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原稿種別: 表紙
2005 年 27 巻 4 号 p.
Cover1-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2005 年 27 巻 4 号 p.
App1-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2005 年 27 巻 4 号 p.
App2-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2005 年 27 巻 4 号 p.
App3-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2005 年 27 巻 4 号 p.
App4-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
2005 年 27 巻 4 号 p.
App5-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 目次
2005 年 27 巻 4 号 p.
Toc1-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 目次
2005 年 27 巻 4 号 p.
Toc2-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
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加藤 良一
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
271-272
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
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フリー
私が初めて呼吸器内視鏡検査を見たのは1979年頃と記憶しています. 慶應義塾大学医学部の6年生であった私は耳鼻咽喉科の臨床実習で耳鼻咽喉科の内視鏡室に連れて行かれました. 大部分の患者は直達喉頭鏡検査を受けていましたが, 飛びぬけて長い管を挿入されている患者がいました. 後から思えば硬性気管支鏡検査を受けていたと思われます. 術者はかなりのご高齢で白い布製のガウンに額帯鏡の鏡の部分に顔面をすっぽり覆う透明なアクリル板が付いているシールドをつけられていました. 卒業して数年後この体験を先輩に話すと, この術者は日本に硬性鏡を導入されることに貢献された小野譲先生だと教えられました. 1983年に私は母校の呼吸器外科研究室のレジデントになりました. フレキシブル気管支ファイバースコープにティーチングスコープをつけてもらい先輩に気管支鏡を教えてもらいましたが, ティーチングスコープを装着すると視野が暗くなり, また術者の他は助手が1名しか視野を共有できませんでした. ティーチングスコープを覗ける立場を何とか確保しようと腐心したものです.
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佐藤 篤彦
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
273-275
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
呼吸器科領域における気管支肺胞洗浄(bronchoalveolar lavage:BAL)の導入は, BALF(BAL fluid)を用いて各種呼吸器疾患の免疫学的, 生化学的解析から診断面, 病態面の臨床的研究に大きく貢献してきた. BALという手技の幕開けは, 1961年Myrvikによって実験動物(家兎)から回収されたBAL細胞によって肺肉芽腫病変における肺局所の免疫応答の研究が端緒であった. BALの臨床的応用は, 呼吸器研究分野に画期的な発展をもたらすとともに研究者に強烈な活気を賦与せしめた. したがって, 1983年BALはliquid biopsy of the lung(Hunninghake)と称されもしている. 外界と接する気道に存在する免疫担当細胞による病変形成には, 粘膜面に独自の気道粘膜免疫機構としての気管支随伴リンパ組織(bronchus-associated lymphoid tissue:BALT)の役割について研究を進めねばならない. BAL細胞から肺組織反応を惹起せしめる局所免疫(local immunity)の応答には, BALからBALTへの研究の展開が求められる. 研究テーマは, 基礎的研究から臨床的エビデンスに還元することで成果が生まれる.
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大森 一光
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
276-277
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
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長尾 啓一
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
278-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
らせん(ヘリカル)CTが普及し, 単純X線写真では見いだされなかった肺内小病変が指摘されるようになった. さまざまな病変の中で最も問題になるのが小さな結節である. 肺癌の可能性があり, 判断を誤って放置または長期経過観察にすると根治療法の機を逃すことがありえるからである. 肺野型肺癌の発見を目的とする肺癌検診を胸部らせんCTで行おうとする試みがなされてきた. 肺癌検診への公的補助金が一般地方財源に含まれて交付されている現在, 胸部CT集団検診への全額公的費用補助はまず困難である. しかし, らせんCTでの優れた肺野結節陰影発見能力は公表され多くの一般者も認知しているので, 受診しようとする者とそれを受け入れようとする医療機関の合意によりさまざまな形で胸部らせんCTが撮られている. 会員制の定期肺癌CT検診, 人間ドックでのオプション, そして検診機関による一部公費負担による胸部CT検診がそれらである. さて, このようにさまざまな医療機関で胸部らせんCTが撮影されると当然多数の者で結節が発見され, その事後措置が必要となる. 現時点では, CT画像での判断基準は暫定的なものであり, 経過観察と判断されてもいずれは結節が小さな段階で確定診断のための検査をすることになる. 肺野小結節への最終的精密検査は胸腔鏡下肺生検であろう. しかし侵襲が少ないとはいえ全身麻酔をかけられ胸壁に小切開を施されることになる. できれば局所麻酔下経気管支的検査で診断してもらいたいというのは万人が望むところである. 今回のミニ特集は上記のような背景に基づいて企画した. まずはルチーンでの気管支鏡による肺野末梢小結節病変の診断能はどの程度であろうか. 小結節というと径10mm前後が区切りになると思われるが普通の気管支鏡だけではなかなか確定診断しにくいであろう. そこで気管支鏡検査現場にてさまざまな工夫がなされ, これまで多くの臨床報告がなされてきた. 今回の特集では, ルチーンの気管支鏡による小結節病変への診断成績と, 極細径気管支鏡による診断, 経気管支超音波検査, 末梢小結節病変近傍からのマイクロサンプリングの意義, そしてCTガイド下での気管支鏡操作による成績についてご紹介いただく. この特集が会員諸氏の日々の臨床に少しでも参考になれば幸いである.
