日本輸血細胞治療学会誌
Online ISSN : 1883-0625
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52 巻, 4 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 2006 年 52 巻 4 号 p. 451-458
    発行日: 2006/09/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 2006 年 52 巻 4 号 p. 459-465
    発行日: 2006/09/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 2006 年 52 巻 4 号 p. 466-472
    発行日: 2006/09/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 塩野 則次, 渡邉 善則, 小山 信彌, 小澤 司, 藤井 毅郎, 横室 浩樹, 川崎 宗泰, 吉原 克則, 金井 哲夫, 川田 典子, 小 ...
    2006 年 52 巻 4 号 p. 479-485
    発行日: 2006/09/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 比留間 潔, 石井 加世, 高橋 直美, 安部 久美子, 高木 朋子, 武田 敏雄, 國友 由紀子, 中川 美子, 小澤 直宏, 奥山 美樹 ...
    2006 年 52 巻 4 号 p. 486-492
    発行日: 2006/09/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    血液製剤の細菌汚染を予防することは輸血の安全性を確保するために重要である. 今回, 我々は細菌検出システムBDSおよびその改良型機種のeBDSの性能を評価するために, 日本赤十字社から供給された200製剤のPCを測定した. BDSおよびeBDSは細菌の消費する酸素を測定することで細菌増殖を検出するシステムである.
    BDSで測定したPC 100製剤のうち1製剤に細菌汚染があると判定され, eBDSで測定したPC 100製剤はすべて陰性であった. 陽性となったPCの一部を, BacT/ALERTにより1週間培養後, 測定したが菌は検出されず, 偽陽性と判断された. 結局, 今回の検討では200製剤のPCはすべて細菌汚染はないと判断された. また, BDSおよびeBDSともに検体採取から培養開始にかかる時間は2~3分であった.
    eBDSは大量の検体を迅速に処理でき, 結果は24時間で判定できるので, 血小板製剤の細菌汚染のスクリーニング検査として有用性が高いものと思われた.
  • 嶋田 英子, 伊佐 和美, 前田 伊規子, 鎌田 裕美, 橋本 志歩, 渡辺 嘉久, 松田 利夫, 岡崎 仁, 十字 猛夫
    2006 年 52 巻 4 号 p. 493-500
    発行日: 2006/09/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    背景: ハプトグロビン (Hp) 欠損は, 国内における輸血アナフィラキシー発生の一因と考えられている.
    目的: サンドイッチELISAを用いた簡便なHp欠損の検出法を検討する.
    方法: 被検患者血清コントロール血清, スタンダードHpを, ウサギ抗ヒトHpポリクローナル抗体を固相化したマイクロプレートに添加して, 10分間反応させ, プレートを洗浄後, 結合したHpをHRP標識抗ヒトHpヤギ血清およびTMB基質で検出した. 被検血清とスタンダードHpの示す吸光度を比較して患者がHp欠損か否かを判定した.
    結果: 上記の方法で, 血清中に存在する3μg/dL以上の濃度のHpを検出できた. また, ピークレートネフェロメトリー法で血清Hp含量が5mg/dL以下と測定された患者の中から, 先天性のHp欠損者を検出することができた. 判定は肉眼でも可能であった.
    結論: 本法は, 操作が簡便で, 検出感度が高い. 本法を用いれば先天性Hp欠損者と二次的に血中Hp含量が減少した患者の鑑別が可能である. 頻回輸血を必要とする患者の輸血時のアナフィラキシー発生の予防や, 将来のHp欠損者のためのドナープールの作製に有用な方法と思われる.
  • 丸山 美津子, 田中 由美, 中川 泰久, 藤井 忍, 森口 洋子, 葛西 千枝子, 信田 憲行, 藤枝 敦史, 和田 英夫, 登 勉, 今 ...
