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原稿種別: 表紙
1989 年 11 巻 6 号 p.
Cover1-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 表紙
1989 年 11 巻 6 号 p.
Cover2-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1989 年 11 巻 6 号 p.
App1-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1989 年 11 巻 6 号 p.
App2-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1989 年 11 巻 6 号 p.
App3-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
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フリー
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原稿種別: 目次
1989 年 11 巻 6 号 p.
Toc1-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
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フリー
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原稿種別: 目次
1989 年 11 巻 6 号 p.
Toc2-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
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フリー
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古瀬 清行
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
519-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
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大畑 正昭
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
520-529
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
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著者は1978年より気道疾患の診療と研究に走査型電顕を応用してきた。すなわち肺癌を主体とする気道疾患を対象として, 気管支鏡下に採取した気道粘膜上皮について, 線毛細胞の状態, Goblet cell hyperplasia, basal cell hyperplasia, 扁平上皮化生, 放射線照射後の粘膜上皮の変化を超微形態的に観察した。その際使用したカップ型と有窓型鉗子の比較を行い, 有窓型の鉗子が優れていることを強調した。また, 犬を用いた気道の端々吻合の実験的研究で気道の端々吻合時の吻合部の超微形態を径時的に観察し, 9週後においても吻合部の約100ミクロンの領域では線毛細胞の発育は不十分であることを認めている。なお, 従来の実験方法とは異なった同一動物において生検による検討を行い, 吻合部早期の気道粘膜上皮の再生過程を検討した。肺原基異常によって発生する気管支性嚢胞の内面を走査型電顕で検索し, 縦隔と肺内の気管支性嚢胞の線毛上皮の差を認めた。さらに, 難治性気胸に対する気管支閉塞術において, 注入したフィブリングリュウーの経過を走査型電顕にて観察した。以上, 走査電顕の気道疾患への応用について述べ, 高倍率SEMによる細胞諸器官の検索とともに, 低倍率SEMによる観察を応用すべきことを強調した。
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河西 達夫
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
530-540
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
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フリー
成人遺体100体について, 気管支動脈の起始から肺門にいたる走行を肉眼解剖学的に剖出した。気管支動脈は右2本, 左2本のケースが最も多い。その起始は, 1)大動脈より出る最上位の右肋間動脈, 2)右鎖骨下動脈, 3)左鎖骨下動脈, 4)大動脈弓, 5)下行大動脈, の5部位に分類できる。左右の肺門における気管支動脈の走行は, 右上枝, 右下枝, 左上枝, 左下枝の4枝を区別できる。上記5つの起始と肺門における4枝との間には, 一定の規則性が認められる。右上枝は起始1)から出ることが多く(85%), ときに2)からの枝を有する。左下枝は97%で起始5)から出る。左上枝は起始4)または5)から出るが, ときに3)からの枝を併有する。起始3)と4)からの枝は, 2分して右下枝と左上枝となることが多い。右下枝は最も変異が多く, 起始4)または5)から出るが, 大動脈の上位で出る枝は気管の前を通り, 下位で出る枝は気管と食道の間を経て, ともに気管分岐部の下方にでる。これらの所見をもとに, 気管支動脈の一般走行をFig.3に模式的に示した。肺外および肺内気管支静脈についても実体顕微鏡のもとに剖出した。肺静脈の1枝が腕頭静脈に注ぐ例, また気管支静脈が左心房に注ぐ例が観察され, 形態学的には, 肺静脈と気管支静脈が明瞭に区別できないことが判明した。以上の結果を総合して, 肺の循環動態を考察した。
