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原稿種別: 表紙
1994 年 16 巻 1 号 p.
Cover1-
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 表紙
1994 年 16 巻 1 号 p.
Cover2-
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1994 年 16 巻 1 号 p.
App1-
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1994 年 16 巻 1 号 p.
App2-
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1994 年 16 巻 1 号 p.
App3-
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1994 年 16 巻 1 号 p.
App4-
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 目次
1994 年 16 巻 1 号 p.
Toc1-
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 目次
1994 年 16 巻 1 号 p.
Toc2-
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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谷本 普一
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
1-2
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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久保田 伊知郎, 柴田 紘一郎, 市成 秀樹, 原 政樹, 清水 哲哉, 吉岡 誠, 松崎 泰憲, 関屋 亮, 鬼塚 敏男, 岩本 勲, 古 ...
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
3-10
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
幼犬を用いて自家気管移植を行い, 移植気管への血流に影響する因子として, 気管移植の部位と気管固有鞘の剥離の有無が実験成績にどのように影響するかを検討した。実験群を以下の3群に分けた。I群(N=7);頚部気管7軟骨輪部を自家気管移植し, 有茎大網片で移植気管および吻合部を被覆した。気管固有鞘の剥離は最小限にとどめた。II群(N=9);移植気管の上下4軟骨輪部の気管固有鞘を完全に剥離後, 胸部気管7軟骨輪部を自家気管移植し, I群と同様に有茎大網片で被覆した。III群(N=15);II群と同様の方法で有茎大網片被覆による胸部気管移植を行ったが, 気管固有鞘の剥離は最小限にとどめた。100日以上の生存率はI群;0%, II群;11.1%, III群46.7%とIII群が最も良好であった。致死的気管合併症の頻度では, I群;100%, II群;80%, III群;33.3%であり, I, III群間で有意にIII群が低率であった。また, II, III群間では有意差はなかったが, III群が低率の傾向が認められた。以上のことより, 気管移植部の安静および周囲組織からの血流の温存が自家気管移植の成功のための重要な因子と考えられた。
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大森 久紀, 楠 洋子, 平島 智徳, 玉野井 優水, 梁 尚志, 松井 薫, 益田 典幸, 中川 和彦, 高田 実, 菊井 正紀, 森野 ...
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
11-20
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
中枢気道発生のいわゆるLow-grade malignant tumorとされている自験例(中心型カルチノイド10例, 腺様嚢胞癌5例, 唾液腺型混合腫瘍 : 以下混合腫瘍3例)について, 気管支鏡所見および臨床経過を検討した。カルチノイドは, 気管支腔内への増殖が主体で, 全例ポリープ型を示し, 周囲粘膜への明らかな浸潤所見は見られず, 蒼白ないし赤色調で, 壊死を伴うものがみられた。腺様嚢胞癌は, より中枢側の気管・気管支より発生し, 形態はポリープ型から粘膜下浸潤型まで様々であったが, いずれも強い長軸進展の傾向がみられ, 腫瘍周囲の気管支壁粘膜下への浸潤を認めたものが多かった。全例蒼白調で粘膜に被われた凹凸不整を呈し, 樹枝状の血管怒張の著明なものが多かった。混合腫瘍では形態的な特徴は指摘できないが, 周囲粘膜下への浸潤は認めなかった。中心型カルチノイドには進行癌は見られなかったが, 腺様嚢胞癌の3例, 混合腫瘍の1例にIII, IV期の進行癌が見られ, それらは全例癌死であった。手術を施行した症例の生存期間は6∿153ヵ月(平均60ヵ月)で全例生存中であるが, 全体の5年生存率は, カルチノイド, 腺様嚢胞癌, 混合腫瘍でそれぞれ67%, 30%, 67%と低値であった。low-grade malignant tumorといえども進行例や非手術例の予後は悪く, 早期発見が重要であると考えられた。
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濱田 薫, 長 澄人, 徳山 猛, 前田 光一, 成田 亘啓, 佐々木 義明, 渡辺 裕之, 今井 照彦, 山田 雄三, 前川 純子, 北村 ...
