日本輸血細胞治療学会誌
Online ISSN : 1883-0625
Print ISSN : 1881-3011
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63 巻 , 6 号
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Picture in Transfusion Medicine & Cell Therapy
総説
ガイドライン
原著
  • 内藤 祐, 秋野 光明, 柴 雅之, 藤原 満博, 有澤 史倫, 遠藤 正浩, 本間 稚広, 山本 哲, 池田 久實, 紀野 修一, 牟禮 ...
    63 巻 (2017) 6 号 p. 748-756
    公開日: 2018/01/12
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    日本において,赤血球製剤(RBC)は,2~6℃で保存しなければならない.しかし,RBCは,製品出荷や輸血検査等で一時的に保存温度の範囲外に曝露される場合がある.本検討では,保存温度の範囲外に曝露された照射赤血球液-LR「日赤」(Ir-RBC-LR)の品質を調べた.

    Ir-RBC-LRが,保存9日目あるいは16日目に10℃で24時間曝露され,再び4℃保存された場合,溶血率は10℃曝露による影響をみとめず,保存28日目まで0.3%以下であった.ATP濃度は,保存28日目で3.5μmol/gHb以上を維持した.Ir-RBC-LRが,保存10日目に28℃で3時間曝露あるいは保存10および14日目に1時間曝露され,再び4℃保存された場合,溶血率は保存28日目まで0.2%以下であった.ATP濃度は,4℃保存群および28℃保存群何れも,保存28日目で3.0μmol/gHb以上を維持した.

    以上の結果から,Ir-RBC-LRは,10℃曝露が24時間,28℃曝露が3時間あるいは1時間2回までであれば,赤血球の品質に与える影響は少ないと考えられた.

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  • 金子 祐次, 平山 順一, 小野寺 秀一, 小池 敏靖, 岩間 輝, 茶谷 真, 柴 雅之, 永井 正, 佐竹 正博, 田所 憲治
    63 巻 (2017) 6 号 p. 757-762
    公開日: 2018/01/12
    ジャーナル フリー

    洗浄赤血球製剤(WRC)は非溶血性輸血副作用防止に有効である.しかし,複数回洗浄したWRCについてはその品質や残存血漿タンパク量などを検討した報告はない.本研究では,1回,2回及び3回洗浄したWRCを洗浄後72時間まで保存し,製剤の質的検討を行った.WRCは,赤血球製剤の遠心上清を除去し,生理食塩液を添加し調製した.2回または3回洗浄は洗浄工程を繰り返し行い調製した.WRCの赤血球回収率は3回洗浄群でも98 %以上であった.残存血漿タンパク量,IgA量,ハプトグロビン(Hp)量は洗浄回数が増えるにつれ低減した.pHは保存期間中6.8以上を維持し,MCV,2.3-DPG,赤血球浸透圧抵抗性は1回,2回,3回洗浄群間で有意差がなかった.ATPは洗浄後72時間で3回洗浄群のみ有意に低下した.上清Hb濃度及び溶血率は保存期間中1回洗浄群よりも複数回洗浄群の方が高値を示したが,溶血率が0.3%を超えることはなかった.上清K濃度は洗浄直後から経時的に上昇したが3群間で差はなかった.複数回洗浄したWRCの残存血漿タンパク量,IgA量,Hp量は著しく低減した.複数回洗浄したWRCの品質は有効期間まで良好に維持されていると考える.

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  • 河野 徳明, 田﨑 哲, 河野 清香, 吉田 周郎, 田原 良博, 栗山 拓郎, 山下 清, 落合 秀信, 下田 和哉, 菊池 郁夫
    63 巻 (2017) 6 号 p. 763-779
    公開日: 2018/01/12
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    (背景) 遺伝子組み換えヒト可溶性トロンボモジュリン (rhTM) のDICに対する有効性の報告はあるが依然としてDICは予後不良である. そのため, DICの予後不良因子の同定は必須である.

