本研究では,緑地内舗装への酸化マグネシウム改良土の適用性を生育阻害試験および割裂引張強度試験,環境負荷評価によって考察した。生育阻害試験より,MgO 添加率が20 %で雑草抑制効果があることが確認された。割裂引張強度試験より,稲わらの混和による強度増加が確認され,稲わらの再利用率の向上と,高靱性の材料開発の可能性が示唆された。割裂引張強度の増加分だけ耐用年数が増加するとして CO
2 排出量を試算した結果,稲わらの混和で CO
2 排出量が最大10 %削減されることが確認された。力学性能および環境負荷の両面から,酸化マグネシウム改良土への稲わら混和の有効性が明らかになった。
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