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藤田 明
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
279-284
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
末梢小結節病変, とくに末梢発生の肺癌の診断法として, 気管支鏡を用いた組織生検, 細胞診は第一選択の検査であるが, それによって診断が得られない場合もある. 診断率向上のために, 現在まで, 気管支鏡本体や器具の改良, そして, 超音波診断やCT診断を応用した検査支援装置等の開発も進んではいるが, 一般の施設では, 汎用型の気管支鏡を使用して診断しているのが現状であろう. 一方, 陰影の拡がりの小さい肺結核で, 喀痰が得られないか, 喀痰塗抹菌陰性である例や, 胸部X線写真上の結節影や腫瘤影に対して肺癌と他疾患との鑑別診断の必要な例でも, 気管支鏡検査は実施されている. 本稿では, 末梢小結節病変, とくに肺癌と肺結核に対して, 従来型の汎用気管支鏡を使用した診断能について検討した結果を提示し, 文献報告の成績も加えて解説する. 1. 肺癌症例に対する診断率の検討 1983年から1990年までに気管支鏡検査を実施した末梢発生の肺癌患者を対象とした. 気管支内腔に腫瘍の直接所見や閉塞を認めた例は除外した.
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新島 眞文, 江渡 秀紀
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
285-289
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
OLYMPUS社製BF type-XP40は径が2.8mmの極細径ファイバースコープで, 8次分岐以細の気管支の観察が可能である. このため肺末梢小病変に対してルチーンスコープより病変に近接することが可能で, 診断に有力なツールといえる. しかし極細径のファイバースコープの特性を理解していないと, 期待した結果が得られないことがある. 日常診療に用いる際の留意点について解説した. また, われわれの施設での極細径気管支鏡で得られた自験データについても簡単に紹介した.
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栗本 典昭, 長田 博昭, 宮澤 輝臣, 宮津 由香, 石田 敦子, 村山 正毅, 西坂 隆
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
290-295
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
気管支腔内超音波断層法(endobronchial ultrasonography:EBUS)は, 気管支鏡を介し気管気管支内腔に細径超音波プローブを挿入し, 気管気管支壁, 気管支周囲組織の超音波断層像を得る検査である. EBUSは, 1990年のHurterらの肺, 縦隔への気管支腔内超音波断層法の報告に始まり, 現在EBUSは, 気管支壁深達度診断, 肺末梢病変の位置の同定, 質的診断(良悪性診断), リンパ節などの気管支周囲臓器の描出, 経気管支針生検時の穿刺部位の決定等に用いられ始めている. 我々は1994年からEBUSを始め, 約2100例のEBUSを行ってきたが, 気管支鏡の鉗子口から挿入された細い超音波プローブが経気管支的に病巣内に到達すると, 含気が減っている病巣は明瞭に描出されることが解った. そのEBUSの内部構造から良悪性診断, 分化度の評価ができるか否か, 124病変でのtype classificationの検討結果を前半で示す. また, 肺末梢病変の確定診断には, 現在, 気管支鏡下擦過細胞診, transbronchial biopsy(TBB), percutaneous lung biopsyなどが広く用いられてきている.