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
21-27
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
ヒート・プローブ法の気管支鏡への応用について検討した。1)犬気管壁に対する検討 : 摘出された犬気管壁では60J加熱で粘膜下層に, 90, 120Jでは気管周囲組織に影響が及んでいた。in vivoとしての治癒過程の検討では90J負荷でも4週以内に線維化を伴い修復されていた。2)ヒト気管壁に対する検討 : 90J以下の加熱では影響は粘膜下層から軟骨線維層に留まっていた。3)臨床経験 : 肺癌による喀血症例4例をヒート・プローブ法にて止血した。また肺癌症例で中枢気道に癌の浸潤, 腫瘤性発育を伴う3例に対して腫瘤の縮小を目的としてヒート・プローブ法を用い結果を得た。以上, ヒート・プローブ法は中枢気道に対しても比較的安全に用いることができ, 気管支鏡下治療法の一つとして期待されるものと考えた。
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安場 広高, 安井 一清, 門 政男, 神頭 徹
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
28-32
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
症例は27歳女性で, 20年前より大きさの変わらない右肺門に重なる腫瘤陰影に対し気管支鏡検査を行ったところ, 気管分岐部より2cmの右主気管支の内側より発する過剰気管支が認められ, 腫瘤陰影はそれに交通した2個の嚢胞であることが, 気管支造影と胸部CT撮影で確認された。血中CA19-9は高値を示したが嚢胞切除後に正常化した。切除標本の病理所見から, 過剰気管支を伴う2個の気管支性嚢胞と診断されたが, 気管支性嚢胞が過剰気管支に交通していたという報告はなく, きわめて稀な例と考えられた。先天的異常である過剰気管支や気管支嚢胞の成因を考える上で貴重な症例と考え若干の考察を加えた。
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中村 洋, 野村 敏, 三浦 剛史, 松本 常男, 中西 敬
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
33-39
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
photodynamic therapy(PDT)と放射線療法の併用をroentgenographically occult lung cancer(ROLC)患者6例に対して施行した。4例は内視鏡的肺門部早期扁平上皮癌で, 2例は臨床的肺門部早期扁平上皮癌であった。PDTのみで6例中3例で腫瘍は完全に消失, 残りの3例でも著明な縮小をみた。放射線療法を併用することによって全例で癌は消失, 以後, 4ないし87ヵ月の観察期間中局所再発をきたさなかった。PDTと放射線療法の併用は局所制御には有効な方法と考えられたが, 3例が胸腔内他部位への再発ないしは重複癌にて死亡しており再発後の治療が今後の問題点と思われた。
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高山 俊政, 平井 三郎, 石原 照夫, 熊崎 智司, 佐野 光一, 三島 秀康, 佐藤 弘一
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
40-44
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
右S^3a原発肺腺癌CT2N0M0, と診断された43歳, 男性の右上葉肺癌に対し, Neoadjuvant chemotherapyを行った後, 右上葉切除, R2aリンパ節郭清術を行った。さらに, 下葉支周囲リンパ節も郭清し, 有茎心膜周囲脂肪組織にて気管支断端およびその周辺の気管支を被覆し手術を終了した。術後経過良好であったが, 術後10日目の気管支鏡にて右中間気管支幹以下の粘膜壊死を伴う壊死性気管支炎を認めた。経過観察にて術後20日目に改善傾向を示し, 術後60日目に治癒した。本例はNeoadjuvant chemotherapyを行っているが, 壊死性気管支炎との直接的な因果関係は不明であり, 現在までの報告例から全身的な因子よりも局所的な因子が壊死性気管支炎の発生に関係があるように思われた。肺切除に際し気管支の剥離は最小限にとどめる事が気管支動脈循環の温存に対しては原則であるが, 肺癌等, 悪性腫瘍に対しては, 系統的でかつ広範囲なリンパ節郭清が必要であり, これは気管支動脈血流温存とは相反するものである。本例で, 壊死性気管支炎の範囲が広いにも関わらず致命的な合併症とならなかったのは, 心膜周囲脂肪織による気管支断端周囲被覆が穿孔防止および治癒過程における血流温存の一助となった為と考えた。
