日本血栓止血学会誌
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19 巻 , 4 号
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特集:「血栓止血の臨床─研修医のためにV」
  • 尾崎 由基男
    2008 年 19 巻 4 号 p. 447-450
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/09/09
    ジャーナル フリー
    Point
    (1)血小板数減少を認めたら,血小板減少症を疑う前に,まず血小板数の再検を行う.
    (2)血小板減少症では末梢血塗沫標本の観察を必ず行う.
    (3)特発性血小板減少性紫斑病は除外診断である.
    (4)ヘパリン惹起性血小板減少症では,血小板数低下が軽度のこともある.
    (5)血小板減少症と血小板機能異常が合併していることもある.
  • 瀧 正志
    2008 年 19 巻 4 号 p. 451-455
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/09/09
    ジャーナル フリー
    Point
    (1)小児の出血性疾患/血栓性疾患を理解する第一歩は好発年齢を理解することである.
    (2)家族歴,既往歴の詳細な問診は疾患の鑑別に極めて重要である.
    (3)詳細な問診,症状の把握,検査結果の解析,そして鋭い洞察から新たな疾患が発見される可能性がある.
  • 大森 司
    2008 年 19 巻 4 号 p. 456-458
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/09/09
    ジャーナル フリー
    Point
    (1)血小板の初期粘着には血小板上の糖タンパクGPIb/IX/V,凝集にはGPIIb/IIIaが重要である.
    (2)血小板数に疑問が生じた際にはスメアで確認する.
    (3)出血時間は血小板の数や機能の異常だけでなく,VWFの異常や血管の脆弱性にも左右される.
    (4)血小板機能検査のゴールドスタンダードは透過度法である.
  • 小池 由佳子, 矢冨 裕
    2008 年 19 巻 4 号 p. 459-461
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/09/09
    ジャーナル フリー
    Point
    (1)血小板減少症はさまざまな病態によりおこり,その病態鑑別は臨床上重要である.
    (2)網血小板は骨髄から新生した幼若血小板であり,これらの比率および絶対数の測定は骨髄の血小板造血を間接的に知りうる指標となると考えられる.
    (3)近年,網血小板測定の自動化への試みが検討され,多項目自動血球分析装置を用いて,幼若血小板比率を測定する方法が新たに開発された.
    (4)網血小板比率とIPF に乖離のみられる症例が存在し,今後の課題である.
  • 北島 勲
    2008 年 19 巻 4 号 p. 462-466
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/09/09
    ジャーナル フリー
    Point
    (1)近年,生体内凝固反応という新しい考え方が導入され,生体内では第XII因子活性化から始まる内因系凝固の関与が少ない点に留意する必要がある.
    (2)トロンボテストはPIVKAの影響を含めた凝固活性を反映し,測定時に凝固第V因子が補充されているため,第V因子欠損では低下しない.ヘパプラスチンテストは,PIVKAに対する感受性が低く,肝臓における凝固因子の産生能を反映する.
    (3)アンチトロンビン(AT)はヘパリン存在下で約1000倍にトロンビン活性阻害速度が加速され(ヘパリンコファクター活性),臨床検査で示されるAT活性値はこのヘパリンコファクター活性を示している.
    (4)プロテインS(PS)は,ワルファリン投与により低下するため,日本人に多く存在するPS欠損症診断には,ワルファリン治療前にPS検査を行う必要がある.
    (5)プラスミノゲンアクチベーターインヒビター(PAI-1)は,感染症(とくに敗血症)で高値を示し,多臓器障害予後判定に有用である.
  • -血栓性素因の診断-
    森下 英理子
    2008 年 19 巻 4 号 p. 467-470
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/09/09
    ジャーナル フリー
    Point
    (1)40歳代以前に静脈血栓症を発症したり,再発性であったり,まれな場所(脳静脈洞血栓,門脈血栓,腸間膜静脈血栓など)に発症したり,家族歴に若年性の血栓症の発現がみられる,習慣性胎児死亡などの場合,血栓性素因があることを予測して検査を行う.
    (2)スクリーニング検査としては,先天性血栓性素因の検索としてアンチトロンビン,プロテインC,プロテインS活性(あるいは遊離型PS抗原量)を測定し,後天性の検索としてループスアンチコアグラント,抗カルジオリピン抗体,抗カルジオリピンーβ2グリコプロテインI抗体を測定する.
    (3)凝固阻止因子活性が正常の50%以下に低下したら先天性欠損症を疑うが,後天性に低下する要因をできる限り除外する必要がある.
    (4)治療薬としてワーファリンを投与する前には,血栓性素因検索用の血液検体を保存しておく.
    (5)ワーファリン単独投与をすると皮膚壊死(warfarin-induced skin necrosis)をおこす可能性があるので,ヘパリン併用下にワーファリンを少量から治療域にまで増量していき,治療域で安定した後にヘパリンを中止する.
  • 阪田 敏幸
    2008 年 19 巻 4 号 p. 471-473
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/09/09
    ジャーナル フリー
    Point
    (1)PT試薬はヒト由来でISIが1.0に近いものを選択する.
    (2)フィブリノーゲン測定は,トロンビン時間法とPT-derived法の併用が好ましい.
    (3)D-dimerの標準化にはHarmonization理論が有効であるが,現実的には行われていない.
    (4)アンチトロンビン活性測定は,Xa阻害に基づく方法が好ましい.
  • 小宮山 豊
    2008 年 19 巻 4 号 p. 474-477
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/09/09
    ジャーナル フリー
    Point
    (1)止血系検査の品質はサンプリング手技に依存するので,不十分である場合は再度採血する.
    (2)止血系スクリーニング検査は,プロトロンビン時間(PT),活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT),フィブリノゲン(Fbg)と血小板数など血算(CBC)である.
    (3)PT,血小板数とともに,disseminated intravascular coagulation (DIC)の検査診断に用いるフィブリン・フィブリノゲン分解産物(FDP)あるいはD-ダイマーはで特異性が高い検査であるが,施設間差や稀に検査異常がある.
    (4)患者の病態と一致しない検査結果は,臨床検査室に問い合わせ共同で探る.
    (5)原因不明の血小板減少症では,血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)やヘパリン起因性血小板減少症(HIT)の鑑別診断も必要である.
特集:「静脈血栓塞栓症」
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