熱物性
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30 巻, 1 号
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  • 三浦 孝平, 松本 泰希, 伊與田 浩志, 森川 暉大, 辻岡 哲夫, 田中倫明 , 上杉 直輝
    2016 年 30 巻 1 号 p. 9-17
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/05/19
    ジャーナル フリー
    高温の空気や水蒸気を用いた食品加工などにおける高温気流を用いた材料の熱処理過程において,温度,圧力,湿度などは処理後の製品品質に影響を与える.本研究では,沸点温度を超える高温気流中で連続測定が可能な湿度(水蒸気モル分率)測定装置の開発を行った.測定には,乾湿計の原理を利用し,湿球温度を測定するための湿潤材料として射出成形法によって加工した多孔質セラミックスを用いた.大気圧下で100°C以上の任意の湿度を有する湿り空気から過熱水蒸気を発生できる装置を製作し,測定値の検証に使用した.気流温度160°Cから300°C,流速3 m/sで測定を行った.
  • 中村 嘉恵, 山田 純
    2016 年 30 巻 1 号 p. 18-26
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/05/19
    ジャーナル フリー
    本研究では,回転放物面鏡とCCDカメラを利用した2方向反射率,2方向透過率の計測システムの提案を行っている.このシステムでは,測定対象からの反射光,あるいは,透過光を,回転放物面鏡により一旦スクリーンに投影し,そのスクリーン上の光流束分布をCCDカメラにより計測する.反射光・透過光の強さ分布は,この計測データを元に導かれる.2方向反射率・透過率は,この光強さの分布と,完全拡散反射板による反射光の強さ分布の計測結果の比として,算出される.本論文では,このシステムの詳細について述べるとともに,本システムよる計測結果と,従来型システムによる計測結果を比較することで,その妥当性を検証している.さらに,本システムの有用性を示すために,これまで計測の難しかった粒子層の2方向反射率・透過率の計測を行っている.
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