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増本 英男, 河野 茂, 前崎 繁文, 河本 定洋, 荒木 潤, 浅井 貞宏, 古賀 宏延, 原 耕平
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
45-50
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
症例は73歳, 女性。1988年10月に右上葉の肺結核を発症。しかし, 薬疹の出現などにより服薬の中断があり, そのため排菌を繰り返した。その後右上葉に菌球が出現し, 喀痰よりガフキー2号がでたため1991年11月に当科4回目の入院となった。気管支鏡検査では右B^1と空洞との間に大きな交通を認め, 気管支鏡が挿入可能であった。菌球を直接観察でき, 空洞内を生食で洗浄し, 鉗子で菌球を崩した。薬剤アレルギーのため抗真菌剤は使用しなかったが, 約3ヵ月後の気管支鏡検査で菌球の消失を確認し, また, アスペルギルス沈降抗体は陰性化した。その後アスペルギローマの再発を認めていない。1回の機械的刺激だけで菌球が消失した要因としては, (1) 菌球が新しかったこと, (2) 空洞と気管支の間に大きな交通が存在していたこと, (3) 細菌感染の合併などが考えられた。アスペルギローマの治療には抗真菌剤だけではなく, 機械的刺激や喀痰融解剤の併用も有用と思われた。
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織田 裕繁, 小串 亮三, 渡辺 講一, 石崎 驍, 永吉 健介, 原 耕平
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
51-55
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
基礎疾患として呼吸器系疾患の既往のない高齢者の気管支動脈瘤の一例を報告した。症例は77歳男性。突然の繰り返す大量喀血を主訴として来院した。来院時の胸部X線では左舌区の浸潤影を認め, 気管支鏡検査にては1B^4よりの出血を認めた。同時に気管支動脈造影を施行したが, 胸部X線上の浸潤影と一致して約4mm大の動脈瘤を認め喀血の原因として気管支動脈瘤が考えられた。本症は非常にまれな疾患であるが気管支動脈造影などの普及により本邦でも20数例の報告がなされている。最近は大量喀血に対してのスポンジェル注入療法の効果も報告されていることから, 今回の我々の症例のように基礎疾患のない突然の喀血を認めた場合には気管支動脈瘤などまれな疾患との鑑別のためにも気管支動脈造影など積極的な原因検索が重要であると思われた。
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糸井 和美, 桑原 正喜, 松岡 勝成, 高田 哲也, 兼松 隆志
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
56-60
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
15歳の女児に発症した右上葉気管支原発の粘表皮癌に対し右上葉切除術に気管支形成術を加えた。患者は血痰を主訴に来院したが, 胸部X線では異常所見は確認できなかった。CT上, rS^6の肺嚢胞と右上葉入口部に腫瘤陰影が認められた。気管支鏡を施行したところ表面が黄色調で平滑な隆起性病変が右上葉入口部に存在した。パンチ生検にて気管支腺腫が疑われ, 全身麻酔下に右上葉切除術, 気管支形成術が施行された。組織学的には腫瘍は類上皮細胞とムチン産生細胞より成り病理的には粘表皮癌と診断された。腫瘍は気管支壁を越えてはいるが肺実質には浸潤していなかった。患者は術後2年10ヵ月の現在元気に生活を送っている。
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佐川 元保, 斎藤 泰紀, 菅間 敬治, 佐藤 雅美, 高橋 里美, 薄田 勝男, 遠藤 千顕, 陳 炎, 桜田 晃, 相川 広一, 岡庭 ...
