気管支学
Online ISSN : 2186-0149
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ISSN-L : 0287-2137
8 巻, 2 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1986 年 8 巻 2 号 p. Cover1-
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1986 年 8 巻 2 号 p. Cover2-
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1986 年 8 巻 2 号 p. App1-
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 目次
    1986 年 8 巻 2 号 p. Toc1-
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 目次
    1986 年 8 巻 2 号 p. Toc2-
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1986 年 8 巻 2 号 p. App2-
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
  • 大崎 饒
    原稿種別: 本文
    1986 年 8 巻 2 号 p. 181-
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1986 年 8 巻 2 号 p. 182-
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1986 年 8 巻 2 号 p. 182-
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
  • 阿部 真也, 沖津 宏, 平良 修, 滝沢 延彦, 小中 千守, 雨宮 隆太, 加藤 治文, 於保 健吉, 早田 義博
    原稿種別: 本文
    1986 年 8 巻 2 号 p. 183-190
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
    3-methylcholanthrene (3-MC)を含有したsilicone pelletを用いてビーグル犬に気管腫瘍の発生を試みた。これまで発癌物質を気管粘膜上皮面から作用させる方法が一般的であったが, 発癌物質を上皮の基底細胞のみならず気管支腺細胞や筋層にも作用させるために, 我々はpelletを観血的に気管粘膜上皮下に固定した。気管支鏡にて1年間の定期的観察を行なったが, 高率にpelletの脱落を生じ腫瘍の発生は認められなかった。pelletが脱落しなかった例では3-MCにより基底細胞の増殖と扁平上皮化生および気管支腺細胞の扁平上皮化生を認めたが, 対照犬では組織学的な変化は認められなかった。一方, 5頭にmethylprednisolone acetateを投与し免疫抑制状態とし, pellet固定部の粘膜上皮の擦過細胞像の推移を検討した。その結果, 異型を伴う扁平上皮化生が高率に認められ, 免疫抑制と上皮細胞の異型化扁平上皮化生との関連性が示唆された。
  • 玉置 淳, 片山 道夫, 川上 雅彦, 滝沢 敬夫, 荒明 美奈子, 吉岡 守正
    原稿種別: 本文
    1986 年 8 巻 2 号 p. 191-197
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
    ゴールデンハムスターにMycoplasma pneumoniae FH strainの経鼻注入を行ない, 気管膜様部の超微形態変化を経時的に追跡評価した。注入1時間以内にマイコプラズマはtipを介して線毛膜に付着し, 細胞膜の融合が認められた。次いで線毛膜の破壊, 線毛細胞のfragmentation, 微絨毛のclumping等の細胞変性が進行し, 14日後には高度の線毛脱落が認められた。上皮細胞の修復過程においては, 再生線毛の発生に伴い線毛細胞内の複数の軸糸構造が単一の線毛膜を共有し膨隆する所見がみられ, 複合線毛の形成が示唆された。さらに感染30日後における複合線毛の増加は, 粘液線毛輸送能の低下をうらづけるものと考えられた。以上の形態変化は, マイコプラズマ感染症特有の中枢部気道刺激症状と遷延する喀痰, 咳嗽等に反映されるものと推察された。