    (患者と方法) 2012年5月~2014年11月に当院の136症例のrhTM加療のDIC患者 (感染症: 103症例, 血液疾患: 33症例) を後方視的に検討した.

    (結果) 感染症合併/血液疾患合併DICのDIC離脱率は57.3% (59/103) ・54.5% (18/33) であった. 28日生存率は, 感染症/血液疾患合併DICで, 73.8% (76/103) ・87.9% (29/33) であった. 死亡例の感染症合併DIC/血液疾患合併DICで, DIC離脱率22.2% (6/27) /25.0% (1/4), DICスコア低下63.0% (17/27) /50.0% (2/4) であった. 多変量解析で感染症合併DICのSOFA scoreを予後不良因子として同定した (cut-off: 10).

    (結論) 感染症合併DICの診断時の高SOFA score (>10) は予後不良因子であった. さらに, rhTM治療により, 一部の死亡例においても, 凝固マーカー改善を認めた.

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  • 小野寺 秀一, 金子 祐次, 小池 敏靖, 宮島 晴子, 森山 理恵, 茶谷 真, 西谷 祐三子, 平山 順一, 柴田 玲子, 柴 雅之, ...
    63 巻 (2017) 6 号 p. 780-787
    公開日: 2018/01/12
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    血漿の一部を血小板保存液(Platelet Additive Solution:PAS)と置換したPAS置換血小板(PAS-PC)は,残存血漿濃度が概ね20%から35%で,輸血後のアレルギー性輸血副作用の発生率が低いなど有用性が報告されている.本研究では,成分採血装置Trima Accelを用いて,10単位相当のPAS-PCが採取できるか検討した.採血目標を最終容量200ml,総血小板数2.5×1011/bag,残存血漿濃度35%に設定して延べ10例の採取を行った結果は,平均(範囲)で,容量が197ml(194~201),総血小板数が2.69×1011/bag(2.49~3.00),残存血漿濃度が35.0%(33.0~36.2)と,設定に沿ったPAS-PC採取が可能であった.また,T-PAS+またはビカネイト輸液をPASとして用いて,同一ドナーから採取したPAS-PCの品質をday7まで比較したところ,T-PAS+添加群ではday7まで製剤の品質を良好に維持できた.一方で,ビカネイト輸液添加群ではT-PAS添加群と比べて製剤のpHが7.7以上と高値を示し,day7においては,グルコースの枯渇がみられ,球状化血小板の割合もより高かった.

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  • 菅野 仁, 牧野 茂義, 北澤 淳一, 田中 朝志, 髙橋 孝喜, 半田 誠, 室井 一男
    63 巻 (2017) 6 号 p. 788-797
    公開日: 2018/01/12
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    2016年の血液製剤の使用実態を調査し,解析した.輸血実施予測患者数は昨年とほぼ同様であり,製剤別にみても横ばいであった.一病床あたりの赤血球製剤使用患者数は減少,一病床あたりの赤血球製剤使用量は増えており,その結果赤血球製剤使用量は横ばいになっていた.各血液製剤の一病床あたりの使用量は全体では減少していたが,500床以上の施設では増加していた.総アルブミン製剤使用量は減少,免疫グロブリン製剤は増加した.

    輸血管理料IまたはIIを取得している施設の割合は,今年度はじめて40%を超え,特に300床以上施設では91.5%が輸血管理料を取得していた.輸血管理体制に関する整備状況で未だ達成率が70%に満たないのは輸血責任医師の任命であり,特に300床未満では51.0%の医療施設で輸血責任医師が不在であった.輸血・細胞治療関連の認定医療職の配置状況では500床以上施設では学会認定・臨床輸血看護師が46%の施設で配置されていた.学会認定・臨床輸血看護師は輸血療法委員会への出席,新人看護師教育などの院内活動のみならず,地域の合同輸血療法委員会へ出席して,安全な輸血医療の推進に貢献している状況が明らかになった.

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