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渡辺 真純, 石坂 彰敏, 仲村 秀俊, 神谷 一徳, 神山 育男, 佐和 貞治, 小林 紘一
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
296-301
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
目的. 肺野小型円形陰影の発見頻度が増加しているが, 非侵襲的に確定診断を得ることは必ずしも容易でない. 低侵襲で特定領域の気道上皮被覆液(ELF)を採取できる気管支鏡下マイクロサンプリング(BMS)法を応用し, 末梢型小型肺腺癌症例で腫瘍近傍のELF中腫瘍マーカーを測定し肺癌の補助診断となりうるかを検討した. 方法. 末梢肺癌症例に対してBMSプローブを使用しX線透視下に腫瘍または近傍のELFを採取し腫瘍マーカー(CEA, CYFRA, SLX)を測定した. 対照として肺癌症例の対側肺, 非癌症例肺のELF中腫瘍マーカーを測定した. 結果. 肺癌症例(n=16)の腫瘍径は8〜28mm, 平均16mm. いずれも外科的切除により腺癌と診断された. 従来の気管支鏡下生検, 細胞診で肺癌と診断された症例は16例中7例(44%)であった. 腫瘍周囲と反対側のCEAは20.5±44.2(M±SD)および1.9±1.6ng/ml, CYFRAは237.8±317.1および82.6±171.1ng/mlでいずれも有意差を認めた(p<0.01). SLXは202±302および116±115U/mlであった. 一方, 非癌患者(n=15)におけるELF中各マーカー値はCEA2.5±2.0, CYFRA5.1±5.0, SLX77.8±45.1であった. Receiver operating curve解析ではCYFRA, CEAは左肩上がりの至適曲線を示した. 結論. MS法は低侵襲であり, ELF中のマーカー特にCYFRA測定は末梢肺癌診断の補助となる可能性が示唆された. また, BMS法によるELFからプロテオーム解析が可能なことも判明した.
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小林 寿光, 土田 敬明, 金子 昌弘
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
302-306
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
背景. CTが普及することでX線写真に写らない病変が多数発見され, 肺野病変の標準的な確定診断手技である気管支鏡検査が適応されたが, X線透視下に位置の確定できない病変への到達は難しかった. そこに新たなCT透視やX線透視装置を併置したCT装置が, 放射線領域の検査用に開発された. これがCTガイド下気管支鏡検査が開始された背景である. 目的. X線透視下に3次元的な位置が確定できない病変から, 気管支鏡検査で低侵襲に確定診断用検体を採取することを検査の目的としている. 方法. 検査方法は通常の局所麻酔下のX線透視下気管支鏡検査と基本的には同様で, 病変と生検器具の位置を確認するために高分解能CTを追加することで確実に病変から検体を採取する. 結果. 1995年12月から2000年3月までに, 190例, 206病変に対して検査を施行した. 病変の長径は0.5〜6.0cm, 平均1.66cmであった. 検査の結果95例で悪性疾患の診断を得た. 5年以上の経過観察期間をおいた判定で121例が悪性疾患と診断され, 検査適応その他の問題もあるが, 全体の検査では悪性疾患の78.5%で診断を得ることができたと考えられる. 考察. CTガイド下気管支鏡検査の意義は, X線透視下に位置の確定できない病変の確定診断が得られることであるが, 検査の本質的な限界から悪性疾患の否定には限界がある. そのため検査の意義を充分考えて適応を決め, 検査後にその結果を適切に判断してその後の臨床方針を決めていくことが重要である.
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木代 泉, 吉田 武, 町田 優, 加藤 士郎, 金子 昇, 長井 千輔, 三好 新一郎
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
307-312
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
背景. 気管原発腺様嚢胞癌に対して3回のレーザー焼灼術と放射線治療を行い, その後の瘢痕性狭窄に対してバルーン拡張術およびスパイラルZステントを留置し, 発病から9年を経過した症例を経験した. 症例. 44歳, 女性. 1995年12月に胸部単純レントゲンにて異常陰影を指摘され当科受診した. 気管支鏡検査で左主気管支は腫瘍により完全閉塞し, 気管分岐部を越えて右主気管支を高度狭窄していた. 生検で腺様嚢胞癌の診断を得, レーザー焼灼で右主気管支の気道を確保し, 引き続き放射線照射70Gyを行った. その後, 1996年4月と2000年1月にレーザー焼灼を追加した. しかし, その3ヵ月後に労作時呼吸困難が出現し, 左主気管支に高度瘢痕性狭窄を確認したため, バルーンを用いて前拡張させ, スパイラルZステントを挿入した. 9年を経過し自覚症状なく生存中である. 結論. 腺様嚢胞癌の手術不能例に対して, 積極的に集学的治療を行うことで長期的に気道を維持することが可能になるものと考えられた.