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
61-65
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
高周波スネアによるポリペクトミーは, 気道腫瘍に対する内視鏡的治療として注目されている。今回当科での治療例6例を対象として, 効果, 問題点等を検討した。症例は気管癌による気管狭窄1例, 気管乳頭腫1例, 肺癌による気管支狭窄3例, 気管支内神経鞘腫による右中間幹閉塞1例であった。乳頭腫は根治を, 他の5例は症状改善を目的とし, YAGレーザー治療を併用した。気管狭窄を除く5例では目的を達し合併症はなかった。しかし気管狭窄例は, 腫瘍が気管を95%狭窄し前壁から突出していたためスネアがかかりにくく, 出血のため気管切開を要した。高周波スネアによる治療は, ポリープ状の腫瘍やそれによる狭窄に対して概ね迅速な改善を得ることができた。また, この方法は煙の吸入によるSaO_2の低下がないことから, 低肺機能の症例にも施行しやすいと考えられた。しかし, 易出血性の腫瘍は時に出血が問題になる。また, 後壁以外から突出する腫瘍の場合, 患者を側臥位や腹臥位にする等の工夫も必要である。
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稲垣 雅春, 赤荻 栄一, 三井 清文, 石川 成美, 鬼塚 正孝, 森田 理一郎, 岡崎 洋雄, 菅 理晴, 石橋 敦, 山本 達生
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
66-70
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
患者は49歳の女性。食道平滑筋肉腫術後1年2ヵ月, 再発病巣の気管分岐部浸潤による気道狭窄で呼吸困難を生じた。気管支鏡検査では気管分岐部に腫瘍があり, 右は主気管支から中間幹末梢まで, 左は主気管支入口部に限局する狭窄であった。Nd-YAGレーザー照射を行った後, 左主気管支入口部にリング付きシリコンステントを, 局所麻酔下に気管支ファイバースコープをスタイレットとして挿入・留置した。良好な開存及び固定性が得られ, 呼吸困難は改善した。外来通院が可能となり, 患者のQOLの向上に有用であった。
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桐生 拓司, 小林 英夫, 川口 真平, 叶 宗一郎, 上部 泰秀, 永田 直一, 相田 真介, 玉井 誠一, 吉田 雅治
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
71-76
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
症例は35歳男性。主訴は胸痛, 血痰。平成4年10月より, 主訴が出現し, 胸部写真上, 空洞を伴う多発結節影が認められたため, 入院となった。TBLBにて, 肉芽腫を伴う壊死性血管炎を認め, ウェゲナー肉芽腫症と診断した。治療前, 抗好中球細胞質抗体(C-ANCA)は, ELISA法(正常値≦10 ELISA unit)にて, 血清中96 ELISA unit(アルブミン補正後28.2 ELISA unit・dl/g), 胸水中87 ELISA unit, BALF中9.2 ELISA unit(アルブミン補正後699 ELISA unit・dl/g)と高値を呈した。治療に伴い, 臨床症状, CRP, 胸部写真は改善したが, 血清, BALF中C-ANCAは依然高値であった。PSL減量中に再燃をきたし, 血痰, 鼻出血, CRP再上昇, 胸部写真の増悪を認めた。以上の経過は, 活動性の指標としてのC-ANCAの有用性を示唆するものと思われた。本例は胸水及びBALF中C-ANCA陽性を検出しえた本邦第1例と思われる。
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増本 英男, 河本 定洋, 荒木 潤, 浅井 貞宏, 南 寛行, 池野 雄二
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
77-82
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
症例は39歳, 男性。喫煙歴1日30本×21年間。既往歴に特記事項なし。検診で左下肺野の結節影を指摘され, 1990年6月入院した。胸部CTで両側下肺野胸膜直下にごく軽度の網状影がみられた。結節は左S^<10>に存在し, 経皮肺生検で過誤腫が疑われた。左開胸肺生検が施行され, 肺過誤腫とDIP様病変を認めた。術後施行した右B^9及び左B^<10>_bからのBALではどちらも総細胞数は増加し, マクロファージが100%近くを占めていた。右肺底部からのTBLBでもDIP様病変が得られたことより, 肺過誤腫周囲に限局してみられる非特異的なDIP様反応とは区別された。現在無治療で経過観察しているが, 手術後も喫煙を続け, 約2年8ヵ月後の胸部CTでは両上葉背側に軽度の陰影の拡大がみられた。現時点においてもRespiratory bronchiolitisとDIPとの鑑別は困難で, 長期にわたる経過観察が重要と思われた。
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内藤 龍雄
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
83-87
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
広域抗生物質が誘引と思われたびまん性肺出血の1例を経験したので報告する。症例は67歳, 女性。クモ膜下出血の手術後より意識障害がつづくためIVH管理となった。術後の感染予防のためCTMが, また, 経過中高熱出現のためCTX, SBPCがそれぞれ投与された。術後約1ヵ月後, 突然喀血し, チアノーゼが認められた。胸部X線写真では両肺にびまん性の浸潤影がみられた。気管支鏡検査では気管, 気管支全体に血液の付着はみられたが, 出血の原因となる病変は認められなかった。凝固系検査でプロトロンビン時間の延長とトロンボテストが低値であった。また, 抗GBM抗体, 抗核抗体, 免疫複合体は全て陰性であった。以上の所見よりびまん性肺出血と診断し, その原因はビタミンKの摂取不足と広域抗生物質使用による出血傾向が考えられた。酸素療法を行い, ビタミンKおよびメチルプレドニゾロン投与を開始したところ, 以後再出血はなく約1ヵ月の経過で略治した。
