熱物性
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17 巻, 3 号
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  • 藤野 淳市, 本田 知宏
    2003 年 17 巻 3 号 p. 192-198
    発行日: 2003/07/31
    公開日: 2008/11/25
    ジャーナル フリー
    粒子径が1.4∼1.7mmの砂粒を平板状の容器内に充填密封し,その砂層の見かけの熱伝導率を平板比較法により測定した.容器内の乾燥砂層の大きさ,かさ密度および空隙率はそれぞれ180×180×30mm3, 1520±20kg·m-3および0.42±0.01である. 実験は,砂層内の空隙が空気で満たされる乾燥状態から水で満たされる満水状態まで変化させ,砂層温度280∼350Kの範囲で,砂層を重力方向あるいはその逆方向に熱流束一定で加熱する場合について行った.砂層の温度差は10K程度とした.含水率一定の砂層の場合,収斂した温度分布から求めた熱伝導率は,加熱方向に関係なく,ほぼ等しい値を示した.熱伝導率は温度および含水率の増加とともに増加し,乾燥砂層では約0.3,満水砂層では約2.4W·m-1·K-1であった.
  • 佐藤 裕, 大竹 邦彦, 嶋田 徹, 佐藤 英一
    2003 年 17 巻 3 号 p. 199-204
    発行日: 2003/07/31
    公開日: 2008/11/25
    ジャーナル フリー
    ロケットノズル材の熱伝導率測定法の適正化をはかることを目的として,いくつかの材料に対してレーザフラッシュ法(LF法)による熱拡散率測定ラウンドロビン評価試験を実施した結果,グラファイトおよびCFRP材については測定値に大きな差異は認められなかったが,三次元織りカーボン基カーボン繊維強化複合材(3D-C/C材)については測定装置により比較的大きなばらつきが認められた.この結果を踏まえ,有限要素法を用いた3D-C/C材のLF法シミュレーション解析を行ない,この種の材料にLF法を適用する場合の問題点を明確にし,適正化をはかる上で有用な知見を得た.
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