-
原稿種別: 表紙
1987 年 8 巻 5 号 p.
Cover1-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 表紙
1987 年 8 巻 5 号 p.
Cover2-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1987 年 8 巻 5 号 p.
App1-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 目次
1987 年 8 巻 5 号 p.
Toc1-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 目次
1987 年 8 巻 5 号 p.
Toc2-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1987 年 8 巻 5 号 p.
App2-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
荻原 正雄
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
671-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 付録等
1987 年 8 巻 5 号 p.
App3-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
F.G. Pearson
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
674-676
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
F.G. Pearson
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
677-678
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
村田 嘉彦, 平山 典保, 佐藤 信英
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
679-683
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
重篤な肺気腫症に合併し, 次第に拡大する肺嚢胞に対し気管支鏡下気管支塞栓術を施行した。症例は59歳男性で右下葉の嚢胞の拡大と圧迫により呼吸困難からショックに陥った。緊急に嚢胞を経皮的に穿刺し胸腔ドレナージを行ったところショックからは脱したが, その後air-leakageは大量に持続した。気管支鏡によりスワンガンツカテーテルを気管支腔内に誘導し, 右下葉の各気管支入口部でバルンをふくらませ, air-leakageの停止により責任気管支を検索した後, スポンゼル小片多数を生食水とともに注入した。これによりair-leakageは停止し, 嚢胞の消失と右下葉の含気回復が得られ患者のADLは著明に改善した。この方法は呼吸困難の強い肺嚢胞症の患者に対し, 今後試みられるべき治療法と思われる。
抄録全体を表示
-
松岡 緑郎, 山中 弘毅, 小林 英夫, 倉富 雄四郎, 石原 照夫, 北村 諭, 山口 隆子, 二ノ村 信正, 吉良 枝郎
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
684-689
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
臨床的にびまん性汎細気管支炎(DPB)と診断した57症例に延べ63回の経気管支肺生検(TBLB)を施行し, その有用性を検討した。さらに, 上葉, 下葉より可及的同数の検体を採取し, 生体内でのDPBの病変分布にも検討を加えた。TBLBにより山中分類III以上の病理組織所見が33回得られ, 組織診断率は52.4%であった。総採取検体は274検体であり, そのうち121検体(44.2%)に細気管支が含まれていた。上葉, 下葉における組織陽性率は, 総検体数からみても, 採取された細気管支数からみても, 有意差は認められなかった。この成績は, DPBの病変が, 上葉, 下葉間に均等に分布している可能性を示唆していると考えられる。DPBに対するTBLBは組織診断率も比較的高率であり, 重篤な合併症も認められないため, 組織診を得る手段として有用である。
抄録全体を表示
-
小林 英夫, 高橋 英気, 岡田 光子, 青木 茂行, 斉藤 達也, 石原 照夫, 松岡 緑郎, 吉良 枝郎, 遠山 有能, 菊地 慶行
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
690-695
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
びまん性肺疾患に対する気管支肺胞洗浄(BAL)の導入は病態解析上, 多くの知見をもたらした。これは, 1(亜)区域のBAL液の情報を用いて肺全体における疾患の情報を得ようとするものである。一方, 局所性肺疾患に対しては, 細菌学的情報や細胞診などの該当領域での情報収集を目的としたBALが行われているが, 非病変部においていかなる反応が生じているのかは, 未だ十分には解明されていない。今回は, 局所性肺疾患として肺結核を用いて, 病変部と非病変部の2カ所で同時にBALを施行し, 両者の成績を比較検討した。BAL液中細胞成分では, 両群とも対照群に比しリンパ球分画が有意の高値を示した。液性成分では, IgG/Alb, Fibronectin/Albが対照群に比し有意の高値を示した。さらに, リンパ球分画とIgG/Albは病変部と非病変部間に有意の相関関係が認められた。これらの成績より, 肺結核では非病変部においても正常肺とは異なり, 病変部と類似した免疫・炎症反応が惹起されている可能性が示唆された。
抄録全体を表示
-
太田 伸一郎, 薄田 勝男, 菅間 敬治, 佐川 元保, 佐藤 雅美, 永元 則義, 今井 督, 須田 秀一, 斎藤 泰紀, 橋本 邦久, ...
