.
App1-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1988 年 10 巻 3 号 p.
App2-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1988 年 10 巻 3 号 p.
App3-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1988 年 10 巻 3 号 p.
App4-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1988 年 10 巻 3 号 p.
App5-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 目次
1988 年 10 巻 3 号 p.
Toc1-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 目次
1988 年 10 巻 3 号 p.
Toc2-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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小野 良祐
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
233-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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上原 淳
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
234-244
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
気管および気管支周囲の病変を解析するために経気道的超音波診断法を試み, その有用性を検討した。動物実験の後, 肺および縦隔に病変を有する18例に対して, 経気管支的超音波診断を行った。探触子は軸平行方向走査, 有効視野角34°のconvex typeを使用した。その結果, 血管系は内腔がecho free spaceとして描出され, 特に胸部大動脈, 腕頭動脈, 右側肺動脈本幹は18例中12例で明瞭に観察し得た。病変では, 気管・気管支の腫瘍および腫瘍の肺門部, 縦隔への進展を超音波像として描出し得たのは18例中6例, 肺門および縦隔内リンパ節を描出し得たのは18例中9例であった。しかし転移の有無の診断は困難であった。また気道壁内に病変を有する4例では, 多重反射等により病変を描出し得なかった。腫瘍の超音波像が得られた6例(扁平上皮癌5例, 腺様嚢胞癌1例)は, 全て不整な内部echoのいわゆるmixed patternを呈していた。またリンパ節の内部echoは腫瘍に比べ低く, 4例でecho levelの相違から腫瘍巣とリンパ節との鑑別が可能であった。縦隔側胸膜は線状の高echoとして観察され, この線状echoを追跡することにより肺癌の縦隔浸潤を診断した。
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山本 英彦, 福岡 正博, 劉 震永, 根来 俊一, 高田 実, 楠 洋子, 松井 薫, 酒井 直道, 瀧藤 伸英, 益田 典幸, 森野 英 ...
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
245-249
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
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フリー
経気管支肺生検により肺の癌性リンパ管症と診断された26例について, retrospectiveな内視鏡所見の検討を行なった。原発臓器は肺14, 胃8, 乳房1, 卵巣1, 肝1, 不明1であった。肺原発の症例では13例(93%)に粘膜下主体型の内視鏡所見がみられたが, 肺以外の原発臓器では, 6例(55%)が粘膜下主体型の所見を呈し, 残りの5例(45%)は全く無所見かまたは発赤, 血管怒張のみを呈し異常所見に乏しかった。末梢肺の生検で組織学的に癌性リンパ管症の像を示していても内視鏡的には無所見や乏所見である症例が7例(27%)存在したことは, 癌性リンパ管症の成立機序として血行進展の可能性も考えられた。
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斎藤 幸雄, 藤沢 武彦, 山口 豊, 馬場 雅行, 岩井 直路, 卜部 憲和
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
250-255
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
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フリー
非腫瘍性中枢気道狭窄病変に対する気道開大を目的にNd : YAGレーザー照射を行なった12例について検討した。対象は肉芽性狭窄9例, 結核性狭窄2例, 気管支結石症1例であった。本法により気道が長期間維持できた症例は8例で, 気管支結石例と気道の一部より内腔に突出する型の肉芽性狭窄5例, 気管支形成術後の肉芽性狭窄2例であった。開大不良および早期に再狭窄をきたした症例は, 結核性狭窄例と病変が全周性でかつ気管の長軸方向に長い肉芽性狭窄の2例であった。気管・気管支壁の一部より内腔に突出する型の肉芽性狭窄は, 焼灼範囲および方向も明瞭なため病変の十分な除去が可能で, 本法により根治可能であると考えられた。
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Kang Hsu, Chien Yeh Shen, Shang Jyh Kao
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
256-263
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
We compared bronchial responsiveness to a simplified method of eucapnic hyperventilation with dry air at an ambient temperature delivered by a simplified system, with eucapnic cold dry air hyperventilation in 20 normal subjects and 20 asthmatic patients. Ventilation calculated to cause a 40% decrease in specific airway conductance for these two methods was almost identical (P>0.05) both in normal subjects (115.45±39.18 and 120.53±59.07 L/min respectively) and asthmatic patients (39.00±12.50 and 38.88±15.14 L/min respectively) ; and they all correlated well with the methacholine inhalation test. All three challenge techniques were almost equally accurate in separating normal and asthmatic subjects. The end-tidal PCO_2 measured by a capnograph confirmed that a single fraction of inspired CO_2 (4.9%) will produce near normal end-tidal CO_2 over a wide range of hyperventilation. The results indicate that this simplified system makes it possible to perform eucapnic hyperventilation challenge without requiring a cooling system or CO_2 monitoring equipment and show that it is potentially a very useful clinical and investigative tool.
