熱物性
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26 巻, 2 号
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論文
  • 迫田 直也, 本村 晃一, Supriatno , 新里 寛英, 河野 正道, 高田 保之, 藤井 丕夫
    2014 年 26 巻 2 号 p. 86-91
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/12/31
    ジャーナル フリー
    473K~773K,100MPaまでの温度,圧力領域において水素のPVT性質測定を目的とした定容積法による装置を開発した.水素は密度が非常に小さいため,試料容器内(250cc)に充填された試料の質量を精度良く測定することは困難である.そこで本研究では,内容積の大きな膨張容器(2500cc)を別途設置し,これに試料を膨張させることで充填密度を決定する気体膨脹法を組み合わせた.開発した装置を用いて窒素のPVT性質を473K~773K,100MPaまで測定し,信頼性の高い既存の状態方程式と比較した結果,0.1%以内で良好に一致した.そして,水素を473Kで100MPaまで測定した.本測定データは過去にバーネット法で測定して得られたデータと0.1%以内で一致した.
  • 永井 秀明, 平尾 喜代司, 清水 透, 草野 大
    2014 年 26 巻 2 号 p. 92-97
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/12/31
    ジャーナル フリー
    熱伝導度測定法の1つであるホットディスク法は,試料形態に合わせた複数の解析方法を持っているが,室温での測定を基本としているため高温での測定には多くの改良やその検証が必要である.本研究では,ホットディスク法の種々の解析方法での高温下での測定を目指してセンサーや測定系の検討を行い, ガラスや単結晶などの均質体を用いてその測定結果の検証を行った.その結果,薄板試料において,室温から400℃付近までの測定が新たに可能となった.また,実際の材料を用いて,セラミックス多孔体や高熱伝導性Si3N4薄板の熱伝導度を高温で測定した.
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