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小林 英夫, 松岡 緑郎, 北村 諭
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
541-546
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
びまん性肺疾患におけるTBLBの合併症について検討した。対象709例の臨床診断は, サルコイドーシス210, IIP 126, DPB 69, その他278, 診断不能26であった。TBLBは, 上葉より3ケ, 下葉より3ケの計6ケ採取を目標とした。合併症として, 葉気管支より中枢に及ぶ出血が12.6%(89例)に見られ, 疾患別では慢性気道炎症が40%と最も高率で, 次いで中間型肺炎, 膠原病の順であった。サルコイドーシスでは, 0期17.9%, I期13.3%, II期11.4%, III期4.8%と肺野病変の進展に伴い出血の合併率が低下した。経時的検討では特定の傾向を認めなかった。気胸は4.2%(30例)に認められ, 疾患別ではDPBで14.5%と最も高率であった。サルコイドーシスの病期別での差は見られなかった。経時的に気胸発生率は減少傾向が見られた。TBLBの合併症として, 出血はある程度の発生は避けがたいが, 疾患や生検部位での差, サルコイドーシスでは病期による差などが認識された。また, 気胸は手技の向上により減少しうるものと思われた。
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杉山 圭作, 武田 潤, 松岡 健, 酒井 正雄, 人見 秀昭, 北村 英之, 高谷 治, 加瀬 勝一, 高木 啓吾, 尾形 利郎
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
547-551
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
白血病のような血液疾患例14件および肺小細胞癌例28件(未治療9件, 既治療19件)の合計42件における気管支鏡検査の影響を検討したところ, 検査後の発熱は24.3%の頻度でみられた。未治療の小細胞癌例では発熱はなかった。発熱はperformance status (PS)が不良で, 血清アルブミン値の低い例に多かった。PSとアルブミン値は相互に負の相関を示した。これらは患者の全身状態をあらわしていると思われ, 栄養管理の重要性も感じられた。また放射線治療後の例も検査後発熱が著明であり, 照射の影響が関与するものと思われた。検査後の発熱は5日目までに全例回復した。他の合併症は, 50ml以上の出血が2件, うち1件では気胸を伴った。気管支鏡検査は, 免疫状態の不良の症例においても有益と思われた。
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潤間 隆宏, 田口 昇, 廣島 健三, 瀧澤 弘隆
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
552-558
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
気管支鏡検査に, 鎮静剤としてflunitrazepamを単独, ないしは鎮痛剤としてpentazocineを併用し, 呼吸循環機能におよぼす影響として血圧, 心拍数, 呼吸数, 血液ガスの変動を計測し, 術中の鎮静効果の観察を行い, 被検者の検査に対する苦痛, 健忘効果, 再検査に対する抵抗感に関して検討した。対象は, flunitrazepamを0.005mg/kgないし0.01mg/kgを単独静注したA, B群と, flunitrazepam 0.005mg/kgにpentazocine 15mg/bodyを併用して静注したC群と対照群としてD群を加えた, それぞれ6例ずつ計24例である。B群とC群の両群において, 術中の鎮静効果及び苦痛の軽減効果が明らかであり, B群においては健忘効果が明らかであった。呼吸器系への影響に関しては, C群において, 薬剤投与後, 軽度の呼吸抑制がみられた。循環器系への影響に関しては, 薬剤投与後若干の血圧低下が見られた。本法は, 慎重に施行すれば安全かつ有用であると思われた。
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糸井 和美, カレッド レシャード, 高嶋 義光, 平田 敏樹, 室 恒太郎, 山田 孝, 八木 健, 秋山 仁一郎, 中野 豊
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
559-564
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
気管支カルチノイドは低悪性度の腫瘍で比較的発生頻度の少ない腫瘍である。今回我々は繰り返す肺炎により発見され, 気管支鏡にて気管支カルチノイドを疑われた症例に対して開胸術を施行した。腫瘍細胞は左下葉気管支入口部膜様部より発生しており左気管支第二分岐部に及んでいたため, 左下葉切除術に分岐部の楔状切除術を加えた。病理学的に腫瘍細胞は気管支軟骨輪を越えて増成しており気管支原発の非定型カルチノイドと診断した。Van Gieson染色では陰性であったが, Grimelius染色では一部で陽性を示しており, 非還元性, 一部好銀性を示していた。この腫瘍組織を電顕的に調べたところ, 細胞胞体内に一層の限界膜に包まれた電子密度の高い神経分泌顆粒を認めた。免疫組織化学的にはACTH, Insulin, GH, Gastrin, Somatostatinはいずれも陰性であった。術後Small cell carcinomaに準じた化学療法(CDDP+CPA+Etoposide)を追加し, 6カ月後の現在経過良好である。
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清水 淳三, 渡辺 洋宇, 野々村 昭孝, 吉田 政之, 岩 喬, 松原 藤継, 北川 正信
