日本血栓止血学会誌
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14 巻 , 4 号
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総 説
第25回日本血栓止血学会学術集会
原 著
  • 池田 康夫, 内山 真一郎, 山口 武典, 川合 陽子, 中島 光好
    2003 年 14 巻 4 号 p. 326-336
    発行日: 2003年
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    硫酸クロピドグレル(SR25990C;クロピドグレル)は, ADP受容体に対する阻害作用に基づく経口抗血小板薬であり, 類薬の塩酸チクロピジン(チクロピジン)より低用量で同程度の抗血小板作用を示し, チクロピジンより安全性に優れることが期待されている. 今回, 脳梗塞症124例を対象として,クロピドグレル10mg, 37. 5mg, 75mgおよびチクロピジン200mgを1日1回2週間投与し, 血小板凝集能について検討を行った. 血小板凝集能に影響する因子として性別, 年齢, 喫煙の有無, 糖尿病の合併などが報告されており, 今回の検討でも抗血小板薬未服薬時の血小板凝集能においては, 性別および年齢の影響が認められた. しかしながら, クロピドグレル投与後の血小板凝集能に対してはこれらの因子の影響は明確には認められず, 投与前の血小板数および投与前の血小板最大凝集率が影響することが示唆された.
症 例
  • 萩原 剛, 新井 盛夫, 山中 晃, 藤田 進, 高橋 一郎, 川田 和秀, 大石 毅, 鈴木 隆史, 天野 景裕, 福武 勝幸
    2003 年 14 巻 4 号 p. 337-344
    発行日: 2003年
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    ハイレスポンダーインヒビター保有血友病Aおよび血友病B患者に起きた3回の重症出血に対し, 凝固因子製剤の大量投与でインヒビターを中和し, 引き続き持続投与によって充分な血漿凝固因子活性を維持し, 止血に成功した. 症例1は第VIII因子インヒビター保有血友病A患者. 38歳時に小脳出血で緊急入院した. 2. 1ベセスダ単位(BU)/ml の第VIII因子インヒビターに対し, 第VIII因子製剤5, 000Uのボーラス投与に続き, 3. 8U/kg/hrの持続投与を行った. 血漿第VIII因子活性は4日間0. 9~1.44U/ml を維持し血腫は縮小した. 40歳時には, 外傷性頭頂葉皮質出血をきたし, バイパス療法を行ったが, 新たに右硬膜下血腫を認めたためインヒビター中和療法を施行した. 10BU/ml の第VIII因子インヒビターに対し, 第VIII因子製剤12, 000Uのボーラス投与に続き, 4~6U/kg/hrの持続投与を行った. 血漿第VIII因子活性は, 5日間0.54~2.04U/ml を維持し血腫は縮小した. 症例2は4歳の第IX因子インヒビター保有血友病B患者. 右足背部の打撲により大きな皮下血腫を生じた. 連日のバイパス療法でも改善せず, インヒビター中和療法に変更した. 2.1BU/ml の第IX因子インヒビターに対し, 第IX因子製剤2, 000Uのボーラス投与に続き, 13U/kg/hrの持続投与を開始した. 血漿第IX因子活性は1. 0~1.3U/ml を維持し, 血腫は速やかに縮小した.
トピックス
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