夜間救急病院を受診した犬2,616例を対象に疾患分類と予後を解析した。異物誤食や消化器疾患は予後良好であった一方、感染症・敗血症、腫瘍、呼吸器疾患、循環器疾患は予後不良に関連した。予後不良群では、多変量解析の結果、SpO2低下およびSIRSスコアの上昇が有意に関連し、これらが救急診療において予後不良の指標となる可能性が示唆された。
膀胱三角部のリンパ腫による両側性尿管閉塞を呈した3歳齢、未去勢雄、雑種猫を経験した。内科療法に一時的に反応したが、第9病日に一般状態の悪化および腎盂の再拡張が見られた。画像検査にて、膀胱三角部腫瘤が認められ、これが尿管閉塞の原因と考えられたため、腫瘤切除、尿管膀胱新吻合術および尿管ステント設置を行った。腫瘤は病理組織学的検査に大細胞性リンパ腫と診断された。第50病日に腎臓にもリンパ腫が認められ、化学療法を実施したが、第62病日に死亡した。術後一時的ではあったが、手術による明らかなQOL改善と腎機能改善が認められた。
猫では大型の気管内異物の治療に関する報告は少ない。我々は気管内の大型の石により呼吸障害を示した猫の症例を報告する。遠位頸部の気管切開孔からアリゲーター鉗子を用いて石を除去して患猫を救命できた。この手技は緊急治療の選択肢のひとつになると思われた。
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