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
696-700
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
気管支鏡検査時におけるリドカインの総使用量, 唾液や気道内分泌物中に回収されるリドカイン量, 検査終了時の血漿リドカイン濃度を20例について測定し, 気管支鏡検査におけるリドカインの適正な使用量について検討した。リドカインの総使用量は平均402±145mg(7.2±2.5mg/kg)で, 検査終了直後に測定した血漿リドカイン濃度は平均2.7±1.3μg/mlであった。血漿リドカイン濃度が5μg/mlを越えて中毒域に達していたものが2例にみられた。オリンパス製気管支鏡(BF-Type 10, BF-Type P10)を用いて, 唾液や気道内吸引物を回収し測定したリドカインは総使用量の平均45±19%であった。血漿リドカイン濃度と, (1)リドカイン総使用量, (2)単位体重当たりのリドカイン使用量, (3)挿管後に使用したリドカイン量, (4)挿管後に使用した単位体重当たりのリドカイン使用量, (5)体内残留のリドカイン量, (6)単位体重当たりの体内残留リドカイン量との間には, いずれも有意の相関はみられなかった。しかしながら, リドカインの体内残留率とリドカインの薬物動態を考えると, 気管内麻酔に用いるリドカイン総量は, 5mg/kg以下が好ましいと考えられた。
抄録全体を表示
-
小室 康男, 斉藤 陽久
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
701-709
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
air leakageの消失しない気胸5例とbarotrauma 4例に気管支充填術を行った。充填剤はオキシセル綿を使用した。drainage bronchusは9例中7例が上葉であり, 9例中8例が2支以上であった。充填術は9例中7例は1回で残りの2例は2回目で成功した。充填術直後よりair leakageは消失した。気管支鏡による気管支充填術は侵襲も少なく, 簡単であり, air leakageの消失しない気胸には第一に選択されるべき方法と考える。
抄録全体を表示
-
雨夜 和俊, 三上 正志, 三觜 雄, 能登屋 久志, 浅川 三男, 名取 博, 鈴木 明
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
710-721
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
サルコイドーシス(SAR), 特発性間質性肺炎(IIP), 塵肺(PC), 過敏性肺臓炎(HP)ならびに健常者(HV)について, 気管支肺胞洗浄液(BALF)および末梢血液中の活性化T cellをIa抗原を指標として比較検討した。4疾患ともBALFおよび末梢血液中のT cell中の活性化, T cellの割合(Activated T cell Ratio : ATR)はHVに比べ著明な高値を示した。いずれの群においても末梢血に比べBALFのATRは高く, HPを除いた4群で統計学的に有意差を認めた。さらに, SAR, IIP, PCにおいて, BALF中の活性化T cell数とOKT4^+ T cellおよびOKT8^+ T cell数とのそれぞれの相関を比較検討したところ, 活性化T cell数とOKT4^+ T cell数とは3疾患とも強い相関を示した(それぞれr=0.91, r=0.94, r=0.91 : p<0.01)。OKT8^+ T cellとはIIPで強い相関(r=0.95, p<0.01)を示したが, SAR, PCでは相関係数はそれぞれ, 0.68(P<0.05), 0.57(p>0.05)であった。HVにおいては, 活性化T cellはOKT4^+ T cell, OKT8^+ T cellとの間に明らかな相関を示さなかった(r=0.36, r=0.43)。
抄録全体を表示
-
楠 洋子, 福岡 正博, 玉井 精雄, 高田 実, 根来 俊一, 松井 薫, 酒井 直道, 劉 震永, 滝藤 伸英, 菊井 正紀, 森野 英 ...