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平良 修, 三浦 弘之, 内田 修, 岡田 真也, 加藤 治文
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
88-93
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
迷入異物が気管を貫通した稀な1例を報告する。症例は28歳の男性で, 咳嗽, 血痰を主訴に来院した。胸部X線写真で上縦隔に気管を横断する金属針様陰影を認め, 既往歴から6ヵ月前に右鎖骨遠位端骨折骨接合術に用いたKirschner鋼線が上縦隔に迷入したと診断した。CT画像上鋼線は上部気管を右から左へ完全に貫通し, 内視鏡でそれを確認した。血気胸, 縦隔気腫, 皮下気腫の合併はなかった。手術法は局所麻酔下に前頸部を襟状切開, 気管切開は行わず貫通している第5気管軟骨左外側から外径2mm, 長さ5.5cmの迷入kirschner鋼線を摘出した。術後経過は順調で, 第12病日に退院した。
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吉川 隆志, 牧村 士郎
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
94-98
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
長期間介在した異物に対して気管支が肉芽腫性変化をきたし, 異物喀出後も感染を繰り返すことによって高度の無気肺, 気管支拡張症をきたしたと考えられる症例を経験したので報告する。症例は47歳, 男性。一歳頃にシャープペンシルの先を誤嚥し, 40歳時に喀出す。その後繰り返す肺炎の精査のため入院した。精査の結果, 異物により生じた無気肺, 気管支拡張症と診断したが, 既に異物は喀出されており経過観察となった。47歳時, 胸痛と呼吸困難が出現したため胸部X線写真をとったところ, 舌区の無気肺を認めたため再入院となった。気管支造影では左底幹の閉塞は7年前と同様で, さらにB^<1+2>と舌支の閉塞も認めた。種々の検査の結果, 左肺の機能は殆どなく, 今後も肺炎を繰り返す事も予想されたため左肺全摘術が行われた。
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谷口 英樹, 内山 貴尭, 山岡 憲夫, 岡 忠之, 久松 貴, 辻 浩一
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
99-103
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
症例は56歳女性。主訴は血痰。詳細な病歴聴取にても異物誤嚥の記憶はなかった。現症では右下肺野の呼吸音の減弱を認め, 検査所見では炎症所見なく, また呼吸機能で1秒率の軽度の低下があったが, 血液ガスも正常であった。胸部断層写真では右中間幹に石灰化と狭窄を認め, 気管支鏡では右中間幹は全周性の肉芽腫によりほぼ閉塞状態にあり, 中央に白色の異物が観察された。肉芽腫の生検標本にはSulfur granuleを認め, 気管支放線菌症と診断, 合成ペニシリン剤の治療を行った後の内視鏡で肉芽腫は消失し, 棍棒状の異物を生検鉗子にて摘出しえた。異物は鶏の骨であり, 患者は合併症なく27日目に退院し, 以後再発はない。異物に伴う気管支放線菌症は検索し得た限り本邦第2例目で非常に稀な疾患であり, 文献的考察を加え報告した。
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桶谷 典弘, 斎藤 博之, 江部 達夫, 荒井 奥弘
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
104-
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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石浦 嘉久, 藤村 政樹, 松田 保, 明 茂治, 西 耕一, 大家 他喜雄, 笠原 寿朗, 水橋 啓一, 小川 晴彦, 日置 詩子, 佐々 ...
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
104-
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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武藤 真, 池上 達義, 長谷 光雄, 大竹 洋介, 平井 隆, 山中 晃, 北市 正則
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
104-105
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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山田 陽介, 高橋 龍一, 横山 晶, 木滑 孝一, 栗田 雄三
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
105-
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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石垣 昌伸, 山田 志郎, 宮崎 英明, 高瀬 恵一郎, 岡崎 浩, 岡田 恒人, 松田 正史, 桜井 滋, 栂 博久, 大谷 信夫