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
565-570
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
肺のplasma cell granulomaは比較的まれな良性疾患であり, わが国での報告は欧米と比較すると少ない。臨床的には癌との鑑別が問題となるが, その大多数は肺実質内に局在し, 気管支腔にポリープ状の腫瘤を形成することは極めてまれである。最近われわれは, かかる2例を経験したので, 若干の文献的考察を加えて報告する。症例1は41歳男性, 咳嗽, 喀痰, 発熱あり, 胸部X線像で右下葉に塊状陰影を認め, 気管支鏡では右下幹入口部が白色腫瘤により閉塞していた。肺癌の疑いで右中下葉切除術が施行された。症例2は33歳女性, 微熱, 血痰を認め, 胸部X線像で左肺門部の腫瘤陰影が指摘された。気管支鏡で左B^6入口部に小豆大のポリープ状腫瘤を認め, 生検でplasma cell granulomaと診断され, S^6区域切除が施行された。いずれの症例も病理組織学的には, 成熟形質細胞の浸潤があり, 種々の程度に組織球, リンパ球, 線維芽細胞などが混在するplasma cell granulomaであった。
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畝川 芳彦, 松友 誠治, 藤井 昌史
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
571-575
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
血痰を初発症状とする74歳, 女性の孤立性気管乳頭腫を経験した。気管支鏡検査では腫瘍は気管前方左側壁に占拠し, 広基性で凹凸不整, 易出血性であった。組織学的には, 本来の気管上皮に類似した高円柱の腺細胞が乳頭状に増殖, 毛細血管を有する狭少な間質が介在し, 一部に扁平上皮化生が認められた。内視鏡的Nd-YAGレーザーで腫瘍を焼却した後, 経過観察を行っているが26カ月後の現在再発を認めていない。しかし, いまだ乳頭腫症例の蓄積が少なく, 悪性化, 再発の問題も報告されていることから, 厳重に経過を追跡していく必要があるものと思われる。
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神山 幸一, 山本 達生, 森田 理一郎, 鈴木 有二, 赤荻 栄一, 三井 清文
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
576-579
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
症例は28歳女性。強度の気管支喘息様発作, 呼吸困難で本院転院後, 胸部レントゲン写真胸部CTスキャンにて気管内腔を約80%占める気管腫瘍と診断した。気管支ファイバースコーピーでは, 第13気管軟骨の位置に隆起の起始部に明らかなくびれを有する表面平滑な腫瘤を認めた。胃ポリペクトミー用高周波スネアにて切断可能と考え, 気管支ファイバースコープ生検チャンネルよりスネアを挿入し腫瘤頸部にかけ高周波電源装置の切開, 凝固の両者を用いて切断した。切断した腫瘤は大き過ぎて声門を通過しないため気管切開を置き, そこよりバスケットカテーテルを用いて体外に摘出した。気管切開部は一期的に縫合閉鎖した。呼吸困難は劇的に改善した。腫瘤は多形性腺腫であった。腫瘤頸部の一部残存を認めたため, 今後腫瘤残存部の気管部分切除を予定した。
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大井 牧, 中村 和義, 奥田 康之, 竹田 寛, 中川 毅, 山口 信夫, 松田 彰
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
580-583
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
左肺動脈の起始異常に先天性気管狭窄を合併したいわゆるring-sling complexの2例を報告する。2例共喘鳴を主訴とした。胸部正面断層写真で両例共気管分岐部は低位で左方に変位し, 分岐角の開大を認めた。CT, 断層心エコー図, 血管造影等でpulmonary slingと診断され根治術を受けたが共に術後数時間で呼吸不全のため死亡した。剖検で気管膜性部欠損による全周性軟骨輪による先天性気管狭窄とpulmonary slingを合併したring-sling complexであったことが判明した。全周性軟骨輪による先天性気管狭窄の確定診断は気管支鏡によるしか無く, pulmonary slingに高頻度に合併することより先ずその可能性を疑うことが早期診断, さらにその予後に大きく影響を及ぼす。
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多部田 弘士, 瀧澤 弘隆, 喜屋武 邦夫, 菊池 典雄
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
584-591
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
29歳, 女性。気管支分岐異常と右側大動脈弓を合併した軟骨発育不全症。集団検診で胸部X線上, 異常陰影(右肺門部腫瘤影)を指摘され, 昭和59年2月, 精査のため当院を受診した。幼少時より体格が小柄で, 身体計測により四肢短縮型小人症の体型を有することが分かった。全身骨のX線学的特徴より軟骨発育不全症と診断された。胸部異常陰影は, 胸部CT, 大動脈造影などより, 異型左鎖骨下動脈を最終枝とする右側大動脈弓(Stewartらの右側大動脈弓の分類のType IIに相当)による陰影であることが明らかとなった。X線学的検査, 食道内視鏡検査及び気管支鏡検査により, 食道と気管は大動脈弓部と大動脈憩室の後方からの圧排により狭窄していた。右主気管支は, 下行大動脈の後方からの圧排により狭窄していた。また, 左主気管支は, 左肺動脈の前上方からの圧排により狭窄していた。気管支鏡検査及び気管支造影検査の結果, 左上葉気管支幹が欠如し, 左B^<1+2, 3>, B^<4, 5>及び下葉気管支幹が同高位で左主気管支から3分岐する気管支分岐異常であることが明かとなった。本症例は, 気管支分岐異常, 右側大動脈弓及び軟骨発育不全症という3種類の形態異常を同時に有する稀な奇形であり, 相互の関連性につき文献的考察を加えて検討した。