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三浦 一真, 宇山 正, 原田 邦彦, 門田 康正
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
264-269
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
有茎筋肉弁単独による気管膜様部再建実験を行ない, 術後1週目に気管狭窄が生じることおよび術後4週目に上皮化が完成することを報告した。今回は有茎筋肉弁とマーレックス・メッシュを併用した気管膜様部再建実験を行ない, 前回実験結果と比較検討した。雑種成犬9頭の頸部気管膜様部を2cm×5cm (6-7軟骨輪)の範囲で切除し, マーレックス・メッシュを縫着した有茎胸骨舌骨筋弁にて補填した。術後1週目には狭窄はみられず, メッシュ表面はフィブリン様浸出物により被覆されていた。術後2週目も同様の所見であった。術後4週目では欠損部は上皮に被覆され, メッシュは確認できなかった。術後8週目では再建部の軽度収縮を認めた。組織学的には術後1週目には辺縁部に上皮化が認められた。メッシュ周囲には急性炎症所見が認められた。術後4週目では再建部は多列線毛上皮で被覆され, メッシュ周辺は線維化が認められた。被覆筋弁の炎症は全期間を通じてマーレックス・メッシュを使用しなかった前回実験より軽度であった。
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富田 正雄, 仲宗根 朝紀, 谷口 英樹, 岡 忠之, 中村 徹, 仲野 祐輔, 辻 博治, 川原 克信, 綾部 公懿
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
270-274
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
気管支吻合部の治癒過程を心膜被覆・大網被覆群と対比しながら, 経時的に左主気管支吻合部を組織学的に観察し大網被覆の有用性について検討した。気管支形成術後大網被覆は非被覆および心膜被覆に比較して炎症反応は各時期を通じ軽い傾向にあり, その主役はマクロファージの役割であることが示唆された。とくに術後7日以内ではその傾向が強いと思われた。気管支縫合部の創傷治癒は組織学的にみて大網被覆群では他の群に比し早期に促進され, collagen線維及び線維芽細胞の増生は良好であったが, 経時的にみて明らかな差はなかった。気管支縫合部の治癒過程に伴う上皮の再生時期は縫合術後9日目前後に認められ, 組織学的検索では繊毛を持たない単層性上皮細胞で形成されていた。大網被覆群では非被覆群と比較して組織学的に上皮形成の治癒過程に大網被覆の影響を見出しえなかった。
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市川 洋一郎, 久布白 幹男, 徳永 尚登, 加地 正英, 荒木 健, 東 敏寛, 加地 正郎
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
275-281
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
気管支肺胞洗浄液(BALF)は肺局所の病態を極めて良く反映するとされている。著者らは家兎に卵白アルブミン(OA)とMuramyl Dipeptide (MDP)を反復して吸入させる方法でヒトの過敏性肺炎に病理組織学的には極めて類似した肉芽腫性間質性肺炎を形成させ, 経時的にBALF中の細胞成分とOAに対する特異抗体価などの推移を観察した。BALF中の総細胞数はOA+MDP吸入後1週目で生食水吸入群と比べて有意に増加した。BALF中に増加してくる細胞はリンパ球, 好中球, 肺胞マクロファージであり, とくに肺胞マクロファージは大小不同の著明な多様性変化を示した。これらのBALF中細胞の増加は吸入後4週目にも続いていた。BALF中のOAに対する特異抗体はOA+MDP吸入群では生食水吸入群に比較してまずIgA抗体が吸入後1週目より有意に上昇し次いでIgG抗体が上昇した。このようなBALFの解析によってこのWaningのみられない肉芽腫性間質性肺炎の成立に吸入させたMDPはアジュバントとして作用することが示唆された。
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小松 滋, 中村 雅博, 冨田 泰生, 時澤 史郎, 田中 二三郎, 市川 洋一郎, 加地 正郎
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
282-288
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
症例は64歳男性。主訴は咳嗽と喀痰で左下葉の肺炎のため近医に入院した。肺炎は抗生剤の投与により軽快したが, 胸部X線で左肺門上部に腫瘤状陰影を認め精査のため当科に入院した。気管支鏡検査で右B^2, 右B^6, 左B^<1+2>, 左肺底枝入口部の4カ所に腫瘤を認め, それぞれ生検を行なった所すべて高分化型扁平上皮癌であった。4カ所の腫瘤はいずれもI∿II次気管支に発生したポリープ状の腫瘤で同様の性状を呈し, 各々に連続性を思わせる所見を認めないことより原発性肺四重複癌と診断した。本例は同時性かつ両側性であり手術適応がないと考えられ化学療法を行なった所, 4カ所とも腫瘤の縮小を認め現在も生存中である。
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菅間 敬治, 斎藤 泰紀, 今井 督, 永元 則義, 太田 伸一郎, 佐藤 雅美, 佐川 元保, 高橋 里美, 薄田 勝男, 須田 秀一, ...
