Points
(1) rFVIIaはインヒビターを保有する先天性血友病および後天性血友病患者に対する遺伝子組換えバイパス製剤である.
(2) rFVIIa単独では止血反応は開始されず,組織因子との複合体形成により,あるいは活性化血小板膜上で止血反応が可能となる(血管損傷部位特異的な止血作用).
(3) 実際の投与方法;rFVIIa 90μg/kg(60~120μg/kg)を2~3時間ごとに繰り返し静脈注射する(出血の重篤度により,投与方法を調整する).
(4) rFVIIaは既往免疫反応(anamnestic response)によるインヒビター力価上昇を認めない.
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