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
105-
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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平井 隆, 大竹 洋介, 山中 晃
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
105-
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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平塚 雅英, 広野 達彦, 大和 靖, 土田 正則, 青木 正, 渡辺 直純, 江口 昭治, 大崎 直樹
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
105-
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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池上 達義, 武藤 真, 長谷 光雄, 田坂 康之
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
105-106
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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市橋 匠, 家接 健一, 関 征夫, 小林 弘明
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
106-
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
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大和 太郎, 清水 淳三, 村上 真也, 林 義信, 森田 克哉, 徳楽 正人, 荒能 義彦, 森藤 英希, 石川 智啓, 渡辺 洋宇, 小 ...
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
106-
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
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片山 伸幸, 藤村 政樹, 沼田 由夏, 野村 将春, 石浦 嘉久, 柴田 和彦, 斎藤 元泰, 三宅 靖, 中積 泰人, 松田 保, 上尾 ...
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
106-107
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
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渡辺 和良, 藤村 政樹, 沼田 由夏, 野村 将春, 石浦 嘉久, 柴田 和彦, 斎藤 元泰, 三宅 靖, 中積 泰人, 松田 保, 上尾 ...
原稿種別: 本文
1994 年 16 巻 1 号 p.
107-
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
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原稿種別: 付録等
1994 年 16 巻 1 号 p.
107-
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
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原稿種別: 付録等
1994 年 16 巻 1 号 p.
App5-
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
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原稿種別: 付録等
1994 年 16 巻 1 号 p.
App6-
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
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原稿種別: 付録等
1994 年 16 巻 1 号 p.
App7-
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
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原稿種別: 付録等
1994 年 16 巻 1 号 p.
App8-
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
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原稿種別: 付録等
1994 年 16 巻 1 号 p.
App9-
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
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原稿種別: 付録等
1994 年 16 巻 1 号 p.
App10-
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
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原稿種別: 表紙
1994 年 16 巻 1 号 p.
Cover3-
発行日: 1994/01/25
公開日: 2016/10/01
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