    2006 年 52 巻 4 号 p. 501-506
    発行日: 2006/09/01
    公開日: 2010/03/12
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    我々は, 複数の不規則抗体の存在により, 適合血確保に難渋した鎌状赤血球症 (以下SCD) の18歳ブラジル人女性症例を経験したので報告する. ブラジル在住の2歳時にSCDと診断され, 以来, 輸血を繰り返し受けてきた. 来日4日前, ブラジルにて急性アルコール中毒のため入院し, 点滴と輸血を受けた. 来日翌日, 両側大腿部痛を主訴に当院内科へ緊急入院した. 著明な溶血のため輸血が必要であった. 不規則抗体検査で抗E, 抗M, 抗S抗体が検出されたので, E, M, S抗原陰性MAPを用いて交差適合試験を行ったが, 数単位しか適合MAPが得られなかった. 患者の血液サンプルを東京都中央血液センターに送り, 詳細な血液型検査と, 不規則抗体の同定を依頼した. Percoll-Urografin 比重遠沈法により分離した患者網状赤血球と低張食塩液により分離した患者赤血球を用いて詳細な血液型が検査された. その結果, 患者の血液型は, CcDee, Le (a-b-), NNss, Fy (a+b+), Jk (a+b+), Di (a-b+) であった. さらにIgG型抗 Yka 抗体が同定された. 我々は, 全国調整により出来る限り患者の詳細な血液型と一致したMAPを得ることができた. SCD患者への赤血球輸血に際しては, 不規則抗体産生を予防するために患者の詳細な血液型に一致したMAPを確保することと白血球除去が重要であると思われる.
  • 麻田 真由美, 菅野 知恵美, 伊藤 志保, 峯 佳子, 藤田 往子, 金光 靖, 芦田 隆司, 椿 和央, 金丸 昭久
    2006 年 52 巻 4 号 p. 507-511
    発行日: 2006/09/01
    公開日: 2010/03/12
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    我々は, 血小板製剤に細菌接種実験を行い, 血小板製剤中のエンドトキシン (ET), ペプチドグリカン (PGL) および細菌増殖の測定を行った.
    E. coli 9.6×102CFU接種後, 102CFU/ml以上の細菌増殖でETが検出された. PGLは, S. aureus 4.1×10CFU接種後2時間で検出され, その時の菌量は105CFU/mlであった. 血液センターから供給された血小板製剤のETおよびPGLのスクリーニングはすべて陰性で, 重篤な副作用も出現しなかった. ETおよびPGLは短時間で測定でき, 外観検査よりも早期に細菌混入の指標になると思われた. また, 副作用の原因調査にも利用出来ると考えられた.
  • 瞿 麗偉, 河原 和夫
    2006 年 52 巻 4 号 p. 512-516
    発行日: 2006/09/01
    公開日: 2010/03/12
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    日中両国とも, 血液製剤による健康被害が生じたときの患者救済が大きな問題となっている. 本稿は, 日中両国の関係法令をもとに, 両国の救済制度の体系を明らかにするとともに, その特徴ならびに問題点を明確にしたものである.
    上海では1996年から救済制度が運営されているが, 2001年に新たに保険会社が中核となり, 上海血液センターに属する各採血所および医療機関, さらに患者が血液製剤価格に保険料を上積みする形で保険料を支払い救済基金が積み立てられ, 輸血後のC型肝炎のみであるが無過失救済制度が始まった. しかし, 未だ中国全土には普及していない. 一方, わが国は独立行政法人医薬品医療機器総合機構が2004年4月から生物由来製品による副作用に対する無過失救済制度を創設している. その救済資金は各製薬会社が出資している.
    上海の制度は採血所や医療機関に過失がない場合でも最後に被害者を広く救済しているのに対し, わが国の制度では, 救済されない被害者も出てくる. しかし上海の制度は, 救済をめぐって保険会社の給費制限も予想されるなど不安定な要素もある. フランスではすべての医療事故の無過失救済を実施するために法律を改正した. わが国も医療事故全体の救済制度を再考する時期にきている.
  • 2006 年 52 巻 4 号 p. 540-541
    発行日: 2006/09/01
    公開日: 2010/03/12
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