本研究では,クラシック・グラウンデッド・セオリーの研究方法を用いて,生活保護受給世帯の子どもの生活世界の概念化を試み,その明らかとなった生活世界と生活保護受給世帯の子ども・生活保護ケースワーカーについての先行研究を関連づけていくことで,生活保護ケースワーカーによる生活保護受給世帯の子どもに対するよりよいソーシャルワーク実践を考察していくことを目的とした.
分析の結果,生活保護受給世帯の子どもの生活世界として【与えられた環境から自ら主体となった環境への変容】が生成された.この領域密着理論をもとに生活保護ケースワーカーの生活保護受給の子どもへのよりよいソーシャルワーク実践を考察し,生活保護ケースワーカーと生活保護受給世帯の子どもとの「反抑圧実践理論」をもとにした「援助関係」の構築や,生活保護受給の子どもの主体的な「つながり」の構築に向けた「媒介実践論」による支援の必要性を示した.
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