定量的構造活性相関により308 K, 20MPa における有機化合物の超臨界CO
2への溶解度を計算した。溶媒和現象を制御する分子構造特性を解明するために、まず、実験と理論から導き出された特性を用いて32 の有機分子の308 K, 20 MPa における超臨界CO
2 への溶解度の定量的構造活性相関式を開発した。使用した実験的特性は融点であり、理論的特性はCOSMO-PM3 法で求められる分子軌道の塩基性度、双極子モーメントである。308 K, 20 MPa の結果を基に、328 K, 12.7 MPa における超臨界CO
2への溶解度に対する定量的構造活性相関式を決定した。融点と双極子モーメントを考慮することにより、相関精度は飛躍的に向上した。
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