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
289-294
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
症例は67歳の男性で, 血痰を主訴として来院した。胸部X線写真は無所見で, 気管支鏡検査により右上幹の扁平上皮癌と診断され, 右上葉・気管支管状切除を施行した。約8カ月後, 右B^<10>に新たに扁平上皮癌が発見され, 右肺摘除を施行した。更に約1年後, 左B^<1+2>にポリープ状の扁平上皮癌が発見されたが, 合併症の増悪のために癌に対する治療を行なえず経過観察となった。約1年後, 腫瘤は完全に消失した。
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輿石 義彦, 雨宮 隆太, 沖津 宏, 滝沢 延彦, Eishiro Tajika, 内藤 淳, 中嶋 伸, 於保 健吉, 早田 義博, 田 ...
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
295-300
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
症例は43歳, 女性。呼吸困難を主訴に当院を受診, 気管原発の腺様嚢胞癌と診断した。換気障害の改善を目的として, 内視鏡的Nd-YAGレーザー治療施行後, 他院で66Gyの根治的放射線療法が行なわれた。4カ月後呼吸困難が再発し, 気管支鏡により放射線照射部の瘢痕性狭窄と診断した。狭窄部は外径6mmの気管支鏡がかろうじて通過可能で, 長軸方向の狭窄の範囲は約1.7cmであった。放射線治療終了6カ月後, 右後方開胸で気管環状切除, 端々吻合を施行し, 良好な結果を得た。術後の病理学的検索で, 末梢側気管断端に腫瘍細胞の残存を認めたので, 気管腔内照射を追加した。気管腺様嚢胞癌に対し, 根治的照射施行後手術療法を行なった報告はない。本症例は不完全切除に終わったが, 一期的に切除不能の気管腺様嚢胞癌に対し, 根治的照射施行後のadjuvant therapyとして気管切除が可能であることを示す興味ある症例と考えている。
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吉田 和浩, 宇野 英二, 田垣 茂, 加賀谷 闊, 鈴木 明
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
301-305
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
気管支脂肪腫は稀な肺の良性腫瘍で, 本邦ではこれまで16例の報告があるに過ぎない。今回我々は胸部X線写真上, 3年にわたり右中下葉無気肺像を呈した気管支脂肪腫の1例を経験したので報告する。症例は62歳, 男性。昭和59年より咳嗽・呼吸困難・発熱の寛解増悪を繰り返していた。胸部X線写真では右中下葉無気肺を, 気管支鏡で右主気管支を閉塞する腫瘍が認められた。胸部CTでは右主気管支内に腫瘍影を認めた。腫瘍はattenuationが低く, 内部は均一であった。生検組織像は正常線毛上皮と粗な結合組織のみで, 確定診断には至らなかったが, 良性腫瘍と判断し右中下葉切除術を施行した。術後病理所見で気管支脂肪腫と診断された。
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梶田 正文, 中村 達雄, 前田 正信, 田中 稔, 阿部 稔雄
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
306-309
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
最近気管支静脈の詳細な研究がなされてきたことにより, 気管支鏡下に観察される拡張した粘膜下血管が気管支静脈と推測される症例が報告されてきている。今回われわれは, 左上葉支口に限局して気管支静脈の拡張を認めた症例を経験したので報告する。症例は49歳男性で, 心房中隔欠損症兼左上肺静脈還流異常症の根治術後2年目に血痰を来たした。気管支鏡にて左上葉支口に限局した主として長軸方向に縦走する気管支粘膜下血管の拡張を認めた。肺動脈造影・肺血流シンチグラムからは左上葉への血流がほとんど認められず, 左上肺静脈・左房吻合部は閉塞していると思われた。気管支動脈造影では気管支鏡で認められた血管の拡張像はみられず, 粘膜下の血管は気管支静脈と考えられた。これは気管支動脈血の肺静脈への還流が障害されたため気管支静脈系が欝血したものと推測された。今後気管支動脈系の循環を理解した上で気管支鏡所見を解析する必要があると思われる。
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近藤 宏二, 白日 高歩, 米田 敏, 荒木 康雄, 元永 隆三, 高田 伸一, 吉峯 研二, 筒井 正好, 前田 文彦
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
310-314
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
最近気管支異物を2例経験した。1例は, 68歳男性で歯科治療中, 金パラジウム歯冠を誤嚥した。これに対し気管支鏡下に通常の生検鉗子を使用したが, 摘出できなかったため, バスケット型異物鉗子を用いることで摘出可能であった。他の1例は, 人口呼吸器管理中に気管金属カニューレの附属物が脱落し, 気管支異物となった症例で, これは通常の生検鉗子にて摘出しえた。気管気管支異物の診断と治療の問題点について若干の文献的考察を加え報告する。
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小林 英夫, 松岡 緑郎, 北村 諭, 角田 尚久, 斉藤 建
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
315-320
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
中枢気道病変を有するDPBの2症例を報告した。症例1は56歳, 男性で中葉症候群と慢性副鼻腔炎を有し, 胸部X線上粒状影の出現を認めない早期症例であった。症例2も慢性副鼻腔炎を有し, 気管支拡張症発症の約7年後に胸部X線上粒状影の出現を認めた。これらの症例の経験からは, DPBと気管支拡張症および中葉症候群の間には, 共通する発症基盤の存在が示唆された。また, CTはDPBの初期症例の検出に極めて有用であった。
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畠山 忍, 鈴木 栄一, 来生 哲, 荒川 正昭
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
321-326
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