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
722-728
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
肺門部早期肺癌の手術例は29例経験し, 14例が表層浸潤型であった。そのうちの17部位について気管支鏡所見を詳細に検討した。14例中1例のみ気管支壁発生で, 他の全例がspurからの発生であった。気管支壁の深達度別では, 上皮内癌(上皮下層を含む)13部位と筋外層浸潤4部位であった。上皮内癌・筋外層浸潤ともに光沢の消失, 蒼白化が見られ, spurに癌があるものは両者ともにspurの肥厚と脆弱性が全例に見られた。上皮内癌では粘膜表面の細顆粒状凹凸不整を認めたが, 筋外層浸潤では全例が粗大顆粒状を呈しており, 粘膜襞の断裂が目立った。上皮内癌と最も酷似した所見を呈する扁平上皮化生では, 凹凸不整は少ないがspurの肥厚は全例に見られた。しかし軟らかく脆弱な感じを伴ったものは1例(2.9%)のみで, 他は硬い感じの所見であった。またspur肥厚部の組織所見を比べると, 上皮内癌では粘膜下に単核球の細胞浸潤と血管の増生が著明であり, 化生では単核球の浸潤はほとんど見られず, 膠原線維の増生が著明であった。これらの組織所見の違いが, 同じspurの肥厚でも軟らかく脆いか, 硬い感じを呈するかの違いではないかと思われた。
抄録全体を表示
-
河野 謙治, 平谷 一人, 長沢 正夫, 岡 三喜男, 神田 哲郎, 原 耕平, 石崎 驍
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
729-734
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
気管, 気管支の炎症性ポリープは稀な疾患である。今回我々は, 過去4年間に右下葉に反復する肺炎を併発した気管支炎症性ポリープの1例を経験した。症例は60歳の男性で, 気管支ファイバースコープにて, 右下幹入口部の内腔をほぼ完全に閉塞したポリープを認めた。単発性で, 白色調, 表面は凹凸不整で分葉状を呈し, 生検組織にて, 上皮の多層化と上皮下結合織の浮腫ならびにリンパ球や形質細胞の軽度の浸潤を認めた。治療は, 単発例で出血の危険性がなく良性であることより, Nd-YAGレーザー治療を施工した。ポリープはほぼ完全に除去され, 胸部X線所見や炎症所見の著明な改善をみ, Nd-YAGレーザー治療は, 炎症性ポリープの治療に有効な方法と考えられた。
抄録全体を表示
-
永元 則義, 斉藤 泰紀, 今井 督, 須田 秀一, 高橋 里美, 薄田 勝男, 菅間 敬治, 佐川 元保, 佐藤 雅美, 太田 伸一郎, ...
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
735-742
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
著者らは, 昭和57年∿60年末に53例の胸部X線写真無所見の扁平上皮癌の肺切除術を行ったが, うち2例にリンパ節転移を認めた。症例1は, 術前生検で切除予定線上の左主幹に癌病変を認めなかったが, 左肺剔除術後に気管支断端の迅速診断で癌病変を認め, 1.5cm切り足した。組織所見で癌は左主幹から上幹, B^6, 底幹近位部にかけてリンパ行性に広範に進展し, 切り足した断端部にもリンパ管内浸潤が認められた。#10リンパ節に転移が認められたが, 浸潤は気管支外膜を越えていなかった。症例2は, 癌が左上幹入口部近傍から舌支入口部, B^3の各亜区域支に広がり, 一部では気管支外膜を越えて浸潤し, 隣接するリンパ節(#13)に転移していた。症例1は特に癌病変の広がりの術前診断の困難さを物語る例であった。両例とも術後それぞれ35カ月, 18カ月を経た現在まで生存中である。
抄録全体を表示
-
田垣 茂, 大道 光秀, 本田 泰人, 片岡 賢治, 森 雅樹, 石田 勉, 水谷 保幸, 四十坊 典晴, 常松 和則, 鈴木 明, 横山 ...
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
743-747
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
気管支静脈と考えられる気管支粘膜下怒張血管を認めた上大静脈閉塞の1例を報告する。症例は18歳の男性で, 16歳時に縦隔原発悪性胚細胞性腫瘍と診断され, 放射線治療と化学療法を受けており, 現在完全緩解の状態にある。気管支鏡検査では気管から両側主気管支, 両側上葉支さらに中間気管支幹にわたり主として長軸方向に走向する粘膜下血管の怒張を認めた。血管造影では右腕頭静脈から奇静脈合流部直下までの上大静脈が完全に閉塞しており, 上半身の血液は奇・半奇静脈を主な側副血行路として下大静脈へ還流していた。気管支動脈からの血液は一部は肺静脈へ還流し, 残りは気管支静脈から奇・半奇静脈を経て上大静脈へ還流することが知られている。したがって本例で認められた血管怒張は上大静脈が閉塞したために気管支静脈にうっ滞が生じたか, あるいは上大静脈から奇・半奇静脈を介して肺静脈へ逆流する経路として気管支静脈が発達したためと考えられる。
抄録全体を表示
-
田代 隆良, 大塚 英一, 永井 寛之, 後藤 陽一郎, 重野 秀明, 後藤 純, 藤岡 利生, 那須 勝
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
748-753
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
症例は52歳男。咳嗽, 喀痰, 血痰があり, 気管支鏡検査を施行した。左底幹に内腔をほぼ閉塞する表面平滑な淡黄赤色の球形腫瘤を認めた。気管支造影では左B^<9+10>入口部に10×9mmの陰影欠損が認められた。通常の鉗子生検では確定診断が得られず, 気管支ファイバー下に消化管用半月スネアを用いて高周波焼灼装置によりpolypectomyを行った。切除標本の病理組織学的検索により, 気管支脂肪腫と診断した。本症は極めてまれな疾患であり, 本邦では12例が報告されているにすぎない。本邦例を集計し文献的考察を加えるとともに, 気管支良性腫瘍の診断と治療に内視鏡的高周波焼灼法によるpolypectomyが有用であることを述べた。
抄録全体を表示
-
篠崎 克己, 橋爪 一光, 滝口 裕一, 安田 順一, 半沢 儁, 和田 源司, 門山 周文, 岡本 一也
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
754-759
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