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石川 成美, 村山 史雄, 福江 真隆, 山部 克己, 塚田 博, 森田 理一郎, 赤荻 栄一, 三井 清文
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
592-596
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
Immotile cilia syndromeを基盤にした肺化膿症に対し, 肺葉切除を行った症例を経験したので報告する。症例は35歳男性, 18歳時に蓄膿症の手術の既往があり, 結婚後11年間不妊である。5年前より血痰が出現し, 気管支拡張症と診断されていた。1年前より血性膿性痰が出現し保存的に治療されていたが, 再度増悪したため入院となった。胸部X線写真では, 左下肺野に腫瘤影が認められた。胸部CTで肺膿瘍と診断され, 気管支造影では気管支の軽度拡張像を認めた。気管支動脈塞栓術と, 強力な化学療法にても血性膿性痰の改善がみられないため, 左肺下葉切除を施行した。臨床像からImmotile cilia syndromeが疑われ, 切除標本の気管支粘膜の電顕像の検索にて線毛の超微構造の乱れが確認された。
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石井 芳樹, 北村 諭, 遠山 信幸, 兼子 耕, 黒沢 知徳
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
597-603
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
成因の異なると考えられる気管支結石症の2症例を経験した。症例1は46歳, 男性。喀血を主訴とし, 胸部X線写真では, 左S^3に数個の石灰化陰影を伴う三角形陰影を認めた。左上葉切除術を施行したところ, 嚢状に拡張した気管支腔内に結石を数個認めた。肺門部リンパ節の石灰化は認めず, 結石の脱灰鍍銀染色標本ではリンパ節としての線維構造は認めなかった。幼少時に重症肺炎の既往があり, それ以後胸部異常影を指摘されていることなどから成因は気管支内分泌物の石灰化によるものと考えた。症例2は47歳, 男性で右中葉の肺炎にて来院。気管支鏡にて, 結石が右B^4入口部気管支壁を穿通している所見が認められたが, 鉗子による摘出は困難であった。結核の既往はなかったが, 周囲の肺門部のリンパ節にも石灰化を認めることより, 石灰化リンパ節の気管支内穿孔が成因と考えられた。1970年以降に報告された本邦例54例についてもその成因に関して考察を加えた。
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青木 洋介, 加藤 収, 中西 洋一, 日浦 研哉, 黒木 茂高, 山口 常子, 山田 穂積
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
604-607
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
胸部大動脈瘤に合併したTracheopathia osteochondroplastica(T.O)の一例を報告する。症例は79歳の女性で, 咳嗽及び嚥下困難を主訴として入院した。胸部X線写真では左上肺野に巨大腫瘤陰影を認め, 気管は右側へ著明に圧排されていた。気管支鏡検査では, 腫瘤により圧迫されていた気管の左側壁にのみ小結節隆起病変を多数認めた。患者は入院第6病日目に大量喀血で死亡した。剖検では, 大動脈弓部の嚢状大動脈瘤が左肺に穿破していた。なお, 小結節隆起病変は病理所見よりT.Oと診断された。本症例に見られたT.Oの発症には, 大動脈瘤による気管局所の機械的圧迫が関与した可能性が考えられた。
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原内 大作, 木村 秀, 仁木 俊助, 田渕 寛, 高橋 敬治, 住友 正幸, 宇山 正, 原田 邦彦, 門田 康正
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
608-611
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
肺切除後の気管支断端瘻に対し, 経気管支鏡的に瘻孔を閉鎖できた2例を経験したので報告する。症例1は, 64歳, 男性, 右肺癌にて右中下葉切除術施行。術後3日目の気管支鏡検査で, 針穴大の気管支断端瘻を確認した。そこで, 抗生物質を加えたフィブリン糊を注入した。直後から空気漏れは消失し, 3カ月後の再検で, 瘻孔は閉鎖していた。症例2は, 59歳, 女性, 右肺癌にて右上葉切除術施行。術後69日目の気管支鏡検査で, 針穴大の気管支断端瘻を確認した。経気管支鏡的に, 色素と抗生物質を加えたフィブリン糊を注入したが不成功であった。フィブリン糊の付着と肉芽形成の促進を期待して瘻孔のブラッシングを行った。凝血塊により瘻孔は閉鎖され, フィブリン糊の注入なく症状は改善し, 2か月後の気管支鏡検査で, 瘻孔は閉鎖していた。経気管支鏡的治療法は, 小瘻孔に対して有用な方法と思われた。
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Chia-Ming Hsieh, Tadayuki Oka, Hiroharu Tsuji, Shinsuke Hara, Koji Kim ...