10年来, 咳嗽, 喀痰などの慢性気管支炎様症状を呈し, 慢性関節リウマチ(RA)の発症に伴って同症状が悪化した60歳女性の症例。呼吸機能検査では, 末梢性気道障害の変化が, 気管支肺胞洗浄では, 気道の感染が示唆された。胸部X線像, 気管支造影像, 肺吸入シンチグラムなどよりRAに伴った気道病変の存在が疑われ, 経気管支肺生検(TBLB)を施行した。組織像では, 細気管支から肺胞道の器質化した肉芽による閉塞を認め, 閉塞性細気管支炎の存在を証明した。本例は, 非ステロイド系消炎鎮痛薬と抗生剤で改善が得られた。RAに伴う閉塞性細気管支炎は, ステロイドに抵抗し, 急速に進行する呼吸困難のために予後不良例が多いが, 本例は, その非定型的な病像とあわせて, 比較的経過のよい初期像と考えられた。病因論的にも問題となるシェーグレン症候群の合併も疑われ, またび慢性汎細気管支炎(DPB)との鑑別も問題であり, 今後の経過観察が十分に必要である。
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小泉 眞, 阿部 庄作, 山本 宏司
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
327-332
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
サルコイドーシスの肺機能所見は, 主に拘束性換気障害であるが, 稀に閉塞性換気障害を示すものがある。本症例では息切れ, 頸部リンパ節腫脹, 胸部X線写真上異常を指摘されたため当科を紹介された。肺機能検査でFEV_1%が50%と低下を示したが, 肺気量分画, 肺拡散能は正常であった。努力呼気曲線より, 中枢気道および末梢気道の障害を疑って気管支鏡検査を行なった。気管支粘膜は血管の増生, 黄白色斑, 気管支の圧排・狭窄を認め, 気管支粘膜の生検によりサルコイド肉芽腫が証明された。本症例における閉塞障害は各区域気管支レベルの著しい狭窄に伴うものと考えられた。
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長谷川 幹, 石原 享介, 岡崎 美樹, 片上 信之, 坂本 廣子, 岩崎 博信, 梅田 文一, 中井 準, 内田 博也
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
333-338
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
BALで診断したびまん性肺胞出血の3症例を報告した。症例1は16歳の女性で, SLEの治療中に呼吸困難と喀血が起こった。症例2は20歳の女性で, 全身倦怠感に引き続き進行性の呼吸困難と血痰が生じた。症例3は36歳の女性で, 特発性血小板減少性紫斑病(Idiopathic Thrombocytopenic Purpura : ITP)で経過観察中に咳と労作時呼吸困難を訴えた。胸部X線では, 全例両肺野びまん性の肺胞性陰影を認め, 診断確定のため気管支鏡検査が旋行された。気管支肺胞洗浄液(Broncho-Alveolar Lavage Fluid : BALF)は全例で肉眼的にあきらかに血性で, 多数のヘモジデリン貧食細胞が検出され, びまん性肺胞出血と診断された。BALは重症患者に対してもベッドサイドで比較的安全に行なえ, BALFの肉眼的観察のみで本症をほぼ特定できることから, 本症の診断に第一に選択されるべき方法であると考えられる。
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藤沢 武彦
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
339-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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工藤 幸晴, 長内 和弘, 安村 誠司, 高橋 敬治, 安井 昭二
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
340-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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佐山 恒夫, 志田 國治
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
340-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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中村 謙弥, 高梨 信吾, 佐藤 洋湖, 温浅 光悦, 石田 正文, 工藤 優, 高瀬 洋, 櫛引 大輔, 小野寺 庚午, 成田 弘達, 石 ...
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
340-341
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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塚本 東明, 佐々木 秀樹, 中村 秀範
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
341-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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鈴木 茂毅, 管野 仁, 森谷 造史, 木村 和衛
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
341-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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立花 正徳, 斉藤 誠, 久勝 章司, 林原 賢治, 左近司 光明, 坪井 栄孝
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
341-342
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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芦野 有悟, 須田 秀一, 佐々間 勉, 小池 加保〓, 仲田 裕, 井沢 豊春
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
342-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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斉藤 純一, 中井 祐之