  • 鈴木 恒雄, 中野 昭, 荒井 他嘉司
    原稿種別: 本文
    1986 年 8 巻 2 号 p. 198-203
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
    左上葉切除後の左残存肺の気管支変形の程度とその変形が肺の換気血流比分布に及ぼす影響について, 気管支変形の比較的少ない左下葉切除後と対比, 検討を行なった。その結果 : 1) 左上葉切除後は, 気管支鏡所見において, 左主気管支の上方への高度彎曲と左下幹あるいは底区入口部における変形, 狭窄を認めた。2) 左上葉切除は左下葉切除に比べて, 術後の左残存肺において, より大きな不均等な換気血流比分布を示し, シャント様効果が大きかった。3) さらに手術による影響は対側の右健側肺にもみられたが, これは術側肺の機能低下に反比例していた。すなわち, 左上切と左下切とを比べると, 左上切でその増大は少なく, この現象は術側肺の機能低下をより多く代償しているものと思われた。
  • 井田 徹也, 荻原 正雄, 早川 和男, 堀口 正晴
    原稿種別: 本文
    1986 年 8 巻 2 号 p. 204-211
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
    1) 慢性気管支炎の22例を対象に気管支鏡所見を検討し, 腫脹型・肥厚型・移行型・萎縮型に分類しえた。そのうち, 特に肥厚型とも萎縮型とも区別しえない例, すなわち硬く締まった粘膜の不整, 軟骨輪の変形, 凹凸不整な分岐角を有するものを肥厚より萎縮に移行する移行型とした。最も多くみられるのは移行型で, 発症後の年数に従って腫脹型より肥厚型, 移行型, 萎縮型になる傾向が認められた。2) 本疾患14例に検討を加え, 線毛再生の状態から再生不良型と再生良型の2型に分類した。(1)再生不良型 : 線毛の再生は極くわずかで, 症状重篤例に多い。(2)再生良型 : 再生の時期的経過より(a)無線毛期, (b)再生初期, (c)再生中期, (d)再生完了期と細分した。症状の軽い時期に一致する再生完了期と健常者の像との違いは, ドーム状の杯細胞の増加, 密集した線毛細胞間に疎らに無線毛細胞が散在し, Mucociliary transportの障害を示す像がみられることである。3) 気管支鏡所見の型分類は, 慢性気管支炎の年余にわたる変化を示し, 粘膜の走査電顕像の型分類は, 症状の経時的変化を反映している。
  • 亀井 克彦, 楠本 一生, 鈴木 俊光
    原稿種別: 本文
    1986 年 8 巻 2 号 p. 212-217
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
    気道出血を主訴とする症例の中で, 胸部単純X線写真上異常陰影に乏しい73例を選び, 気管支鏡的検討を加えた。男女比は約2 : 3であり, 年齢は20歳から82歳(平均55歳)に及んだが, 男性では加齢とともに症例の増加する傾向が窺われた。原因疾患では, 気道炎症性疾患(急性気管支炎, 慢性気管支炎)が76%と大多数を占めたが, 少数ながら肺癌が発見され, 気管支鏡検査の有用性が裏付けられた。気管支鏡下に出血源を確認できたのは32%と低率であったが, 全く異常所見を示さなかったのは13%にすぎず, 残りの87%では出血を含む何らかの異常所見を呈した。出血部位に関しては, 男性では左右差を認めなかったが, 女性では77%が左側気道から出血しており, 女性気道の特殊性について今後の検討を要すると考えられた。
  • 三上 正志, 能登屋 久志, 雨夜 和俊, 三觜 雄, 高橋 弘毅, 森 雅樹, 名取 博, 黒木 由夫, 秋野 豊明, 鈴木 明
    原稿種別: 本文
    1986 年 8 巻 2 号 p. 218-228
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