症例は46歳女性, 急性上気道炎にてミノサイクリン(MINO)投与を受け14日後より, 咳嗽, 発熱が増強, 胸部X線写真にて両中下肺野に多数の斑状の浸潤影が出現し, 肺機能上拘束性障害および拡散能の低下を認めた。入院後MINO投与中止のみで自覚症状, X線像, 肺機能とも速やかに改善したが, TBLBにてマッソン体形成を伴う肉芽腫性の胞隔炎を認め, BALでは総細胞数, 好酸球(29.1%)の増加とともに, リンパ球分画においてOKIal陽性細胞の増加を認めた。リンパ球刺激試験(LST)は末梢血では陰性だったが, BALFでは陽性であり, MINO再投与による誘発試験の結果と一致した。本症例は, 薬剤誘起性肺臓炎の診断におけるBALF中のリンパ球を用いたLSTの有用性を示すとともに, 本症の病態を考えるうえで興味深い1例と思われた。
抄録全体を表示
-
内田 達男, 今泉 宗久, 梶田 正文, 阿部 稔雄
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
760-765
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
左下葉の閉塞性肺炎を呈した気管支内過誤腫を経験したので報告する。症例は47歳の男性で, 風邪症状にて発症。胸部X線にて左下葉の肺炎様所見を呈し, 左下幹入口部に腫瘤を認めた。生検では正常粘膜しか採取できず, 確定診断がつかないまま摘出手術を行った。病理組織診断は, 軟骨性過誤腫であった。自験例を含め気管支内過誤腫の本邦報告例は28例で, 臨床的に若干の文献的考察を行った。
抄録全体を表示
-
清水 信義, 伊達 洋至, 三宅 敬二郎, 森山 重治, 宮井 芳明, 中野 秀治, 安藤 陽夫, 長澤 弘明, 栗田 啓, 寺本 滋
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
766-771
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
肺癌に対し気管支形成術と肺動脈の再建を併せて施行した症例を報告した。症例は9例あり, 全例男性で年齢は43歳から79歳までで扁平上皮癌が8例, 腺癌が1例であった。術後病期はI期が1例, II期が4例, III期が4例であった。気管支形成術は, 左上葉が5例, 右上葉が3例, 左下葉が1例で, これらの症例に対して肺動脈の管状切除を6例に, 楔状切除を3例に施行した。現在5例が生存中であり, そのうち1例は術後5年6カ月の現在健在であり, 3例が2年以上生存中である。4例がすでに死亡しており, 死亡例のうち3例は再発によるものであり, 1例は気管支吻合部の縫合不全によるものであった。これらの症例の5年生存率は35.7%で, 気管支形成術のみの43.2%よりも不良だが, 肺全摘術の21.7%よりは良好であった。機能温存と根治性をあげる手段として, 本術式は十分評価しうるものである。
抄録全体を表示
-
李 英徹, 長谷川 幹, 片上 信之, 坂本 廣子, 石原 享介, 岩崎 博信, 梅田 文一, 中井 準, 白根 博文, 内田 博也
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
772-778
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
まれな気管・気管支アミロイドーシスの1例について報告する。症例は73歳, 女性。喀血を主訴に受診した。気管支鏡検査で気管下部より左右主気管支に多発性隆起性病変がみられ, 右下葉, 左上葉および下葉入口部は著しく狭窄していた。気管支鏡下鉗子生検で気管支粘膜下にアミロイド沈着を認めた。多発性骨髄腫や慢性関節リウマチなどの合併症はなく, さらに直腸および皮膚生検でアミロイド沈着はみられなかったことから, 原発性限局型, 気管・気管支アミロイドーシスと診断した。本症例のアミロイドは過マンガン酸カリウム処理後のコンゴーレッド染色で陽性に染色されることからAA蛋白以外のアミロイド蛋白であり, かつPAP法で免疫グロブリンL鎖k型に染色され, λ型には染色されないことからAL蛋白k型と考えた。PAP法でアミロイド周辺に浸潤した形質細胞もL鎖k型に染色され, アミロイド産生にこれら形質細胞が関与していることを示唆する興味ある所見が得られた。
抄録全体を表示
-
菅間 康夫, 松岡 緑郎, 青木 茂行, 小林 英夫, 倉富 雄四郎, 石原 照夫, 北村 諭, 角田 尚久
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
779-785
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
10年来の慢性関節リウマチ(以下RAと略す)の既往を有し, 乾性咳嗽, 労作時呼吸困難で発症した60歳男性の症例。間質性肺炎が疑われ, TBLBにて同診断が得られたが, 活動性は高くないと判断され, 抗生剤の投与により自覚症状も消失した。1カ月後に発熱, 呼吸困難が出現し, 胸部X線写真上の悪化も認められ, 2度目のTBLBでnecrobiotic lesionが得られた。RA肺臓炎の急性増悪と考えられ, ステロイド治療を行い, 改善が得られた。当科に入院した肺病変を伴うRA患者は本症例を加え15例であった。14例の肺臓炎のうち, RA肺臓炎と診断したものが7例, 金製剤による肺臓炎としたものが3例, 両者によるとしたものが1例, 両者の鑑別が困難であったものが3例であった。TBLBは9例に施行されており, 本症の他に2例で, 血管周囲の線維化が目立ち, 膠原病肺を示唆する所見が得られた。原因の究明には, 詳細な病歴の聴取, TBLB, 免疫学的診断法が重要である。
抄録全体を表示
-
福岡 正博
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
786-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
杉原 錬三, 秋山 裕由, 波津 龍平, 久保 裕一, 大川 健太郎, 奥村 二郎, 幸田 友子, 高木 洋, 津谷 泰夫, 中島 重徳
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
786-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
加藤 元一, 倉沢 卓也, 網谷 良一, 久世 文幸
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
786-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
北田 裕陸, 堅田 均, 今井 照彦, 浜田 薫, 小嶌 興二, 成田 亘啓