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
342-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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中村 秀範, 塚本 東明, 佐々木 秀樹, 高橋 克朗
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
342-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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高梨 信吾, 佐藤 洋湖, 湯浅 光悦, 高瀬 洋, 工藤 優, 中村 謙弥, 櫛引 大輔, 木村 隆, 相馬 純平, 小野寺 庚午
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
342-343
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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岡崎 仁昭, 麻生 昇, 柏木 誠, 檜森 巽, 馬場 健児, 今井 督, 斎藤 泰紀
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
343-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
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鈴木 周雄, 小田切 繁樹, 松永 敬一郎, 室橋 光宇, 沼田 博行, 高橋 健一, 小山 泉, 石井 俊一, 小倉 高志
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
343-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
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渡辺 東, 小川 裕, 野本 日出男, 武井 伸夫, 溝部 政史, 浦田 誓夫, 真野 健次
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
344-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
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輿石 晴也, 田近 栄四郎, 雨宮 隆太, 輿石 義彦, 松島 康, 於保 健吉, 平井 三郎, 吉村 博邦
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
344-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
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茂木 正行, 大塚 健蔵, 杉山 比, 倉科 桂司, 萩原 照久, 升谷 雅行, 細川 芳文, 林 裕人, 堀江 孝至, 岡安 大仁
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
344-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
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谷尾 昇, 門倉 光隆, 森保 幸治, 久米 誠人, 高場 利博, 平泉 隆, 野口 久
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
344-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
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田近 栄四郎, 雨宮 隆太, 輿石 義彦, 田口 雅彦, 斎藤 宏, 輿石 晴也, 於保 健吉, 早田 義博
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
344-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
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北原 多喜
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
345-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
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菊地 憲男, 見上 光平, 山田 康治, 堤 正夫, 石川 創二
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
345-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
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栗栖 純穂, 駒形 清則, 近藤 順義, 小川 伸郎, 矢野 真, 森田 敬知, 稲垣 敬三, 荒井 他嘉司, 田島 洋
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
345-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
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神山 幸一, 山本 達生, 森田 理一郎, 鈴木 有二, 赤萩 栄一, 三井 清文
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
345-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
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西岡 恵美子, 斉藤 幸雄, 大中 治, 深沢 敏男, 山川 久美, 藤沢 武彦, 山口 豊
原稿種別: 本文
1988 年 10 巻 3 号 p.
345-
発行日: 1988/09/25
公開日: 2016/09/15
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