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水村 賢司, 小林 朋子, 山口 賢二, 伊藤 玲子, 須金 紀雄, 高橋 典明, 橋本 修, 堀江 孝至
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
313-319
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
背景. 治療開始後の画像所見において結核性リンパ節病変の拡大を見ることがあるが, 多くの症例では治療経過中に縮小し6ヶ月以降の増大は稀である. 症例. 16歳, 男性. 主訴, 発熱, 咳嗽. 2004年2月, 他医で右上肺野に浸潤影認め, 抗生剤等で治療が行われたが, 改善傾向が乏しいため精査加療目的で当院呼吸器内科転院となった. 入院時胸部CTでは, air bronchogramを伴う広範な均等影を示し, 肺門部のリンパ節腫大を認めた. 胸腔鏡下手術にて右上葉病変を生検し, 乾酪壊死を伴う肉芽腫の組織所見より結核と診断. 抗結核薬で治療開始後4ヶ月目より気管傍リンパ節, 気管前リンパ節が次第に拡大した. 治療開始後7ヶ月目の気管支鏡検査では右B^3入口に隆起性病変が見られ, 生検で気管支粘膜の壊死を伴う類上皮細胞肉芽腫を認め, 結核性壊死性病変と考えられた. 結語. 本症例は一次結核症の臨床像を示し, 治療開始後6ヶ月経ても縦隔リンパ節病変がさらに増大したため気管支鏡検査を行い, 結核性病変を確認した. 気管支鏡検査は, 治療経過中の気管支病変の診断に重要であると考える.
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圓谷 由紀子, 宇野 秀之, 渋谷 泰寛, 中村 清一
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
320-324
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
背景. 長期間症状が安定し, 再燃により気管支病変を伴ったWegener肉芽腫症の1例を経験した. 症例. 45歳男性で, 鼻出血や喘息発作を繰り返し, 鼻粘膜病理組織像や臨床所見からWegener肉芽腫症(以下WG)と27歳で診断され, ステロイド剤(以下CS)とシクロホスファミド(以下CPA)により治療されていた. 42歳の時, 出血性膀胱炎の併発でCPAを一時中止したところ, 徐々にPR3-ANCAの上昇や食欲不振や体重減少などの臨床症状が出現したため, 再度CSにCPAを追加投与し, 病態は改善した. 半年後にPR3-ANCAが高値となったので, WGの再増悪と考えた. 胸部異常影が新たに出現し, 気管支鏡で以前は認めなかった左右主気管支に隆起性病変, 右上葉入口部には気管支狭窄所見が出現した. 結果. CPAを併用した治療により, 隆起性病変は縮小したが, 右上葉入口部の気管支狭窄は改善せず更に増悪した. WGの増悪時には気管支鏡フォローも大切であると考えられた.
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富永 正樹, 岩崎 由紀子, 加藤 收
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
325-329
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
背景. 縦隔の結核性リンパ節炎で気管内に炎症性ポリープ様所見を認めた1例を経験した. 症例. 症例は24歳男性, 日本在住のインドネシア人. 約3ヶ月前から続く乾性咳嗽を主訴に受診. 胸部X線写真, CTで著明な縦隔リンパ節腫大を認め, 一部は気管支壁を越えて気管支内に浸潤しており, 原発性肺ガンなどの悪性疾患が疑われた. 気管支内腔には炎症性ポリープ様病変しか認めなかったが, 脆弱な気管支壁を越えて侵入した鉗子による縦隔リンパ節生検で, 類上皮肉芽腫を認め, さらに, 穿刺液の抗酸菌培養で結核菌が検出され, 結核性縦隔リンパ節炎とそれに伴う炎症性ポリープが疑われた. 抗結核剤で治療中であるが, 経過は良好である. 結論. 結核性縦隔リンパ節炎で, リンパ節の穿孔や直接浸潤ではなく, 気管支内に炎症性ポリープ様所見を認めることがあり, 注意が必要である.
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田村 和貴, 中村 昭博, 伊藤 重彦
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
330-334
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
症例. 胸腔内穿破による胸膜炎を生じて発見された成人肺葉外肺分画症の1例を経験した. 症例は背部痛, 発熱を主訴とする41歳, 女性. 胸部CTにて左下肺野縦隔側に下行大動脈に接する径5cmの多房性腫瘤を認め, 血清carbohydrate antigen19-9(CA19-9)が462U/mlと高値を示していた. 第5病日に背部痛の増強, 胸水が出現し再度施行した胸部CTにて肺分画症が疑われた. 大動脈造影では胸部下行大動脈より分岐する異常血管が腫瘤に流入し, 半奇静脈に還流していた. 以上より肺分画症と診断し分画肺切除術を施行した. 病理組織学的検索では分画肺は正常肺胸膜とは別個の胸膜で被包されており肺葉外肺分画症と診断された. 免疫組織学的検討では分画肺におけるCA19-9産生が証明され, 術後血清CA19-9値は正常化した. 結論. 有症状にて発見される肺葉外肺分画症の成人例は稀であり文献的考察を加え報告する.