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
612-615
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
A 63-year-old male with bronchogenic carcinoma underwent right upper sleeve lobectomy and developed middle lobe atelectasis. Bronchoscopy showed edematous stenosis of the middle lobe bronchus. The atelectasis persisted in spite of vigorous physiotherapy snd repeated tracheal suctions through a minitracheostomy tube (Trahelper). A suction tube was then inserted into the trachea through the minitracheostomy tube and guided into the middle lobe bronchus by a bronchofiberscope. After repeated suctions and toiletting through the suction tube as well as temporary bronchial stenting, the atelectasis disappeared at ten days postoperatively and the patient was discharged three weeks after surgery.
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久保田 馨, 古瀬 清行, 河原 正明, 山本 暁
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
616-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
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フリー
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中村 慎一郎, 佐久間 貴彦, 今村 文生, 舛谷 仁丸, 宝来 威, 児玉 憲
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
616-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
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フリー
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山口 桂, 河合 豊, 大畑 裕之, 小林 圭介, 鈴木 章夫, 岩橋 徳明, 中野 孝司, 田村 伸介, 波田 寿一, 東野 一弥
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
616-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
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フリー
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尾辻 秀章, 内田 一光, 前田 宗宏, 畠山 雅行, 吉村 均, 今井 照彦, 大石 元, 打田 日出夫, 東条 尚, 飯岡 壮吾, 長 ...
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
617-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
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フリー
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三宅 淳史, 村山 尚子, 倉澤 卓也, 久世 文幸, 佐坂 徳浩, 渡部 智
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
617-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
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フリー
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杉原 雄治, 福岡 正博, 楠 洋子, 劉 震永
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
617-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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山本 裕之, 加堂 哲治, 高田 佳木, 高田 佳木, 大林 加代子, 池田 幸央, 岡田 佳代子, 丸田 力, 小河 幹治, 楢林 勇
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
617-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
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フリー
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福岡 和也, 堅田 均, 藤村 昌史, 長 澄人, 濱田 薫, 辻本 正之, 杉村 祐子, 鴻池 義純, 澤木 政好, 成田 亘啓, 今井 ...
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
617-618
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
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フリー
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東 義人, 後藤 喜美子, 小林 孝机, 杉田 孝和, 南方 良章, 新実 彰男, 堀川 貞夫, 鈴木 雄二郎, 西山 秀樹, 前川 暢夫
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
618-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
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フリー
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鈴木 雄二郎, 東 義人, 後藤 喜美子, 杉田 孝和, 南方 良章, 新実 彰男, 堀川 禎夫, 西山 秀樹, 前川 暢夫, 小林 豊和, ...
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
618-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
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フリー
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足立 秀治, 田中 浩司, 橋本 昌彦, 酒井 秀郎, 河野 通雄, 三島 豊, 高田 佳木, 大林 加代子
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
618-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
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永井 宏美, 西條 康夫, 徳江 豊, 穴沢 予識, 三木 誠, 本官 雅吉, 玉橋 信彰, 高橋 徹, 荒井 秀夫, 河端 美則
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
619-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
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青山 貞利, 宮本 裕介, 木村 昌宏, 佐藤 仁秀
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
619-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
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川村 光夫
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
619-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
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宗像 靖彦, 松浦 圭文, 太田 隆, 須田 秀一, 岡部 秀子
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
619-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
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立花 正徳, 成田 久仁夫, 斎藤 誠, 岩波 洋, 左近司 光明, 坪井 栄孝
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
619-620
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
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伊藤 伊一郎, 佐々木 峻, 菰田 研二, 花岡 秀人, 新津 勝宏
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
620-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
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阿部 信一, 安西 吉行, 杉山 茂樹, 伊藤 正幸, 荒井 信吾, 加藤 政男, 相馬 孝博, 横沢 忠夫, 入沢 敬夫, 小島原 將保
原稿種別: 本文
1989 年 11 巻 6 号 p.
620-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
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原稿種別: 付録等
1989 年 11 巻 6 号 p.
App4-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
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原稿種別: 付録等
1989 年 11 巻 6 号 p.
App5-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
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原稿種別: 付録等
1989 年 11 巻 6 号 p.
App6-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
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原稿種別: 付録等
1989 年 11 巻 6 号 p.
App7-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
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原稿種別: 付録等
1989 年 11 巻 6 号 p.
App8-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
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原稿種別: 表紙
1989 年 11 巻 6 号 p.
Cover3-
発行日: 1989/11/25
公開日: 2016/10/01
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