    BALは呼吸器領域の検査法として発展普及してきたにもかかわらず, 手技上の統一がなされていないために, 諸施設の成績を比較するうえで問題を残していた。われわれはBALを行なう場合に最も適切な1回注入量と洗浄回数を見出すために, 洗浄液の細胞成分の分析のみならずCT像を用いた洗浄領域の観察を加えて検討した。洗浄領域の広さ, 濃度, 他区域への漏出の有無の3点でみた場合, 1回注入量は50mlが妥当と考えられた。さらに1回50mlで6回洗浄を繰り返し, それぞれのフラクションに含まれる細胞数, サーファクタント・アポ蛋白量を測定したところ, いずれも5回目以降は著明に低下し, 特に後者は総量の10%以下であった。したがって, 1回50mlで4回洗浄を繰り返す方法が標準的方法として適当と考えられた。しかしながら, 疾患によっては, 洗浄領域が胸膜直下まで達しない症例もあり, また呼吸器疾患患者では, 肺内残存液の吸収時間が健常者に比べ明らかに遅延し, 病態に基づくBALの適応と限界についても検討を要すると思われた。
  • 永田 真, 吉田 哲, 木内 英則, 倉光 薫, 笠岡 恭, 保谷 功, 青木 宏明, 山本 恵一郎
    原稿種別: 本文
    1986 年 8 巻 2 号 p. 229-236
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
    特発性間質性肺炎(IIP)患者16名の気管支肺胞洗浄液(BALF)中のIII型プロコラーゲンN末端ペプチド(PC-III-P)濃度を測定し, 検討を加えた。その結果, BALF中のPC-III-P濃度のIIP患者の活動期群値は, 非活動期群値および対照群値と比較して有意に高値を示した。一方, 血清中のPC-III-P濃度は, IIP患者では対照患者と比較して高値を示す傾向にあったが有意差は認められず, また, IIP患者の活動期群値および非活動期群値の間にも有意差が認められなかった。またIIP患者で, glucocorticoid療法有効例のBALF中PC-III-P濃度の治療前値は, 無効例のそれと比較して高値であった。以上の結果は, BALF中PC-III-P濃度の測定がIIPの活動性の評価法として有用であることを示唆し, また, IIP患者におけるglucocorticoid療法の有効性を予測するうえで, その指標として有用となりうる可能性を示唆する。
  • 西村 浩一, 三尾 直士, 古江 増裕, 茆原 順一, 門 政男, 泉 孝英, 大島 駿作, 田中 龍蔵, 曽我部 康之, 浜川 純一, 村 ...
    原稿種別: 本文
    1986 年 8 巻 2 号 p. 237-242
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
    選択的肺胞気管支造影(selective alveolo-bronchography, SAB)は, 肺気腫診断や末梢気道病変の評価において重要な検査法であるが, Fuji Computed Radiography (FCR)とX線CTを使用してSAB像を検討した。対象は肺気腫・びまん性汎細気管支炎(diffuse panbronchiolitis, DPB)などを含む14例である。FCRで撮影したSABの特徴は, (1)造影剤の辺縁が明瞭に描出され鮮明な画像が得られる, (2)撮影ミスが軽減できる, の2点があげられたが, FCRで読影できる変化は仔細に観察すると, 通常のSABにも描出されていた。CTで撮影したSABは, 末梢気道病変についての検討は困難で, 通常の検査法としての価値は少ないと考えられた。正常例とDPB例のSAB-CT像を比較すると, DPB例では胸膜直下への造影剤流入に乏しく, 肺の内外層における病変分布の差のあることが示唆された。この病変分布には娘枝の関与する可能性が考えられた。
  • 池田 俊, 立神 高明, 富口 静二, 安田 國士, 難波 煌治
    原稿種別: 本文
    1986 年 8 巻 2 号 p. 243-250
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
    喀血を繰り返す2例の肺結核患者に対して, "new" minicoilを用いて選択的気管支動脈塞栓術(S-BAE)を施行した。Seldinger法にて気管支動脈造影を行ない, 2症例の出血源がいずれも右肋間動脈と共通幹を有する気管支動脈のhypervascularityとbronchopulmonary shuntによるものであることを確認したあと, 6.5Fのカテーテルから3Fのインフュージョンカテーテルセット(ICS)を選択的に右気管支動脈に挿入し, ICSから"new" minicoilを動脈腔に送り出し, 塞栓術を終了した。Gelfoamによる従来のBAEにおいては, 脊髄損傷, 腹部臓器壊死の可能性があると同時に塞栓効果が一時的であるなど種々の問題がある。我々のS-BAEは, カテーテル交換などの手間がなく, 塞栓効果が完全であると同時に, 肋間動脈と共通幹を有する右気管支動脈を選択的に塞栓できるため, Gelfoam塞栓術にみられる種々の障害を引き起こす心配がなく, 喀血治療に対して非常に有用な方法と考えられる。
  • 藤沢 武彦, 山口 豊, 本郷 弘昭, 柴 光年, 由佐 俊和, 崎尾 秀彦, 川野 裕, 門山 周文
    原稿種別: 本文
    1986 年 8 巻 2 号 p. 251-257
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
    中枢気道を狭窄ないし閉塞する肺癌切除不能例11例に対して内視鏡下に腫瘍内エタノール注入療法を考案し, その組織固定および止血効果につき臨床的ならびに基礎的検討を行ない, 以下の結果を得た。(1)腫瘍内へ99.5%エタノール注入後は速やかに腫瘍は淡赤白色に固定され, 内視鏡的にやや縮小傾向を示し, さらに出血例では高い止血効果が認められた。注入数日後には腫瘍は壊死に陥っており, 壊死組織内には病理組織学的に生腫瘍細胞はみられなかった。(2)気道内ポリープ状突出腫瘍に対しては本法は極めてよい適応と考えられるが, 壁外腫瘍に対してはその効果はあまり期待できないものと思われた。(3)筋弛緩剤投与下に行なった動物実験による検討では, 中枢気道壁内への99.5%エタノール投与は明らかなPaO_2の低下を示さなかったが, 肺胞内へのエタノールの流入は出血性肺炎を惹起し, PaO_2を有意に低下させた。(4)局所麻酔下に行なう臨床例においては, 腫瘍外に流出した少量のエタノールの一時的な咳嗽発作の惹起をみたのみで, 肺炎, 低酸素血症等の重篤な副作用は全くみられなかった。(5)生化学的検索でもエタノール注入は臨床的にも, また基礎的にも明らかな異常所見は示さなかった。(6)結論として, 腫瘍内エタノール注入療法は適応を選べば, 中枢気道の腫瘍性病変に対して有効な内視鏡下治療の一手段と考える。
  • 和久 宗明, 徳田 均, 守 純一, 小山 明, 安野 博
    原稿種別: 本文
    1986 年 8 巻 2 号 p. 258-262
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
    XP無所見の血痰症例に臨床的検討を加えた。昭和57年1月から昭和59年12月までの3年間に血痰を主訴として気管支鏡検査を受けた症例が155例あり, このうちXP有所見例が124例を占め, これらについてはXP所見, 気管支鏡所見, 細胞診, 細菌学的検査を合わせて最終診断に達している。XP所見を欠く31例(20%)については, 気管支鏡で有意の所見の得られたものは腫瘍可視1例, 結石1例, 出血部位同定後大量肺出血生じ肺葉切除施行した1例, 計3例であった。残余については初回検査で有意な結果の出ないまま経過をみた。1年目に肺癌の発見された1例のほかは, 血痰再発なし18例, 少量持続1例, 2年後再発1例, 不明6例であり, これらは回顧的に気道炎症と考えた。今回の集計で, その過半が気道炎症であったことから, XP無所見の血痰症例の扱いについては, 少なくとも高危険因子群以外は気管支鏡は不要で, 経過をみてもよかろうという印象であった。
  • 和田 洋巳, 人見 滋樹, 青木 稔, 光岡 明夫, 田村 康一, 伊藤 元彦
    原稿種別: 本文
    1986 年 8 巻 2 号 p. 263-266
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
    最近の結核症の減少のなかにあって, 気管支結核は外科的対象となることが多い。我々は9例の同症例を経験したので報告する。9例とも女性で20∿65(36.8±14.8)歳であった。左主幹に病変のあるのが最も多く, 6/9(67%)みられた。無気肺が5カ月以上継続した症例では, 手術時の再膨張が困難であった。2カ月内の症例では再膨張が可能であった。4例に気管支形成術が行なわれ, うち1例に再狭窄を認めた。この1例の術前化学療法は5カ月と比較的短かった。
  • 中西 洋一, 加藤 収, 山田 穂積, 山口 常子, 日浦 研哉, 山元 博, 伊藤 翼
    原稿種別: 本文
    1986 年 8 巻 2 号 p. 267-273
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
    交通外傷による進行性皮下気腫を合併した2例に気管支鏡検査を行ない, 受傷直後の気管損傷の形態観察およびその後の経過観察を行なった。症例1では, 居眠り運転中に正面衝突し, ハンドルで前胸部を強打し, 気管支鏡で気管分岐部より約6cm口側の気管断裂を認めた。症例2では, バイク運転中に乗用車と衝突し, 全身打撲, 多発性肋骨骨折し, 気管支鏡で気管分岐部口側2∿4cmに気管粘膜の多数の血腫形成を認めた。一般に, 気管断裂は気管分岐2cm以内, 主として主気管支に多いとされ, 症例1のような高位での気管断裂はまれである。本症例では, 居眠り運転のため声門閉鎖が欠如し, 気管内圧上昇を起こさず, また筋性防御の欠如が頸部を高度過伸展させ, 高位の気管の断裂を来したと思われた。症例2では, 胸部に加わった外力のため, 瞬間的に肋骨の多発骨折が生じ, 外力が直接気管に及び, 血腫を形成したものと推定された。鈍的胸部外傷では, 受傷時の状況によって, 気管断裂, 亀裂, 血腫形成など損傷形態の違いと損傷部位の違いが生じると考えられる。これら種々の気管損傷形態を気管支鏡的に把握することは極めて重要と考えられる。
  • 米谷 則美, 大坊 中, 根本 義勝, 小室 淳, 冨地 信和, 高山 和夫, 田村 昌士
    原稿種別: 本文
    1986 年 8 巻 2 号 p. 274-278
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
    気道の閉塞感を主訴とする30歳男性と血痰を主訴とする47歳女性に気管支ファイバースコープ検査を行ない, 膜様部を除く気管, および左右両主気管支にかけて1∿4mmの黄白色結節性隆起病変を多数認めた。生検にて気管支上皮直下に骨および軟骨組織を認め, 2例ともにTracheobronchopathia Osteochondroplasticaと診断した。
  • 栂 博久, 大谷 信夫, 野口 哲彦, 桜井 滋, 松田 正史, 前川 裕, 前田 直大, 山崎 洋, 高瀬 恵一郎, 早瀬 満, 北川 駿 ...
    原稿種別: 本文
    1986 年 8 巻 2 号 p. 279-285
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
    Tracheobronchopathia osteochondroplasticaの2例を報告する。第1例は54歳の女性で, 乾性咳嗽と嗄声にて受診した。胸部X線では気管の狭窄と壁の不整があり, flow volume曲線は上気道閉塞のパターンを示した。気管支鏡では, 気管と左右主気管支の膜様部を除く壁に円形および不整形の小結節が多発, 気管下部では相互に癒合し軟骨輪は見えず, 著明な狭窄を認めた。第2例も54歳の女性で嗄声を訴え, 耳鼻科的に上気道の検索中偶然気管の小腫瘤を発見され受診した。胸部X線は正常であった。気管支鏡では, 気管と左右主気管支に米粒大の小結節が認められ, 軟骨輪上に並ぶように配列していた。両例とも生検材料にて気管粘膜下に異所性骨形成が証明された。第1例は進行例でflow volume曲線が診断に有用であった。第2例は軽症例で既存の軟骨輪と関わりをもって骨新生が起こる可能性が示唆された。
  • 林 康史, 品田 純, 門倉 光隆, 稲垣 敬三, 荒井 他嘉司, 平田 正信
    原稿種別: 本文
    1986 年 8 巻 2 号 p. 286-290
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
    症例は70歳, 女性。胸部X線写真にて右下葉に異常陰影を指摘され, TBLBを施行。乾酪壊死のない類上皮細胞肉芽腫を認め, 結核性肉芽腫あるいはサルコイド肉芽腫と考えられた。抗結核剤の投与を開始する一方, 臨床的には肺癌も疑い精査していたところ, 1カ月後に喀痰細胞診でclass Vを認め, 右下葉切除+リンパ節郭清術(R_2)を行なった。摘出標本にて, 中分化腺癌と, それを取り囲むように存在する巨細胞を伴う類上皮細胞肉芽腫を認めた。この肉芽腫は腺癌に伴うサルコイド様反応と診断された。この症例のように肺悪性腫瘍がサルコイド様反応を伴う場合には, TBLBにて肉芽腫のみを採取してくる可能性があり, 腫瘍の診断に困難を生ずることがあるので注意を要する。悪性腫瘍に伴うサルコイド様反応について, 特に結核, サルコイドーシスとの病理組織学的相違を中心に文献的考察を加えて報告した。
  • 畠山 茂毅, 南本 智史, 宇山 正, 谷木 利勝, 佐尾山 信夫, 原田 邦彦, 門田 康正, 須井 修
    原稿種別: 本文
    1986 年 8 巻 2 号 p. 291-296
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
    症例は33歳男性の右主気管支の高度な狭窄を伴う気管・気管支結核症例である。右上葉Sleeve Lobectomyを行なったが, 気管は分岐部より口側6cmにわたり, 瘢痕病変が存在したため, 瘢痕部での吻合を余儀なくされた。本症例の術前後に肺機能検査を行なった。一般肺機能では, 肺活量, 1秒量, Flow-Volume曲線の改善が認められた。胸部シネ撮影では, 術前認められた縦隔動揺が術後改善した。同様のことは, フルオロスパイログラムでも認められた。肺換気シンチグラムにおいては, 術前認められた術側肺の洗い出しの低下が術後改善した。病変が鎮静化していれば, 瘢痕部で吻合を行なってでも, 機能温存術式を選択すべきであると考えられた。
  • 荻原 正雄
    原稿種別: 本文
    1986 年 8 巻 2 号 p. 297-
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
  • 門 政男, 安場 広高, 北市 正則, 大島 駿作, 森田 浩之, 杉本 幾久雄
    原稿種別: 本文
    1986 年 8 巻 2 号 p. 298-
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
  • 今井 照彦, 西浦 公章, 錦織 ルミ子, 浜田 信夫, 堅田 均, 濱田 薫, 渡辺 裕之, 成田 亘啓, 三上 理一郎
    原稿種別: 本文
    1986 年 8 巻 2 号 p. 298-299
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
  • 中村 慎一郎, 西尾 浩, 宝来 威, 松田 実
    原稿種別: 本文
    1986 年 8 巻 2 号 p. 299-
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
  • 林 清二, 児玉 長久, 鶴田 正司, 荒井 六郎, 河原 正明, 清田 俟子, 古瀬 清行, 山本 暁
    原稿種別: 本文
    1986 年 8 巻 2 号 p. 299-
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
  • 高田 佳木, 大林 加代子, 平田 勇三, 花栗 勝郎, 糸氏 英一郎, 坪田 紀明, 八田 健, 松原 正秀
    原稿種別: 本文
    1986 年 8 巻 2 号 p. 299-
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
  • 劉 震永, 福岡 正博
    原稿種別: 本文
    1986 年 8 巻 2 号 p. 299-300
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1986 年 8 巻 2 号 p. App3-
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1986 年 8 巻 2 号 p. App4-
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1986 年 8 巻 2 号 p. App5-
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1986 年 8 巻 2 号 p. App6-
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1986 年 8 巻 2 号 p. Cover3-
    発行日: 1986/06/25
    公開日: 2016/09/15
    ジャーナル フリー
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