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石田 敦子, 宮津 由香, 岩本 康男, 在間 未佳, 宮澤 輝臣
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
335-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
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伊達 洋至
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
335-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
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徳島 武, 目次 裕之, 荒木 邦夫, 藤岡 真治, 中井 勲
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
335-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
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石倉 久嗣, 木村 秀, 阪田 章聖, 沖 津宏, 石川 正志, 一森 敏弘, 清家 純一, 湯浅 康弘
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
335-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
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安藤 陽夫, 池田 宏国, 斉藤 誠, 辻 和宏, 須崎 規之, 濱田 昇, 合田 吉徳, 清水 信義
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
335-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
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菊地 柳太郎, 磯和 理貴, 上田 康仁, 徳安 宏和, 河崎 雄司
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
335-336
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
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徳安 宏和, 上田 康仁, 河崎 雄司, 菊地 柳太郎, 磯和 理貴
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
336-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
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中村 廣繁, 足立 洋心, 新田 晋
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
336-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
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在間 未佳, 宮澤 輝臣, 岩本 康男, 石田 敦子, 吉岡 孝, 妹尾 紀具, 駄賀 晴子
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
336-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
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松浦 求樹, 吉岡 孝, 片岡 和彦, 妹尾 紀具
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
336-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
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長久 吉雄, 中川 達雄, 奥村 典仁, 亀山 耕太郎, 松岡 智章, 三好 健太郎, 陣内 牧子
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
336-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
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宮宗 秀明, 片岡 正文, 西田 剛, 大原 利憲, 川井 治之, 六車 満, 能勢 総一郎
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
336-337
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
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山本 昭彦, 西久保 直樹, 後東 久嗣, 隠土 薫, 末満 隆一, 上田 仁
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
337-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
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フリー
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日野 弘之, 岡野 義夫, 畠山 暢生, 岩原 義人, 元木 徳治, 大串 文隆
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
337-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
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磯和 理貴, 菊地 柳太郎, 上田 康仁, 徳安 宏和, 河崎 雄司
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
337-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
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角南 春樹, 玉置 明彦, 越智 宣昭, 古元 玲子, 松尾 圭祐, 渡辺 洋一, 平木 俊吉, 森山 重治
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
337-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
フリー
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向井 俊平, 吉良 美砂子, 武知 浩和, 吉田 卓弘, 三好 孝典, 先山 正二, 近藤 和也
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
337-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
ジャーナル
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水口 真由美, 有田 真知子, 石田 直, 橋本 徹, 東條 泰典, 橘 洋正, 陣内 牧子, 坂口 才, 丸毛 聡, 安田 武洋
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
337-338
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
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葉山 牧夫, 中田 昌男, 種本 和雄, 福田 実, 吉田 耕一郎, 岡 三喜男, 川西 正泰
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
338-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
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森 由弘, 粟井 一哉, 荒川 裕佳子, 厚井 文一
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
338-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
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岸本 道博, 原 宏紀, 矢木 真一, 松島 敏春
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
338-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
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西井 研治, 小谷 剛士, 松尾 潔, 瓦家 正志, 岸野 大蔵, 佐久川 亮, 上岡 博, 木浦 勝行, 田端 雅弘, 谷本 光音
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
338-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
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益田 健, 大西 広志, 中島 拓, 宮崎 満, 近藤 圭一, 中島 正光, 横山 彰仁, 河野 修興
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
338-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
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河崎 雄司, 上田 康仁, 徳安 宏和, 菊地 柳太郎, 磯和 理貴
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
338-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
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上田 康仁, 徳安 宏和, 河崎 雄司, 菊地 柳太郎, 磯和 理貴
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
339-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
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依光 大祐, 毛利 圭二, 尾長谷 靖, 福田 実, 吉田 耕一郎, 宮下 修行, 小橋 吉博, 二木 芳人, 岡 三喜男
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
339-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
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佐久川 亮, 岸野 大蔵, 松尾 潔, 瓦家 正志, 小谷 剛士, 西井 研治, 谷本 安, 谷本 光音
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
339-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
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柏原 宏美, 米井 敏郎, 三宅 淳子, 佐藤 利雄, 山鳥 一郎, 江口 香, 池田 元洋
原稿種別: 本文
2005 年 27 巻 4 号 p.
339-
発行日: 2005/05/25
公開日: 2016/10/15
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