日本緑化工学会誌
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18 巻, 4 号
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  • 小野寺 弘道
    1992 年 18 巻 4 号 p. 203-210
    発行日: 1993/05/10
    公開日: 2011/02/09
    ジャーナル フリー
    荒廃林地の早期緑化を目的とした早生樹の植栽が水土保全機能に及ぼす影響を明らかにするため, フィリピン・ルソン島中部の植栽区において, 森林形態, 地表条件の違いが表層土の侵食と浸透能の変化に及ぼす影響を調査した. 降水量と流出土砂量との間には正の相関が認められ, 裸地やショウガ畑における土壌侵食量が多くコゴン草地では少なかった.また, アナビオン林やカカワテ林における侵食量はコゴン草地より多い. その理由は, これらの森林が若くリター層や根系がまだ十分に発達していないのに比較し, コゴン草地では茎と葉が地表面を高密度で覆い根系がマット状に発達しているためであった. それぞれのプロットにおける土壌浸透能は3グループに区分された.すなわち, Aグループは山火事の影響を頻繁に受けている林地が含まれ浸透能が低く, Bグループは主として8-12年生の早生樹の林からなり浸透能は中間のレンジを占めるが, Cグループの浸透能は抜群に高かった. Cグループの林床の特徴はリターや有機物が厚く堆積し, 根系が良好に発達し, ミミズ類などの土壌動物の活動に起因する多くの孔や糞塊が観察されることであった.以上の結果より, 荒廃地への森林造成による森林環境の発達にともない, 土壌の物理的性質が多孔質な構造に変化し, そのことが土壌の浸透能や水土保全機能の増大に結びついていることが確かめられた.
  • 社寺林の構造と社寺境内特性の関係
    坂本 圭児, 石原 晋二, 千葉 喬三
    1992 年 18 巻 4 号 p. 211-218
    発行日: 1993/05/10
    公開日: 2011/02/09
    ジャーナル フリー
    社寺林の構造特性を明らかにすることを目的として, 個々の社寺境内の空地面積, 所有形態, 周辺の土地利用, および, 1945年の戦災を社寺境内属性とし, これらの諸属性と社寺林構造の関係を検討した。対象とした社寺林の量的な構造を示す変量について因子分析を行い, 樹林の量的規模因子, 疎開度因子, 面積および個体に関する平均量因子を抽出することができた。抽出された因子をもとに社寺境内をサンプルとして因子得点を求め, 社寺境内の諸属性との関係を検討した。その結果, 量的規模因子と疎開度因子に関しては境内の空地面積の影響が大きく, 面積および個体に関する平均量因子に関しては神社と寺院という所有形態の相違の影響が大きいことが明らかとなった。対象とした社寺林において出現頻度の大きな樹種をカテゴリーとし個々の社寺境内をサンプルとして, 樹種と社寺境内を同時に分類することによって出現樹種と社寺境内の諸属性の関係を検討した。その結果, 神社において高木性樹種が出現し寺院において小高木性あるいは低木性樹種が出現する傾向が特に顕著であることが明らかとなった。
  • 施工後17年間の推移
    吉田 寛, 菊地 富夫
    1992 年 18 巻 4 号 p. 219-226
    発行日: 1993/05/10
    公開日: 2011/02/09
    ジャーナル フリー
  • アラブ首長国連邦とカタールの植物
    山本 福壽, 吉川 賢
    1992 年 18 巻 4 号 p. 227-235
    発行日: 1993/05/10
    公開日: 2011/02/09
    ジャーナル フリー
  • 喜田 大三, 辻 博和, 塩田 耕三, 速水 和彦, 山内 規史, 横塚 享, 瀬川 進, 鈴木 善人, 石橋 稔, 清水 優, 池田 尚, ...
    1992 年 18 巻 4 号 p. 236-282
    発行日: 1993/05/10
    公開日: 2011/02/09
    ジャーナル フリー
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