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
786-787
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
濱田 薫, 東口 隆一, 宮高 和彦, 田村 猛夏, 吉川 雅子, 大貫 雅弘, 今井 照彦, 西浦 公章, 堅田 均
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
787-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
倉澤 卓也, 石田 直, 山本 孝吉, 久世 文幸, 田村 康一, 人見 滋樹, 樋口 佳代子
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
787-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
高田 佳木, 大林 加代子, 平田 勇三, 青木 理, 糸氏 英一郎, 北垣 一, 坪田 紀明, 八田 健, 松原 正秀
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
787-788
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
渡辺 雅俊, 劉 震永, 福岡 正博
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
788-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
児玉 長久, 古瀬 清行, 河原 正明, 荒井 六郎, 鶴田 正司, 林 清二, 清田 俟子, 澤村 献児, 山本 暁
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
788-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
古瀬 清行
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
788-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
森山 裕之, 渋谷 真由美, 俵谷 幸蔵, 三間 孝雄, 斎藤 憲, 青木 英一郎, 桜井 淑史, 岡崎 悦夫, 江部 達夫
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
789-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
戸島 雅宏, 市原 哲也, 江石 清行, 西谷 泰, 中川 禎二, 藤村 光夫, 前田 昭治, 三輪 淳夫, 奥田 治爾, 北川 正信
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
789-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
堀井 広之, 栂 博久, 前川 裕, 北川 駿介, 大谷 信夫, 岩波 洋, 小西 二三男
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
789-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
近藤 有好, 小林 理, 中俣 正美, 土屋 俊晶, 中野 敏, 安岡 劭
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
789-790
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
伊藤 英一, 磯部 修一, 鈴木 栄一, 星野 重幸, 永井 明彦, 来 生哲, 荒川 正昭, 鴨井 久司
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
790-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
木滑 孝一, 横山 晶, 栗田 雄三
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
790-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
岡崎 美樹, 大野 暢宏, 武藤 真, 長谷 光雄, 高嶋 義光
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
790-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
791-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
鐘ヶ江 秀明, 黒木 茂高, 山口 常子, 日浦 研哉, 加藤 収, 山田 穂積
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
791-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
河野 浩太, 久保 進, 峯 豊, 藤田 紀代, 植田 保子, 中西 啓
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
791-792
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
岡 三喜男, 河野 謙治, 神田 哲郎, 斉藤 厚, 原 耕平
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
792-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
志水 和幸, 野瀬 育宏, 古賀 俊彦
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
792-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
染井 祐治, 前田 洋助, 千場 博
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
792-
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
-
木下 太郎
原稿種別: 本文
1987 年 8 巻 5 号 p.
792-793
発行日: 1987/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー